2014年12月3日 今日の東電プレスリリース

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H6エリア周辺観測孔「G2」のトリチウム濃度が5分の1程度に低下

12月3日(水曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年12月3日
www.tepco.co.jp  
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
potaru.com

極めて高濃度の汚染を示している1号機放水路立坑の測定結果(12月1日採取分)

「福島第一原子力発電所構内1号機放水路サンプリング結果|東京電力 平成26年12月3日」より
「福島第一原子力発電所構内1号機放水路サンプリング結果|東京電力 平成26年12月3日」より

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
<1号機放水路立坑水(上流側)12月1日採取分>
セシウム134:4.7×10^3 Bq/L
セシウム137:1.5×10^4 Bq/L
全ベータ:2.0×10^4 Bq/L
トリチウム:3.6×10^2 Bq/L

<1号機放水路立坑水(下流側)12月1日採取分>
セシウム134:1.2×10^3 Bq/L
セシウム137:3.8×10^3 Bq/L
全ベータ:5.4×10^3 Bq/L
トリチウム:6.8×10^2 Bq/L

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年12月3日

「福島第一原子力発電所構内1号機放水路サンプリング結果|東京電力 平成26年12月3日」より
「福島第一原子力発電所構内1号機放水路サンプリング結果|東京電力 平成26年12月3日」より

前回との比較

◆最新の測定値(12月1日採取分)

<1号機放水路立坑水(上流側)>
セシウム134:4,700 Bq/L
セシウム137:15,000 Bq/L
全ベータ:20,000 Bq/L
トリチウム:360 Bq/L

<1号機放水路立坑水(下流側)>
セシウム134:1,200 Bq/L
セシウム137:3,800 Bq/L
全ベータ:5,400 Bq/L
トリチウム:680 Bq/L

◆前回の測定値(11月27日採取分)

<1号機放水路立坑水(上流側)>
セシウム134:5,400 Bq/L
セシウム137:17,000 Bq/L
全ベータ :21,000 Bq/L
トリチウム :340 Bq/L

<1号機放水路立坑水(下流側)>
セシウム134:1,000 Bq/L
セシウム137:3,100 Bq/L
全ベータ :4,800 Bq/L
トリチウム :750 Bq/L

 福島第一原子力発電所構内1号機放水路サンプリング結果|東京電力 平成26年12月3日
www.tepco.co.jp  

1号機~6号機

新規事項なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

※滞留水移送は停止中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年11月26日午前10時23分~)

※滞留水移送は実施中

◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中。
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年11月5日午後4時14分~)

※滞留水移送は実施中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール

新規事項なし

・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

水処理設備および貯蔵設備 ~セシウム吸着装置を停止

・セシウム吸着装置停止中

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年12月3日

11月26日からセシウム吸着装置が「運転中」と記載され、第二セシウム吸着装置(サリー)とともに2系統が運転中になっていたが、この日報で「停止」とされた。会見用の資料である「福島第一原子力発電所の状況」では、毎日11:00時点での水処理設備の運転状況が発表されているが、この資料の13日付でも「停止中」と記載されているので、2日15:00から3日11:00までの間に停止したと見られる。

以下の装置・設備については新規事項なし

・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中

地下水バイパス ~通算37回目となる海洋排出の準備が進む

※地下水バイパス一時貯留タンクグループ1の当社および第三者機関による分析結果[採取日11月23日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年12月3日

 福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果|東京電力 平成26年12月3日
www.tepco.co.jp  

直近に海洋排出されると考えられるグループ1タンクの簡易分析結果

 福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク詳細分析結果|東京電力 平成26年12月3日
www.tepco.co.jp  

11月3日にサンプル採取され、11月12日に海洋排出された通算33回目(グループ2タンク)の詳細分析結果

◆排出直近に行われる分析結果と、排出後に発表される詳細結果の比較

東京電力の資料から引用
東京電力の資料から引用

※関連記事のリンクを追加

 地下水バイパスのタンク水分析を比較
potaru.com

地下水バイパス ~揚水井の分析結果(12月1日採取)

 福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果|東京電力 平成26年12月3日
www.tepco.co.jp  

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