2014年4月6日 今日の東電プレスリリース

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4月6日(日曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点を中心に読み解きます。

 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年4月6日
www.tepco.co.jp  
 東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について|東京電力
www.tepco.co.jp  

「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」の一覧ページ。過去の「日報」との比較に役立ちます。

海水の核種分析結果が前回の10倍以上に上昇(続報)

降雨により発電所構内外の汚染土壌が海に流れ込んだ影響と推定されていた、海水核種分析結果の上昇について、それぞれの観測点で数値が低下したことを記載。

海水核種分析結果(沿岸:採取日 4月5日)における福島第一原子力発電所5,6号機放水口北側については、セシウム134が前回値(4月4日採取)の8.7 Bq/Lから検出限界値未満(検出限界値0.84 Bq/L)に、セシウム137が前回値(4月4日採取)の22 Bq/Lから1.1 Bq/Lに低下。

また、福島第一南放水口付近については、セシウム137が前回値(4月4日採取)の12 Bq/Lから0.82 Bq/Lに低下。

また、港湾内海水核種分析結果(採取日 4月5日)における福島第一原子力発電所3号機スクリーン海水のセシウム137が前回値(4月4日採取)の290 Bq/Lから39 Bq/Lに、

4号機スクリーン海水(シルトフェンス内側)のセシウム134が前回値(4月4日採取)の210 Bq/Lから11 Bq/L、セシウム137が前回値(4月4日採取)の560 Bq/Lから46 Bq/Lとなり、

いずれも前回値の10分の1程度まで低下。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年4月6日

1号機~6号機

新規記載なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆2号機
1号機と同じ4項目に加え、
・2号機タービン建屋地下→3号機タービン建屋地下へ高濃度滞留水を移送中(平成26年3月27日午前9時49分~)

◆3号機
1号機と同じ4項目に加え、
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年3月12日午後3時48分~)

◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備の状況

新規事項なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

<最新のパトロール結果>
4月5日のパトロールにおいて新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されていない(一部実施できない場所を除く)。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による水位監視(トレンドによる監視または警報監視)においても異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年4月6日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
4月4日に採取したC排水路35m盤出口(C-2)については、全ベータ値が前回値(4月3日採取)の検出限界値未満(検出限界値15 Bq/L)から360 Bq/Lに上昇。原因として、4月4日朝方の強い降雨の影響により、福島第一原子力発電所構内の汚染土壌がC排水路に流れ込んだ影響と推定。(ここまで既報)

4月5日に採取したC排水路35m盤出口(C-2)については、全ベータ値が前回値(4月4日採取)の360 Bq/Lから96 Bq/Lに低下。

その他については、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年4月6日

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年4月6日

1~4号機タービン建屋東側の状況

新規記載なし

1~4号機サブドレン観測井の状況

新規記載なし

※1~4号機建屋に隣接している井戸(サブドレンピット)の浄化試験をした結果、ピット内の溜まり水から放射性物質が検出されており、その流入経路としてフォールアウトの可能性があることから、新たに1~4号機建屋周辺に観測井を設置し、フォールアウトの影響について確認することとしている。

地下貯水槽の状況

サンプリング結果について記載

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年4月6日

 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年4月6日
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以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成26年4月6日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太

 【ぽたるページ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
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