2015年7月21日 今日の東電プレスリリース

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7月21日(火曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月21日
www.tepco.co.jp  
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
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※ 情報を追加して更新します

冷却停止時のバックアップ体制についての言及なし。3号機の使用済燃料プール代替冷却系をポンプ交換のため停止。1時間8分後に再起動

※3号機の使用済燃料プール(以下「SFP」という。)代替冷却系については、一次系ポンプ(B)交換作業に伴い、7月21日午前10時9分に冷却を停止。冷却停止時の使用済燃料プール水温度は26.5℃。

当該作業が終了したことから、午前11時17分にSFP代替冷却系を起動。起動状態については、午後0時50分に異常のないことを確認。起動時の使用済燃料プール水温度は26.9℃と、ほぼ変化なし。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月21日

1時間8分とはいえ、その間は使用済燃料プールの冷却能力がゼロだったということ。無事に再起動したのは何よりだが、停止中に地震等のトラブルが発生した場合のバックアップ体制はどうだったのか、気になるところだ。

1号機カバー屋根パネル貫通孔からの飛散防止剤の散布作業が7月21日午前9時10分、終了

※1号機の原子炉建屋カバー(以下、「建屋カバー」という。)屋根パネル貫通孔からの飛散防止剤の散布については、7月21日午前9時10分に作業が終了。当該作業期間中において、ダストモニタおよびモニタリングポストのダスト濃度等に有意な変動なし。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月21日

以下は2015年5月15日の東京電力発表より

建屋外観
建屋外観

photo.tepco.co.jp

北1屋根パネル飛散防止剤散布状況
北1屋根パネル飛散防止剤散布状況

photo.tepco.co.jp

北2屋根パネル飛散防止剤散布状況(カバー内)「福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋カバー解体の着手について<飛散防止剤の散布を開始>」撮影日:2015年5月15日 提供:東京電力株式会社
北2屋根パネル飛散防止剤散布状況(カバー内)「福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋カバー解体の着手について<飛散防止剤の散布を開始>」撮影日:2015年5月15日 提供:東京電力株式会社

photo.tepco.co.jp

 福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋カバー解体の着手について<飛散防止剤の散布を開始>|東京電力 平成27年5月15日
www.tepco.co.jp  
「福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋カバー解体の着手について<飛散防止剤の散布を開始>|東京電力 平成27年5月15日」より
「福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋カバー解体の着手について<飛散防止剤の散布を開始>|東京電力 平成27年5月15日」より

1号機

新規事項なし

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
加えて、
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

※ タービン建屋地下滞留水の移送は停止中

2号機 ~タービン建屋地下高濃度滞留水を移送停止

1号機の冒頭4項目に加え、
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中

・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施(2015年7月19日午前10時14分~7月21日午前9時58分)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月21日

※ タービン建屋地下滞留水の移送は停止中

3号機 ~タービン建屋地下高濃度滞留水を移送停止

1号機の冒頭3項目に加え、
・使用済燃料プール循環冷却系停止中
(6月30日には、6月29日午後1時46分SFP代替冷却系を起動と報告されている。また本日7月21日には、ポンプ交換のために一時停止した後再起動とある)
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中

・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施(2015年7月19日午前10時18分~7月21日午前10時4分)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月21日

※ タービン建屋地下滞留水の移送は停止中

4~6号機

新規事項なし

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

新規事項なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備停止中

地下水バイパス

新規事項なし

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

7月20日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、堰床部に溜まっている雨水の影響により、一部実施出来ない箇所を除き、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月21日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月21日

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H4エリア周辺)|東京電力 平成27年7月21日
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<H4エリア周辺地下水 E-1/E-9の全ベータ濃度>

採取日 7/11 7/12 7/13 7/14 7/15 7/16 7/17 7/18 7/19
E-1 1,900 2,000 2,100 2,100 2,200 悪 36,000 31,000 27,000
E-9 ー ー 3,500 ー 5,100 ー 6,500 ー ー

※ 単位はBq/L。(ーはデータの発表なし)(悪は悪天候のためり採取中止)

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月21日

 福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H6エリア周辺)|東京電力 平成27年7月21日
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1~4号機タービン建屋東側 ~地下水観測孔No.1の全ベータが過去最高値

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月21日

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