2014年10月10日 今日の東電プレスリリース

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H4タンクエリアから地下水バイパス揚水井方向にあるE-9で、全ベータが過去最高値を記録したにも関わらず、トリチウムは一桁減少

10月10日(金曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点を中心に読み解きます。

 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月10日
www.tepco.co.jp  
[New!]今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
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300トンの大型クレーンから制御油の油漏れ

※10月10日午前9時頃、雑固体廃棄物焼却設備建設現場において、300tクローラクレーンより制御油が漏れていることを協力企業作業員が発見し、同日午前11時50分に緊急時対策本部へ連絡。

漏えい発見後、クローラクレーンのエンジンを停止したことにより、油漏れは停止。

油の漏えい範囲は、地面に設置していた鉄板上約1m×約1mであり、吸着材および中和剤にて処理を実施。同日午後0時に双葉消防へ一般回線にて連絡。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月10日

雑固体廃棄物焼却設備の位置(Google Mapに施設名等を加筆)
雑固体廃棄物焼却設備の位置(Google Mapに施設名等を加筆)

※クローラクレーンは履帯(キャタピラー)で移動できるクレーン

1号機 〜タービン建屋地下の高濃度滞留水の移送停止

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

加えて、タービン建屋の高濃度滞留水を、隣接する廃棄物処理建屋への移送を停止

・1号機タービン建屋地下→1号機廃棄物処理建屋へ高濃度滞留水を移送実施(平成26年10月9日午前9時26分~10月9日午後6時16分)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月10日

※滞留水移送を停止。移送実施時間は約9時間

1号機~4号機

新規事項なし

◆2号機
1号機と同じ4項目に加え、
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年10月2日午前11時7分~)

※滞留水移送は稼働中

◆3号機
1号機と同じ4項目

※滞留水移送は停止中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

5号機 〜電源設備作業のため原子炉の冷却を2時間17分停止。測定された温度上昇は0.5℃

・冷温停止中

・残留熱除去系原子炉停止時冷却モード(以下「SHC」という)(B系)にて原子炉水を冷却中であるが、

480Vパワーセンター5D(P/C5D)の点検に伴う、480V残留熱除去系モーターコントロールセンタ(RHR MCC)の電源切替作業を行うため、

10月10日午前10時2分にSHC(B系)を停止。

なお、冷却停止時の原子炉水温度は31.1℃であり、原子炉水温度上昇率評価値は0.4℃/hで、停止中の原子炉水温度上昇は約2℃と評価。

その後、作業が終了したことから、同日午後0時19分にSHC(B系)を起動。運転状態に異常はない。

また、原子炉水温度は31.6℃まで上昇したが、運転上の制限値100℃に対して余裕があり、原子炉水温度の管理上問題はない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月10日

6号機

新規事項なし

・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

新規事項なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中
・増設多核種除去設備ホット試験中

地下水バイパス 〜海洋排出中の海水サンプル測定結果

同日、この際の南放水口付近の海水についてサンプリングを実施し、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※同日とは10月8日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月10日

 福島第一原子力発電所 地下水バイパス排水に関するサンプリング結果 (南放水口付近)|東京電力 平成26年10月10日
www.tepco.co.jp  

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

10月9日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されていない(一部実施できない場所を除く)。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月10日

H4エリア周辺地下水E-9、全ベータは過去最高値ながら、トリチウムは一桁低下

E-9、E-1取水ポイントの位置(東京電力の資料より)
E-9、E-1取水ポイントの位置(東京電力の資料より)

10月8日に採取したE-9の地下水の全ベータ値に上昇があったが、(既出)

トリチウム分析結果に上昇は確認されていない。その他の分析結果については前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月10日

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H4エリア周辺)
www.tepco.co.jp  

前回(10月3日採取)のトリチウム濃度は1,200Bq/L、その前(10月1日採取)では1,400Bq/L、その前(9月29日採取)は1,400Bq/L。むしろ測定値が一桁下がった原因を知りたいところだ。

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月10日

1~4号機タービン建屋東側 〜地下水観測孔No.1-6でセシウム134、セシウム137、コバルト60、全ベータが過去最高値

<最新のサンプリング実績>
10月9日に採取した地下水観測孔No.1-6の地下水の分析値について以下の通り変動がみられた。

<今回(10月9日)採取分>
セシウム134 17,000Bq/L(過去最大値)
セシウム137 51,000Bq/L(過去最大値)
マンガン54  290Bq/L
コバルト60  2,100Bq/L(過去最大値)
全ベータ   2,100,000Bq/L(過去最大値)

<前回(10月2日)採取分>
セシウム134 10,000Bq/L
セシウム137 30,000Bq/L
マンガン54  97Bq/L
コバルト60  750Bq/L
全ベータ   1,100,000Bq/L

今回の上昇については、台風の大雨による影響と考えられる。なお、10月9日に採取した海水の分析結果に大きな変動がないことから、海への影響はないものと考えている。今後も監視を継続していく。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月10日

 福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(護岸地下水サンプリング箇所)|東京電力 平成26年10月9日(その2)
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1~4号機サブドレン観測井

新規事項なし

※「福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果」のページでの該当するデータ公開も行われていない。

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月10日

 地下貯水槽 分析結果(平成26年10月9日分)
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10月9日分のデータでは、地下貯水槽ドレン孔水で最高値は「iの北東側」での280Bq/L。地下貯水槽漏洩検知孔水では「iの北東側」での69,000Bq/L。(ともに全ベータの値。1立方センチ当たりで発表された数値をリットル単位に換算)

以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成26年10月10日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太

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