2015年10月5日 今日の東電プレスリリース

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10月5日(月曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月5日
www.tepco.co.jp  
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
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※ 情報を追加して更新します

1号機原子炉建屋カバーの屋根パネルがすべて取り外される

※7月28日より1号機原子炉建屋カバーの屋根パネル取り外し作業を実施していたが、10月5日午前7時40分頃に6枚目(北1)を取り外し、午前8時12分に屋根パネルの仮置きが終了した。これにより、すべての屋根パネルが取り外された状態となった。当該作業期間中において、ダストモニタおよびモニタリングポストのダスト濃度等に、有意な変動はなし。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月5日

 「私が、お応えします。」廃炉の「今」と「これから」 1号機原子炉建屋カバー解体 はじめに|東京電力
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H1東タンクエリアの内堰で9月30日に見つかったボルト穴からの滲みは、環境への影響なし

※9月30日、H1東タンクエリアにおいて、当該タンクエリアの鋼製の内堰のボルト部4箇所において、幅10~30cm程度のにじみ痕があること、および水は鋼製の内堰に沿って設置されているコンクリート堰の上部にとどまっていて、コンクリート堰側面および床面には至っていないことを確認。止水処置を行うため、にじみのあったボルト部の拭き取りを行ったところ、水の滴下はなくにじみ程度であることを確認。にじみを確認したボルト部4箇所については、止水セメント等による止水処置が完了した。水は拭き取りにより回収している。(既出)

内堰下部のコンクリート堰の上部を濡らしている程度のにじみであり、コンクリート堰側面ならびに床面へは至っていないこと。また、すでに拭き取り回収するとともに止水を完了していることから、環境への影響はないと考えている。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月5日

なお、にじみが確認された箇所の水については、にじみ量が非常に少なく、直接水を採取することができなかったことから、当該タンクエリア内堰内の水について分析を実施。

<H1東タンクエリア内堰内水>
・セシウム134   :検出限界値未満(検出限界値:1.1Bq/L)
・セシウム137   :1.2Bq/L
・トリチウム     :220Bq/L
・ストロンチウム90 :560Bq/L

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月5日

※ タンク堰内の水も継続した処理が必要だ。

事故原発でのトラブル情報「通報基準・公表方法」が更新されるとのリリースを発表

 福島第一原子力発電所におけるトラブル等に関する「通報基準・公表方法」の更新について|東京電力 平成27年10月5日
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 【解説】トラブル発生時の発表基準変更で廃炉はどうなる?
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1~2号機

新規事項なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

※ 建屋地下からの滞留水移送は停止中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施中(2015年9月25日午後5時3分~)

※ 建屋地下からの滞留水移送は実施中

3号機 タービン建屋地下の高濃度滞留水の移送先を切り替え(移送先は高温焼却炉建屋→プロセス主建屋)

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中

・3機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施(2015年10月3日午前10時23分~10月5日午前10時3分)
・3機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ高濃度滞留水を移送実施中(2015年10月5日午前9時58分~)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月5日

※ 建屋地下からの滞留水移送は実施中

4~6号機

新規事項なし

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

新規事項なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置運転中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備運転中

地下水バイパス

新規事項なし

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

10月4日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月5日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月5日

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H4エリア周辺)|東京電力 平成27年10月5日
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H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/27 9/28 9/29 9/30 10/1 10/2 10/3
E-1 26,000 28,000 35,000 39,000 50,000 46,000 51,000
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 2.0 1.0 0.0

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月5日

 福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H6エリア周辺)|東京電力 平成27年10月5日
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H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/27 9/28 9/29 9/30 10/1 10/2 10/3
G-1 2,200 2,700 2,000 1,300 2,300 1,300 2,100
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 2.0 1.0 0.0

H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/27 9/28 9/29 9/30 10/1 10/2 10/3
G-2 20,000 16,000 12,000 3,300 4,900 4,000 1,300
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 2.0 1.0 0.0

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