2016年1月1日 今日の東電プレスリリース

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1月1日(金曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月1日
www.tepco.co.jp  
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
potaru.com

1~6号機

◎日報に新規事項の記載なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室、1号機所内ボイラー室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に移送実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

◎日報に新規事項の記載なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・RO淡水化装置運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備停止中。
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクEから海洋排水を実施。排出量は806トン

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクEの当社および第三者機関による分析結果[採取日12月20日]については同等の値であり、運用目標値を満足していることを確認。2015年12月31日午前10時5分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、午前10時10分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)

その後、同日午後3時42分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は806m3。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月1日

地下水バイパス

◎日報に新規事項の記載なし

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

2015年12月31日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月1日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月1日

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H4エリア周辺)|東京電力 平成28年1月1日
www.tepco.co.jp  

H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/23 12/24 12/25 12/26 12/27 12/28 12/29 12/30
E-1 2,500 3,100 3,100 3,600 4,000 5,400 5,900 5,500
浪江雨量(mm)3.0 9.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月1日

 福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H6エリア周辺)|東京電力 平成28年1月1日
www.tepco.co.jp  

H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/23 12/24 12/25 12/26 12/27 12/28 12/29 12/30
G-1 170 230 190 150 ND(110) 110 170 130
浪江雨量(mm) 3.0 9.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/23 12/24 12/25 12/26 12/27 12/28 12/29 12/30
G-2 440 600 750 410 350 350 380 380
浪江雨量(mm)3.0 9.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

H6エリア周辺地下水【G-3】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/23 12/24 12/25 12/26 12/27 12/28 12/29 12/30
G-3 1,000 1,100 820 770 930 940 850 910
浪江雨量(mm) 3.0 9.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

1~4号機タービン建屋東側 No.2、No.2-3、No.2-7、No.2-8のセシウムが上昇

福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成28年1月1日
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成28年1月1日

<最新のサンプリング実績>
※2015年12月31日に採取した地下水観測孔の水のうち、No.2、No.2-3、No.2-7、No.2-8のセシウム134、セシウム137の分析結果において、前回値(2015年12月28日採取)と比較して有意な変動を確認。

    セシウム134前回値     セシウム134今回値
No.2  検出限界値(0.42)未満    57
No.2-3 検出限界値(0.34)未満    17
No.2-7 検出限界値(0.31)未満    18
No.2-8 検出限界値(0.38)未満    36
(単位:Bq/L)

    セシウム137前回値     セシウム137今回値
No.2  検出限界値(0.53)未満    250
No.2-3 0.94             73
No.2-7 1.4              80
No.2-8 検出限界値(0.57)未満    160
(単位:Bq/L)

当該地下水観測孔4箇所の全ベータ分析結果、及びその他の地下水観測孔のセシウム134、セシウム137を含むガンマ核種及び全ベータ分析結果については、有意な変動はない。

なお、海水の分析結果については、前回と比較して有意な変動はなく、周辺への影響はないものと考えている。また、海側遮水壁は閉合しており、当該地下水観測孔4箇所が設置されている4m盤においては、地下水の汲み上げを継続的に行っている。

2015年12月31日に採取した地下水観測孔のうち、No.2 、No.2-2、No.2-3、No.2-7、No.2-8については、本日、再度採取を行い、分析を実施する予定。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月1日

 福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成28年1月1日
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地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月1日

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