12月15日(火曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。
3号機格納容器のガス管理設備を停止して配管を鋼管化する作業を終了
3号機原子炉格納容器ガス管理設備については、フレキシブルチューブおよび樹脂製ホースの鋼管化作業のため、12月14日午前9時34分より実施計画第1編第32条第1項(保全作業を実施する場合)を適用して作業を開始し、(既出)
本日、作業が終了したことから午後2時55分に当該設備を起動した。併せて、当該設備の動作確認において異常が無いこと、および短半減期核種の指示値に有意な変動がないことから、午後5時55分に実施計画第1編第32条第1項の適用を解除した。なお、当該設備の停止期間における関連監視パラメータについては、異常なし。
※ 情報を追加して更新します
1~2号機
◎日報に新規事項の記載なし
◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中
◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中
3号機 FSTR建屋からから3号機廃棄物処理建屋への滞留水移送を停止
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については停止中
その他の項目に新規事項の記載なし
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中
4~6号機
◎日報に新規事項の記載なし
◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了
◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
共用プール・水処理設備および貯蔵設備
◎日報に新規事項の記載なし
◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。
◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)停止中
・RO淡水化装置停止中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
サブドレン・地下水ドレン
◎日報に新規事項の記載なし
地下水バイパス 海洋排出の準備進む(通算94回目)
※地下水バイパス一時貯留タンクグループ1の当社および第三者機関による分析結果[採取日12月3日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認。
地下水バイパス揚水井No.10分析結果(12月10日サンプル採取)
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
12月14日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。
◆H4エリア
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/6 12/7 12/8 12/9 12/10 12/11 12/12 12/13
E-1 2,400 1,400 1,800 1,700 2,300 ※ 1,300 2,000
浪江雨量(mm)0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 31.0 0.0 0.0
※ 悪天候により採取中止
◆H6エリア
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/6 12/7 12/8 12/9 12/10 12/11 12/12 12/13
G-1 1,300 560 1,100 320 350 ※ 290 780
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 31.0 0.0 0.0
H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/6 12/7 12/8 12/9 12/10 12/11 12/12 12/13
G-2 530 550 520 500 640 ※ 2,900 4,600
浪江雨量(mm)0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 31.0 0.0 0.0
※ 悪天候により採取中止
1~4号機タービン建屋東側 地下水観測孔No.1のストロンチウム90、地下水観測孔No.2-5の全ベータが大幅に上昇して過去最高値
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
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