2014年7月25日 今日の東電プレスリリース

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15日採取のグループ2タンクを分析。地下水バイパス12回目の海洋排出間近か

7月25日(金曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点を中心に読み解きます。

 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月25日
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[New!]今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
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地下貯水槽No.1北東側の仮設の発電機から発煙

発煙が確認された発電機 撮影日:平成26年7月25日 撮影:東京電力株式会社
発煙が確認された発電機 撮影日:平成26年7月25日 撮影:東京電力株式会社

photo.tepco.co.jp

※7月25日午前8時50分頃、構内地下貯水槽No.1北東側に設置されている仮設の発電機より発煙していることを協力企業作業員が発見し、消火器による初期消火を実施。これにより、発煙は止まったことを確認。本件について、午前9時26分に双葉消防本部へ連絡。

その後、地下貯水槽No.1北東側検知孔からポンプを使用し揚水するため、仮設発電機を始動したところ、黒煙が発生したため発電機を停止したこと、また、消火器2本にて、初期消火を実施したことにより、発煙が停止したことを確認。燃料および潤滑油に漏れは確認されていない。

なお、富岡消防署より、同日午後0時10分に「発電機の発煙事象」と判断された。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月25日

「日報」公開後に一部追加。

「その後、地下貯水槽No.1北東側検知孔からポンプを使用し揚水するため、仮設発電機を始動したところ」の箇所で「当該発電機から煙が発生した経過について調査した結果」「当該」の2項目を「*」部分に加筆

その後、当該発電機から煙が発生した経過について調査した結果*、地下貯水槽No.1北東側検知孔からポンプを使用し揚水するため、当該*仮設発電機を始動したところ、

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月25日

サブドレン集水設備設置工事中の協力企業作業員を、体調不良のため救急搬送

※7月25日午前11時頃、サブドレン集水設備設置工事に従事していた協力企業作業員が体調不良を訴えたことから、入退域管理棟救急医療室にて医師の診察を受けたところ、緊急搬送の必要があると診断されたため、同日午前11時57分に救急車を要請。

同日午後0時32分に救急車にて福島労災病院へ向かった。当該作業員の身体に放射性物質の付着はない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月25日

1号機~6号機

新規事項なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆2号機
1号機と同じ4項目に加えて、
・2号機タービン建屋地下→3号機タービン建屋地下へ高濃度滞留水を移送中(平成26年7月22日午前9時50分~)

◆3号機
1号機と同じ4項目に加えて、
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年6月16日午後2時42分~)

◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動(4号機原子炉建屋および共用プール建屋の天井クレーンと燃料交換機の年次点検により、一時中断)
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆5号機
・冷温停止中
・残留熱除去系による原子炉停止時冷却運転(炉心冷却)と非常時熱負荷運転(使用済燃料プール冷却)を交互に実施中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

新規事項なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中

地下水バイパス ~12回目の海洋排出間近か

※1~4号機原子炉建屋等への地下水流入抑制対策として設置した地下水バイパス設備について、地下水バイパス一時貯留タンクグループ2の当社および第三者機関による分析結果[採取日7月15日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月25日

トリチウムは310Bq/Lとのこと。

 福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果|東京電力 平成26年7月25日
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H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

平成26年7月24日のパトロールにおいて新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されていない(一部実施できない場所を除く)。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月25日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月25日

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月25日

1~4号機タービン建屋東側

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月25日

1~4号機サブドレン観測井

新規事項なし

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月25日

以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成26年7月25日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太

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