これが津波? iRyota25 2016.12.25 4 2,231 0 もしかしたらこれも津波の余波なのだろうか。11月22日の津波警報が解除された後、予定を変更して気仙沼に向かう途中、沿岸の町で海が盛り上がるような景色を何度も目にした。 宮城県沿岸部に津波警報が発令されたのは、地震発生からほぼ2時間が経過した午前8時過ぎのこと。仙
何の変哲もない田舎道の風景? iRyota25 2016.12.20 3 2,187 0 いえいえこの世にありふれた場所なんてないのです。 南相馬市原町区大甕(おおみか)。ここは長い間ゲートがあった町。震災の翌年冬の写真には、通行規制のゲートと、詰めている機動隊員の姿が写っている。歩道のガードレールや路面など、周囲の状況は少し変わっているものの
【東北の風の道】(第5号)2016年を振り返る「あの道のいま」 iRyota25 2016.12.23 5 3,589 0 しばらく休止状態だった「東北の風の道」を再開します。これから年内にお届けするページのテーマは「2016年の振り返り」。その最初の1本は、福島県の沿岸部を南北に結ぶあの道、国道6号線沿線を巡る旅です。 変わったこと、あの日のままのこと 詩人の黒田三郎は「道」という詩
小さい町のあったかいクリスマス会から iRyota25 2016.12.26 3 1,844 0 12月24日、25日のクリスマス本番の2週間前の日曜日、陸前高田や大船渡に接する内陸の町、住田町で開催されたクリスマス会。イベントに町の名前を入れこんだ「メリークリスミタ!」は熱気にあふれていた。 町民や町に関わりのある人たちによる音蔵(こちらも蔵の町住田にちなむ
第4回「サンタが町にやってくる!」 iRyota25 2016.12.26 2 1,487 0 震災後の大船渡で恒例となった「サンタが町にやってくる!」(サンマチ)。12月24日土曜日、大盛況のうち開催された。 多彩なステージ、一芸に秀でた市民たちの手によるワークショップ、おいしい料理やスナックのブースなど、会場はたいへんな盛り上がり。毎年ワークショップ
海から見た一本松 iRyota25 2016.12.16 2 1,709 0 被災から復興に向かう町の姿を海から見ると、地上から見たのとはまったく異なる光景を目にすることができる。気仙沼や山田でそのことを学んだが、陸前高田の「奇跡の一本松」の場合、海の方から見てみたいと思うことにもうひとつ別の理由があった。 それは、一本松が立ってい
閑話休題「東北の湘南」ってどこ? iRyota25 2016.12.18 3 4,904 0 他意のない軽いジョークみたいなお話しなので、あまり深く考えられませぬように。 岩手県沿岸で最も南、陸前高田でお茶っこにはまらせて(参加させて)もらっていた時のこと。いまどこに泊まってるのか聞かれて、住田町だと答えると、 「んまあ、そんなチベットみてえなとこか
一本松に「恥を知れ」と言い放つこころ iRyota25 2016.12.16 3 2,088 0 陸前高田といえば「奇跡の一本松」が有名だが、陸前高田市やその周辺に暮らす人たちの中には、実は一本松はをそれほどプラス評価していない人も少なくない。 とりあえず一本松で 来年2017年の春に中心市街地の一部オープンを控え、陸前高田ではさまざまな場所で将来の町づくり
復興ドラマの舞台となった老舗理容室 iRyota25 2016.12.18 3 2,271 0 岩手復興ドラマの撮影現場に行ってきた。撮影場所は大船渡で一番の歴史を誇る老舗理容室と聞いて、盛あたりの古い町並みに残った建物かと勝手に想像していたのだが、訪ねていくとそこは大船渡市大船渡町の仮設店舗。加茂神社への登り口近くに建つ大同理容さんだった。 老舗と
味と人情の鶴亀鮨でのドラマ撮影 iRyota25 2016.12.18 3 1,773 0 岩手復興ドラマ、撮影最終日の夜は陸前高田の鶴亀鮨での撮影が行われた。撮影の見学に行ってみると、知人がエキストラとして参加していて驚いた。そればかりか、ドラマの原作者である佐々木俊夫さんは、鶴亀鮨のご主人と同級生だったと聞いてさらに驚いた。 さらに、エキスト
「お隣」のコミュニティホールで毎朝行われるラジオ体操 iRyota25 2016.12.10 3 1,854 0 この夏から入居が始まった陸前高田の県営栃ケ沢アパート。県内最大の災害公営住宅だ。先日、入居している男性宅を初めて訪ねた。 男の一人住まいとは思えぬほど広々とした室内は、考えてみれば「物がない」ということの裏返しだったのかもしれない。それがその人の人となりに
車は、いざという時にすぐに逃げられるように停めなきゃ iRyota25 2016.12.14 3 2,848 0 何気ない日常の光景から被災地の実情が見えてくる。 写真は夕暮れ時の大型スーパーの駐車場。写っている車はすべて前に向いている。つまりバックで停めて、前進で出庫できる方向に停められている。 東北の被災地では駐車している車の多くがこの形。私自身、東北に来たばかりの
ちいさいおうちの手づくりクリスマス会 iRyota25 2016.12.11 2 2,258 0 「ちいさいおうち」は、盛岡市のNPO法人うれし野こども図書室が陸前高田市に設立した小さな図書室。市内竹駒町にある陸前高田市図書館のお隣にある。 12月11日、ちいさいおうちのクリスマス会が開催された。 音楽あり、影絵あり、プレゼントありのクリスマス会は、ちいさいお
リニューアルした神戸・新長田の鉄人28号 iRyota25 2016.12.10 2 1,766 0 神戸市新長田のシンボル、鉄人28号がリニューアルして再登場。 新長田の鉄人モニュメントは2009年に誕生したが、完成後7年間で塗装の傷みが目立つようになったため、今年10月から約1カ月をかけてお色直ししたのだとか。 再塗装に当たって、ボディカラーは原作に近いコバルトブ
【シリーズ・この人に聞く!第131回】バレエダンサー 福岡雄大さん kodonara 2016.12.09 2 5,668 0 小顔で手足が長くしなやかな動作。福岡雄大さんは新国立劇場バレエ団のプリンシパルとして舞台に華を添えるイケメンのバレエダンサー。12月恒例のクリスマス公演「シンデレラ」で王子様役として登場されます。19歳で文化庁在外研修員としてチューリッヒバレエ団に入団し、ソリ
スズメバチの巣と戦争の心理 iRyota25 2016.12.09 3 2,323 0 紙のルーツには諸説あるが、日本の和紙は人々が自然界の生き物に学んだのが始まりだという。岩手県花巻市に300年以上も前から伝わる成島和紙の工芸館館長さんがFMラジオのインタビュー番組で語っていた。自然界の生き物とはスズメバチ。 スズメバチやアシナガバチの巣は、木の
道の駅「そうま」の震災伝承コーナー iRyota25 2016.12.10 2 2,361 0 相馬野馬追で有名な福島県相馬市。国道6号線沿いの道の駅そうまには、東日本大震災の被災物を含む資料が展示された震災伝承コーナーがある。 入口を入ってまず圧倒されるのがこれ。ぱっと見ただけでは何なのかよく分からないが、とにかくデカい。 キャプションに「伸縮継手」
まちはどうなる、どうつくる(陸前高田発) iRyota25 2016.12.10 2 1,418 0 夜の神戸で「まちびらきのためにはまずひと起こし、むしろひと起こしがあって初めてまちびらき」と意気投合した彼と、数日後、陸前高田で再会した。 再会したのは陸前高田で活動する主だったNPO団体が主催し、これから新しくつくられていく町にどうしたら「にぎわい」をもたら
寒風に負けない、ヤルキタウンの感謝デー iRyota25 2016.12.11 3 2,134 0 12月10日土曜日、陸前高田市米崎町の仮設商店街ヤルキタウンで「市民の交流イベント・お客様感謝デー」が開催された。 数日前には積雪を見た陸前高田だが、この日の天気は晴れ。しかし、海の近くのヤルキタウン。冷たい風が吹き付ける中でのお祭りとなった。冷たい風、なんて
もう地震はイヤだと鹿島神宮に祈ること iRyota25 2016.12.11 3 2,021 0 鹿島神宮に参拝しに行ってきた。といって、剣術が上手くなるようにといった願掛けに行ったのではない。 鹿島神宮の奥宮のさらに奥には、古くから知られる秘石がある。「要石」。この石に地震が起きないように、もしも起きたとしても大きな被害を引き起こさないように祈願する
楢葉町の誇りだった場所 iRyota25 2016.12.10 2 1,882 0 去年の夏(2015年)、福島県出身で東京電力福島第二原発に勤務していたという人に浜通(福島県の沿岸地方)を案内してもらったことがあった。その時彼が残念そうに語った場所を1年ぶりに訪ねてみた。 その場所は、国道6号線沿いにある、正確には「あった」、道の駅ならは。 国
人が減った仮設住宅でいまもイベントが行われるわけ iRyota25 2016.12.10 1 1,796 0 被災地では災害公営住宅が次々と完成し、町では新しい市街地の整備が進む。被災した人たちは新たな生活を歩み始めている——。東日本大震災関連のニュースがめっきり伝えられなくなった昨今では、そんなイメージが一般的になりつつあるかもしれない。そのイメージ、一面では正し
【今週の一冊】 発達障害に気づかない大人たち<職場編>_星野仁彦 Vermeer 2016.12.12 2 2,480 0 発達障害に気づかない大人たち 発達障害が何かを知ることが出来る本 「いつも探し物をしている」「先延ばしにする」「時間が守れない」「コミュニケーションがうまく取れない」など、仕事がうまくいかない原因は、発達障害かもしれないということが書かれている。 医者である
人が帰ってきた富岡町 iRyota25 2016.12.07 2 1,398 0 福島県の富岡町、国道6号線のそばで、親子連れの姿を目にした。驚くようなことではないかもしれないが驚いた。 赤ちゃんを背負い、小さな女の子の手を引いて歩く男性。女の子は、パパと思しきその男性の周りを楽しそうに、飛び跳ねるようにして歩いていた。 いまから3年ほど前
仙台空港の近くに個人が残した震災遺構 iRyota25 2016.12.07 4 5,223 0 仙台空港から「千年希望の丘」に向かう途中、半壊した1軒の家が見えてくる。震災から5年8カ月、津波で大きな被害を受けたこの辺りの住宅はほぼすべて解体撤去されている。そんな中に立つ1軒は、まるで荒れ地に残されたかのように見える。 建物の周囲を廻ってみると、建物の一