転倒した100tクレーンがどんなものなのか、われわれ一般人には想像がつかないと書いていたら、翌13日に現場写真が公開された。
かなりデカいクレーンです。クレーンが倒れたほかに、大きな被害がなくて良かったと思います。
原因や責任がどのように求められるのかは不明ですが、写真を見ると車体から横に出すアウトリガーの張り出しがアンバランスに見えます。写真の(2),(3)では後部のアウトリガー右側はほとんど出ていないように見ます。左側アウトリガーが載っていたと思われる敷板の位置から考えて、転倒しそうになって傾いてから、アウトリガーが縮んでしまったのかもしれません。
写真だけでは事故の経緯は分かりませんが、クレーン作業はアウトリガーを最大まで張りだして行うのが基本です。
以下に、当日の「日報」を引用します。
※平成26年5月12日午前10時20分、双葉郡楢葉町にある資材ヤードで使用している100tクレーンが転倒したと連絡が入った。
当該の資材ヤードについては、福島第一原子力発電所構内で使用する資機材等の積み替えに使用している場所。
クレーンが倒れた際、オペレーターが割れたガラスで手のひらを切ったが、けがの程度は軽く救急車の要請はしていない。
また、クレーンの燃料に使用している軽油が200cc程度漏えいしたとの連絡も受け、本件については、元請会社より双葉警察署(10時30分頃)および双葉消防本部(11時16分頃)へ連絡。
文●井上良太
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