2014年7月21日 今日の東電プレスリリース

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11回目の地下水バイパス海洋排出は、流量計を調整して再開、21日未明に終了

7月21日(月曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点を中心に読み解きます。

 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月21日
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[New!]今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
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5号機オペレーティングフロアの水溜りの続報

その後、定期的なパトロールにより、当該弁付近からの漏えいがないことを確認。
7月21日午前8時現在の使用済燃料プール水温度は25.4℃であり、安定した冷却を継続(*)。引き続き、監視を行っていく。
*残留熱除去系による原子炉冷却から使用済燃料プール冷却に切り替えをした時の使用済燃料プール水温度は26.9℃。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月21日

さらに重ねて同日の報道一斉メールでは、明日以降は「状況の変化や異常等が確認された場合」にお知らせと発表。

 7月19日にお知らせした、5号機原子炉建屋5階オペレーティングフロアにおける水溜りの発見についての続報です。

 7月19日午後3時31分に、残留熱除去系による原子炉冷却から使用済燃料プール冷却に切り替えを行って以降、定期的にパトロールを行っていますが、当該弁付近からの漏えいがないことを確認しています。

 また、本日(7月21日)午前8時現在の使用済燃料プール水温度は25.4℃であり、安定した冷却を継続しています。(※)

 ※残留熱除去系による原子炉冷却から使用済燃料プール冷却に切り替えをした時の使用済燃料プール水温度は26.9℃。

 引き続き監視を行って参りますが、弁ボックス内の水溜まりを回収して以降、当該弁付近からの漏えいは確認されていないことから、明日以降については、状況の変化や異常等が確認された場合にお知らせします。

以上

福島第一原子力発電所5号機原子炉建屋5階オペレーティングフロアにおける水溜りの発見について(続報5)|東京電力 平成26年7月21日

1号機~6号機

新規事項なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆2号機
1号機と同じ4項目

◆3号機
1号機と同じ4項目に加え、
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年6月16日午後2時42分~)

◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動(4号機原子炉建屋および共用プール建屋の天井クレーンと燃料交換機の年次点検により、一時中断)
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆5号機
・冷温停止中
・残留熱除去系による原子炉停止時冷却運転(炉心冷却)と非常時熱負荷運転(使用済燃料プール冷却)を交互に実施中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

新規事項なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中

地下水バイパス ~流量計を調整し海洋排出を再開。7月21日午前1時51分に終了

その後、流量計の調整が終了し、排水準備が整ったことから、同日午後6時33分、海洋への排水を再開。排水状況について、同日午後6時49分に漏えい等の異常がないことを確認。7月21日午前1時51分に排水を終了。排水量は、一時停止前の排水量も含め1,820m3で、排水において漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月21日

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

平成26年7月20日のパトロールにおいて新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されていない(一部実施できない場所を除く)。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月21日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月21日

◆H6エリア ~漏えいタンク東側の観測孔地下水でトリチウム濃度が上昇

G-2観測孔の位置「福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について(H6エリア周辺)|東京電力 平成26年7月20日」より抜粋
G-2観測孔の位置「福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について(H6エリア周辺)|東京電力 平成26年7月20日」より抜粋

<最新のサンプリング実績>
7月19日に採取したH6エリア周辺G-2観測孔の地下水について、トリチウムの測定値が3,600Bq/L[7月18日採取分の分析値:150Bq/L、過去最高値:7,000Bq/L(3月24日採取)]であった。

降雨の影響で測定値が上昇したものと考えており、今後も傾向を監視していく。その他の分析結果については、7月18日採取分の測定値と比較して大きな変動はない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月21日

 福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について(H6エリア周辺)|東京電力 平成26年7月20日
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1~4号機タービン建屋東側

新規事項なし

1~4号機サブドレン観測井

新規事項なし

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年7月21日

以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成26年7月21日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太

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