2014年3月23日 今日の東電プレスリリース

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3月23日(日曜日)公開の「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」を、前日からの変化や変更を中心に見ていきます。

 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年3月23日
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 東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について|東京電力
www.tepco.co.jp  

「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」の一覧ページ。過去の「日報」との比較に役立ちます。

1号機~6号機

新規事項なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・3月14日午前6時48分、1号機使用済燃料プール代替冷却系について、1,2号機排気筒の落下物に対する防護対策等を実施するため、冷却を停止(停止時プール水温度:12.0℃)。なお、停止期間は3月24日までを予定しており、冷却停止時のプール水温度上昇率評価値は0.066℃/hで停止中のプール水温上昇は約16.5℃と評価されることから、運転上の制限値60℃に対して余裕があり、使用済燃料プール水温度の管理上問題なし。

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆3号機
2号機の4項目に加え、
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年3月12日午後3時48分~)

◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)

共用プール・水処理設備および貯蔵設備の状況

新規事項なし。

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中

※ ABCの各系とも停止しているはずのALPSが、日報の上では今日も動いていることになっています。実際に動かしているとしたら、処理水をどこに移送しているのか、教えていただきたいものです。

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

昨日に続きパトロールで70μm線量当量率が高い箇所が確認され、新規記載。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
3月22日午後のパトロールにおいて、H2南エリアの以下の2箇所で70μm線量当量率が高い箇所を確認。測定結果については、以下のとおり。

<H2-B-No.4タンク(下から2段目のフランジ部)>
・70μm線量当量率(ベータ線): 40 mSv/h ※高線量率箇所から5cm離れた位置
・1cm線量当量率(ガンマ線):0.01 mSv/h ※高線量率箇所から5cm離れた位置

<H2-B-No.4タンクとH2-B-No.5タンクの連絡弁ハンドル部>
・70μm線量当量率(ベータ線): 40 mSv/h ※高線量率箇所から5cm離れた位置
・1cm線量当量率(ガンマ線):0.01 mSv/h ※高線量率箇所から5cm離れた位置

また、タンク目視点検において、当該箇所に漏えいは確認されておらず、当該タンクの水位監視においても、水位変動がないことを確認。

なお、それ以外の箇所において新たな高線量当量率箇所(ベータ線による70μm線量当量率)は確認されていない(一部実施できない場所を除く)。

また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。

また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による水位監視(トレンドによる監視または警報監視)においても異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年3月23日

 線量当量についての説明(ぽたるページ)2014年3月22日 今日の東電プレスリリース
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セシウムと塩分が取り除かれた後の、濃縮された汚染水が入れられたタンクでは、塩分による錆の促進や、放射線によるタンク継ぎ目部分の樹脂やゴム、あるいはバルブの金属部分やパッキングの劣化が進んでいることが懸念されます。

ハンドル部が高い線量で汚染されているのは、作業をさらに困難にするものかもしれません。心配です。

溶接タイプの新型タンクの増設も進められていますが、旧式タンク群が劣化してグスグスになる前に移送が完了するように祈ります。

H4エリア、H6エリアのサンプリング実績も記載されました。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年3月23日

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年3月23日

1~4号機タービン建屋東側の状況

新規事項なし。

地下貯水槽の状況

サンプリング結果を記載

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年3月23日

 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年3月23日
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以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成26年3月23日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太

 【ぽたるページ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
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