みんなで見つめ続けて、事故なき廃炉を実現したい
このページでは、日々更新されている東京電力の「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」から、新規事項を抜粋します。たとえば「増設多核種除去設備」について直前に登場したのがいつだったか知りたければ、ブラウザの検索機能を使って、該当する日付が分かります。詳しい内容は「ぽたるページ今日の東電プレスリリース」をご覧頂くことで、その日の「日報」や関連する資料をチェック可能。出来事の時系列での推移がわかります。
事故原発の廃炉に向けての動きを、みんなで見つめて応援しましょう。
このページを始めたわけ
事故なき廃炉。これ以上放射能汚染を広げることがない事故の収拾。事故原発が立地する地域の人たちのみならず、日本中の人たちがそれを希ってやまないはず。原発推進か脱原発か、鼻血を認めるかどうかといった対立以前の問題です。いえ、事故原発がこれ以上被害を発生させることなく収束していくのは、究極の「一者択一」。事故原発には何がなんでも廃炉への道をひたすら進んでもらうしかありません。
「今日の東電プレスリリース」は、事故なき廃炉に向けての毎日の動きを東京電力が公表する「日報」や「報道配布資料」などをもとにまとめたものです。事故原発を見守っていくために日々のまとめページとして掲載しています。
事故原発に関する情報は限られています。それでも見つめ続ければ、少しずつでも現地の状況が想像できるようになるはずです。事故原発の状況を知るための情報源は、事業者である東京電力が公開するものがほとんどすべて。だからこそ、東京電力が公開する情報に注目していきます。「よらしむべし。知らしむべからず」なんて考えは、よもや東京電力もお持ちではないでしょうから。
前日既報の「地下水バイパス海洋排出終了」の他は、日報上ではほぼ音無しの1日
●地下水バイパス ~12回目の海洋排出量は1,963m3
[ミニコラム]「検査結果が高く出たのは途中で放射性物質が混ざったから」の苦しさ
濃度が高い原因として「放射性物質の混入」を疑うのであれば、低い測定結果が出た場合には「真水等の混入」を疑ってもらわなければならない。
検査データについての「恣意的な解釈」は、いったい何を意図しのことだろう。「放射性物質の混入の可能性」といった方便はあまりに苦しすぎる。事故原発の状況をできるだけ軽微に見せたいのだとしても、むしろ逆効なのではないか。理解に苦しむ。
事故を起こした原発の今を、ぱっと読み取りたい
東京電力はホームページ上で福島第一原子力発電所の状況を「日報」として日々情報を更新しています。
そのほか、「プレスリリース」「報道関係各位一斉メール」「お知らせ」、報道への会見時に配布される「報道配布資料」など多種多様な情報が、原子力発電所の安全な廃炉を目指す活動の報告として発信されています。
種類が多すぎて専門外の一般人の人にはとっつきにくいかもしれません。筆者自身も、専門用語やローカルな固有名詞、さらにお役所的な言葉づかいに、かなり戸惑いを感じています。
しかし、事故が起きた東京電力の原子力発電所に私たち一般の人たちが入って行って、自分たちの目で確認することは当分できない状況です。原発の敷地の中でどんな作業が廃炉に向けて進められているのか。それを知る方法は、東京電力が毎日公表してくれる日報などの情報がほとんどすべてなのです。
おそらく新聞社や通信社、テレビ局などでニュースを執筆している記者にとっても、東電からの発表がほぼ唯一のニュースソースに違いないと思います。
そこで! 要点を絞ってできるだけタイムリーに
とっつきにくい情報を、できるだけ見やすく、たとえば5分で斜め読みできるようにまとめることができれば、原発がどんな状況にあるのか、もっとたくさんの方がたが日常的に気にしてくれるようになるのではと考えたのです。
毎日更新される「日報」の前日分からの新規事項に絞って、変化の意味を東電の他のリリース類の記載と結び合わせることで、できるだけ理解しやすく伝えていきます。
できることなら、今日の天気と同じくらいの近しさで、日本中の人が原発のことを気にする習慣ができれば、廃炉を目指して日々たいへんな苦労をされている作業員の方がたを、陰ながら応援することにつながるに違いありません。
「5分で分かる原発の動き」を目指して試行を続けてます。
原発については門外漢の筆者ですが、2週間分も「日報」に付き合っているうちに、漏えいしたタンクの位置とか、2号機タービン建屋から3号機タービン建屋に汚染水を移送する理由など、少しずつですが理解できることも増えてきました。目下、1人で始めたシリーズなので、どうしても即日更新できないケースもありますが、できるだけ定時公開に近づけるようにやっていきたいと考えています。
最終更新: