9月24日(木曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。
※ 情報を追加して更新します
H4北エリアの内堰漏洩水の分析結果を訂正
※2015年9月11日に発生したH4北タンクエリア内堰からの漏えいに関して、当該タンクエリア内堰内、外堰内、および漏えい箇所近傍(内堰内)から採取した水の分析結果(セシウム134およびセシウム137)について、以下のとおり訂正。なお、本訂正は、より精度の高い分析(計測時間を長時間確保したもの)を行った結果によるもの。
また、漏えい箇所近傍の内堰内から採取した水の放射性物質の濃度(告示濃度限度に対する割合の和)は「25」とお知らせしているが、本訂正においても数値の変更はない。
<H4北タンクエリア内堰内水>
【訂正前】
・セシウム134 検出限界値未満(検出限界値:2.1Bq/L)
・セシウム137 3.3Bq/L
【訂正後】
・セシウム134 検出限界値未満(検出限界値:0.87Bq/L)
・セシウム137 3.5Bq/L
<H4北タンクエリア外堰内水>
【訂正前】
・セシウム134 検出限界値未満(検出限界値:2.1Bq/L)
・セシウム137 検出限界値未満(検出限界値:2.8Bq/L)
【訂正後】
・セシウム134 検出限界値未満(検出限界値:0.78Bq/L)
・セシウム137 検出限界値未満(検出限界値:1.2Bq/L)
<漏えい箇所近傍(内堰内)から採取した水>
【訂正前】
・セシウム134 検出限界値未満(検出限界値:2.1Bq/L)
・セシウム137 5.0Bq/L
【訂正後】
・セシウム134 検出限界値未満(検出限界値:0.92Bq/L)
・セシウム137 3.6Bq/L
1号機 タービン建屋地下の高濃度滞留水の移送を停止
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送
・1号機タービン建屋地下→1号機廃棄物処理建屋へ高濃度滞留水を移送実施(2015年9月23日午前11時53分~午後5時48分)
※ 建屋地下からの滞留水移送は停止中
2号機 建屋地下の高濃度滞留水の移送を停止
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機原子炉建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施(2015年9月23日午前11時39分~9月24日午前8時40分)
・2号機廃棄物処理建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施(2015年9月23日午前11時43分~9月24日午前8時40分)
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施(2015年9月23日午前11時49分~9月24日午前8時39分)
※ 建屋地下からの滞留水移送は停止中
3号機 タービン建屋地下の高濃度滞留水の移送を停止
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施(2015年9月23日午前11時47分~9月24日午前8時37分)
※ 建屋地下からの滞留水移送は停止中
4~6号機
新規事項なし
◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。
◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
共用プール
新規事項なし
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。
水処理設備および貯蔵設備 セシウム吸着装置を停止
・セシウム吸着装置停止中
その他の項目に新規事項なし
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備運転中
地下水バイパス 通算82回目の海洋排水を終了。排出量は2,236トン
※地下水バイパス一時貯留タンクグループ1の当社および第三者機関による分析結果[採取日9月10日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることから、9月23日午前10時より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、午前10時5分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)
その後、午後6時56分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は2,236m3。
H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
9月23日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。
◆H4エリア
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/16 9/17 9/18 9/19 9/20 9/21 9/22
E-1 31,000 31,000 31,000 28,000 29,000 29,000 29,000
浪江雨量(mm) 0.0 50.5 11.0 1.0 0.0 0.0 0.0
H4エリア周辺地下水【E-2】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/16 9/17 9/18 9/19 9/20 9/21 9/22
E-2 88 73★ 33 27 ND(17) ND(17)
浪江雨量(mm) 0.0 50.5 11.0 1.0 0.0 0.0 0.0
NDは検出限界値未満を表し、( )内に検出限界値を示す
★ 降雨による冠水のため採取出来ず
◆H6エリア
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/15 9/16 9/17 9/18 9/19 9/20 9/21 9/22
G-1 890 2,200 3,400 3,600 4,400 4,300 3,800 2,800
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 50.5 11.0 1.0 0.0 0.0 0.0
H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/15 9/16 9/17 9/18 9/19 9/20 9/21 9/22
G-2 4,600 4,000 9,800 9,400 5,800 2,600 10,000 7,100
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 50.5 11.0 1.0 0.0 0.0 0.0
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