2015年10月31日 今日の東電プレスリリース

fnp1monitor

公開:

0 なるほど
3,645 VIEW
0 コメント

10月31日(土曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月31日
www.tepco.co.jp  
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
potaru.com

※ 情報を追加して更新します

協力企業作業員が鋼矢板に指を挟み負傷した事故の続報

※10月29日午後0時48分頃、構内において、固体廃棄物貯蔵庫第9棟設置工事に従事している協力企業作業員が、鋼矢板に右手の指を挟み負傷。入退域管理棟救急医療室にて医師の診察を受け、病院への搬送が必要と判断されたことから、10月29日午後1時43分に救急車を要請。(既出)

その後、搬送先の病院で診察を受けた結果、「右手挫傷、右中指挫創」(約3週間の療養を要する見込み)と診断された。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月31日

1~6号機

◎日報に新規事項の記載なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

◎日報に新規事項の記載なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置運転中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・RO淡水化装置RO-2は停止、RO-3は運転中。
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクBから海洋排水を実施。排出量は622トン

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクBの当社および第三者機関による分析結果[採取日10月19日]については同等の値であり、運用目標値を満足していたことから、(既出)

10月30日午前10時6分に海洋への排水を開始。なお、排水状況については、午前10時18分に漏えい等の異常がないことを確認。その後、午後2時23分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は622m3。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月31日

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクCから海洋排水を開始

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクCの当社および第三者機関による分析結果[採取日10月21日]については同等の値であり、運用目標値を満足していたことから、10月31日午前10時10分に海洋への排水を開始。なお、排水状況については、午前10時33分に漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月31日

地下水バイパス 地下水バイパス揚水井分析結果(10月29日採取)

◎日報に新規事項の記載なし

 福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(10月29日サンプル採取)|東京電力 平成27年10月31日
www.tepco.co.jp  

揚水井No.10のトリチウムは2,000Bq/L。No.9は「ポンプ点検により採取中止」

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

10月30日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月31日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月31日

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H4エリア周辺)|東京電力 平成27年10月31日
www.tepco.co.jp  

H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 10/23 10/24 10/25 10/26 10/27 10/28 10/29
E-1 2,300 3,300 3,800 3,400 2,800 3,000 3,100
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月31日

 福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H6エリア周辺)|東京電力 平成27年10月31日
www.tepco.co.jp  

H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 10/23 10/24 10/25 10/26 10/27 10/28 10/29
G-1 1,600 1,200 650 560 1,000 620 360
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 10/23 10/24 10/25 10/26 10/27 10/28 10/29
G-2 410 570 490 540 600 560 570
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

1~4号機タービン建屋東側

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年10月31日

 福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成27年10月31日
www.tepco.co.jp  

地下貯水槽

◎日報に新規事項の記載なし

 地下貯水槽 分析結果(2015年10月29日分)
www.tepco.co.jp  

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン