2014年10月27日 今日の東電プレスリリース

iRyota25

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10月27日(月曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点を中心に読み解きます。

 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月27日
www.tepco.co.jp  
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
potaru.com

1号機 ~高濃度滞留水の移送を停止

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

加えて、

・1号機タービン建屋地下→1号機廃棄物処理建屋へ高濃度滞留水の移送を実施(平成26年10月26日午前10時00分~午後3時57分)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月27日

※滞留水移送を停止

2号機 ~タービン建屋地下の高濃度滞留水、移送を再開(移送先は水位変動が抑えられる遠方の高温焼却炉建屋)

1号機と同じ4項目に加えて、

・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年10月27日午前10時43分~)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月27日

※滞留水移送を再開

※2号機タービン建屋地下からの滞留水移送先は、(1)隣接する3号機タービン建屋、(2)4号機の南側にある遠方の集中廃棄物処理施設の2通りで運用されている。移送ラインが長くなる(2)の場合、移送中の圧力減衰が大きくなるため、時間当たりの移送量が少なくなる。トレンチの止水作業が行われている2号機では、タービン建屋内の水位変動を小さくするため、移送先(2)での運用がしばしば行われている。

3号機~6号機

新規事項なし

◆3号機
1号機と同じ4項目に加え、
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年10月11日午前10時5分~)

※滞留水移送は稼働ちゅう

◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール

新規事項なし

・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

水処理設備および貯蔵設備 ~サイトバンカ建屋からプロセス主建屋へ溜まり水の移送を停止

・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中

加えて、サイトバンカ建屋の滞留水移送を停止

・集中廃棄物処理施設において、サイトバンカ建屋からプロセス主建屋へ溜まり水の移送を実施(平成26年10月26日午前10時20分~午後3時33分)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月27日

地下水バイパス ~通算30回目となる海洋への放出が間近

※地下水バイパス一時貯留タンクグループ2の当社および第三者機関による分析結果[採取日10月19日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月27日

 福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果|東京電力 平成26年10月27日
www.tepco.co.jp  

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

10月26日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されていない。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月27日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月27日

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について(H4エリア周辺)|東京電力 平成26年10月27日
www.tepco.co.jp  

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月27日

 福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について(H6エリア周辺)|東京電力 平成26年10月27日
www.tepco.co.jp  

1~4号機タービン建屋東側

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月27日

 福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(護岸地下水サンプリング箇所) | 東京電力 平成26年10月27日
www.tepco.co.jp  

1~4号機サブドレン観測井

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

<サブドレンNo.18>
(10月26日採取)
セシウム134:1.0×10^3 Bq/L
セシウム137:3.7×10^3 Bq/L

<サブドレンNo.19>
(10月26日採取)
セシウム134:1.1×10^2 Bq/L
セシウム137:3.6×10^2 Bq/L

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月27日

通常表記で記載すると、

<サブドレンNo.18>
(10月26日採取)
セシウム134:1000 Bq/L
セシウム137:3700 Bq/L

<サブドレンNo.19>
(10月26日採取)
セシウム134:110 Bq/L
セシウム137:360 Bq/L

前日のデータは、以下のとおりだった。

<サブドレンNo.18>
 (10月25日採取)
  セシウム134:1100 Bq/L
  セシウム137:3900 Bq/L

<サブドレンNo.19>
 (10月25日採取)
  セシウム134:110 Bq/L
  セシウム137:320 Bq/L

顕著な変動は見られないようだ。

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月27日

 地下貯水槽 分析結果(平成26年10月26日分)
www.tepco.co.jp  

10月26日分のデータでは、地下貯水槽ドレン孔水で最高値は「iの北東側」での280Bq/L。地下貯水槽漏洩検知孔水では「iの北東側」での57,000Bq/L。(ともに全ベータの値。1立方センチ当たりで発表された数値をリットル単位に換算)

以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成26年10月27日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太

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