2014年9月13日 今日の東電プレスリリース

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通算21回目の地下水バイパス海洋排出が行われる

9月13日(土曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点を中心に読み解きます。

 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年9月13日
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操作卓が落下した3号機プール水の分析結果とプラントパラメータ ~9月12日分

なお、使用済燃料プール水の放射能分析結果が前回と比較して有意な変動がないことと、プラントパラメータに有意な変動がないことから、燃料破損等の兆候は確認されていない。

使用済燃料プール水の放射能分析の結果(採取日:9月12日)
・セシウム134:4.0×10^2 Bq/cm3
・セシウム137:1.2×10^3 Bq/cm3
・コバルト 60:2.3×10^0 Bq/cm3

プラントパラメータ(9月12日午後4時現在)
・モニタリングポスト:有意な変化なし
・原子炉建屋オペフロ雰囲気線量:有意な変化なし
・使用済燃料プール水位:有意な変化なし
・スキマーサージタンク水位:有意な変化なし

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年9月13日

リットル当たりの線量に換算

・セシウム134:400,000 Bq/L
・セシウム137:1,200,000 Bq/L
・コバルト 60:2,300 Bq/L

1号機~2号機

新規事項なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

※滞留水移送は停止中

◆2号機
1号機と同じ4項目に加え、
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年9月3日午前10時47分~)

※滞留水移送は運転中

3号機 ~タービン建屋滞留水の高温焼却炉建屋への移送を再開

1号機と同じ4項目に加え、

・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年9月13日午前10時9分~)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年9月13日

※滞留水移送は運転中

4号機~6号機

新規事項なし

◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール

新規事項なし

・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

水処理設備および貯蔵設備 ~サリー、淡水化装置を停止。ALPSは循環待機運転

・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)停止中
・淡水化装置 停止中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中

※淡水化装置制御盤のソフトウェア改造を行うため、第二セシウム吸着装置(サリー)を9月13日午前7時55分、淡水化装置を同日午前7時10分に停止。なお、多核種除去設備は同日午前7時46分に循環待機運転に切り替え。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年9月13日

淡水化装置を止めるのに伴ってサリーを停止したのは、サーリーで処理した水が淡水化装置に送られる構成だからだろう。しかし、多核種除去設備(ALPS)はRO濃縮水を処理する系統だから循環待機運転に切り替えたことの関連性は薄いと思われる。

地下水バイパス ~タンクグループ2から7回目(通算では21回目)の海洋排出を開始

※1~4号機原子炉建屋等への地下水流入抑制対策として設置した地下水バイパス設備について、地下水バイパス一時貯留タンクグループ2の当社および第三者機関による分析結果[採取日9月4日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認したことから、

9月13日午前9時56分、海洋への排水を開始。同日午前10時2分に漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年9月13日

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

9月12日のパトロールにおいて、タンク間の連絡弁からの滴下の影響で堰内入域を制限したG4南タンクエリアを除き、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されていない。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年9月13日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年9月13日

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年9月13日

1~4号機タービン建屋東側

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年9月13日

1~4号機サブドレン観測井

新規事項なし

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年9月13日

以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成26年9月13日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太

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