息子へ。被災地からの手紙「神戸の人たちの津波への危機感」 iRyota25 2016.06.02 3 6,159 0 避難誘導看板の周りが暗く見えるのは、ライト内蔵の電飾表示が明るいから。この誘導看板が設置されているのは神戸の中心街、元町のアーケードの天井だ。 アーケード街全体が見えるように撮った写真を補正してみたものの、ライト入りの誘導看板は白く飛んでしまった。それだけ
【復興支援ツアー2015】息子へ。神戸からの手紙「一杯のコーヒーの温かさをさがす旅」 iRyota25 2016.04.11 3 8,551 0 1杯のコーヒーの温かさ。それはコーヒーだけの温かさではなかった 神戸を目指したのは、東日本大震災から2年となる日、「がんばろう!石巻」の看板で行なわれた慰霊行事で出会った人たちのことが忘れられなかったから。 3月11日の光景。「がんばろう!石巻」追悼の集い 「コー
息子へ。東北からの手紙(2013年12月15日) iRyota25 2013.12.17 3 1,711 0 今日は沼津の映画館に一緒に行ってきたんだから、手紙ってのも変な話なんだけど。 日曜第一回目の公開に行ったのは、太田監督の舞台挨拶のタイミングを見計らってのことだったんだよ。上映前に「部外者立入り禁止」と手書きで書かれた紙が張り付けられた急ごしらえのパーティ
息子へ。被災地からの手紙(2013年8月27日) iRyota25 2013.08.28 3 2,337 0 福島県いわき市小久→いわき市四倉→宮城県亘理町 昨日今日明日と、東北の農業にどっぷり。 いわき市では放射能に負けない米作りの皆さんの熱い話と、現地レクチャー。 そんな中、今朝、四倉地区の若手(といっても父さんと同年代なんだけど)白土武さんが、こんなことを話して
息子へ。被災地からの手紙(2013年8月26日) iRyota25 2013.08.27 3 1,969 0 安全な米作りの会、父さん的には「放射能に負けない米作り」というタイトルで伝えてきたいわき市北部での稲作。 出張の前に電話して、「もうブンゲツはもとより、シュッスイも終わってしまったから、山場をいくつも越えた時になってしまっていてごめんなさい」と伝えると、 「
息子へ。被災地からの手紙(2013年8月25日) iRyota25 2013.08.25 3 2,184 2 いわき市の永崎の自主ビーチクリーン作戦! ずっと会いたかった本柳真一さんに、彼の「現場」である四倉・久之浜で会った後、 小名浜へ向かう途中の永崎海岸に、海水浴を楽しむ人たちの姿があった。 そこで見つけた若者たちに、父さんは本柳さんの言葉に共通する思いを感じた
息子へ。被災地からの手紙(2013年8月24日) iRyota25 2013.08.25 2 3,798 0 浜松からフクシマへ 夜明け前の山の上に鉄塔が孤独に立っていた。 夜行バスが目的地に近づくにつれて、常磐自動車道を走るバスの右手遠くには、うっすらと朝焼け。 そして左手には、闇につながる蒼く深い空から、ひとつ、またひとつと、孤独な鉄塔が窓の向こうに現れる。 高圧
息子へ。被災地からの手紙(2013年8月23日) iRyota25 2013.08.25 2 1,590 0 第43回全国中学校バスケットボール大会(静岡県浜松市) バスケの試合を生で見るのは初めてだったけど、女川中学女子バスケの第一試合を見ただけで、バスケの魅力に引き込まれた。 試合開始直後は劣勢だった。ボールが手に着いていない感じだった。相手の攻撃パターンは決まり
息子へ。被災地からの手紙(2013年8月11日)―その2 iRyota25 2013.08.20 3 2,783 0 宮城県石巻市黄金浜、灼熱のこどぱにー・ちびひろ 今日の第2弾は自慢話に聞こえるかも。でも、とっても嬉しかったから報告する。 雄勝花物語の花壇から女川経由で石巻に向かった。国道398号「ブルーライン」は、御前浜(おんまえはま)を過ぎたあたりから片側交互通行が何か所
息子へ。被災地からの手紙(2013年8月13日) iRyota25 2013.08.19 3 1,484 1 岩手県大船渡市→宮城県気仙沼市→宮城県仙台市 東北で過ごした夏休みの帰り道、大船渡から仙台に向かうバスの車中でのこと。 気仙沼バイパスの鹿折地区にあるバス停にバスが停車した。外の景色を見たり、スマホをやったりで、あまり注意していなかったのだが、そのバス停から乗
息子へ。被災地からの手紙(2013年8月12日) iRyota25 2013.08.16 4 1,588 0 岩手県大船渡市盛 ずっと会いたかった人についに会えた。 とっぷりと暮れた夜の盛駅。 BRTのバスが専用レーンの闇の中にテールランプの残像を曳いていく。 彼は忙しかった。ほんとは10日に会う予定だったが、彼は福島から戻れなかった。 11日には仕事に加えて気仙沼の祭りに呼
息子へ。被災地からの手紙(2013年8月10日) iRyota25 2013.08.16 3 1,580 0 宮城県南三陸町「長須賀ビーチ」 かつてこの砂浜は瓦礫だらけだった。 砂を掘れば掘っただけ、海と陸にあったありとあらゆるものが出てきた。 でも、さらに以前、津波より前、この砂浜は東北でも有数の美しいビーチだった。 いま、このビーチは奇跡的によみがえった。 それも
息子へ。被災地からの手紙(2013年8月11日) iRyota25 2013.08.16 2 2,032 0 南三陸から灼熱猛暑の石巻へ ほぼ1週間前にも石巻にいたんだから断言できる。 川開きまで、まるで梅雨寒のように、もう初秋になったかのように、寒かった石巻に、 夏が来た。 南三陸から北上川沿いを走り、大川小学校に立ち寄った頃には、クルマの中にいても汗が噴き出すよう
息子へ。被災地からの手紙(2013年8月1日) iRyota25 2013.08.08 3 3,381 0 宮城県石巻市「川開き祭り」2日目 川開き本番の朝、未明まで雨が残った。激しく降った時間もあった。 天気が心配で目が覚めて、街に出てみると、七夕飾りが落ちている場所もあった。 空を見上げる。雲がゆっくり流れている。切れ間から薄日も差してきた。 そして、花火のフィ
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月31日) iRyota25 2013.08.08 3 2,724 0 夜行バスがとれなくて、新幹線&ミヤコーバスで石巻入り。 うなるような轟音を立ててジェット機が駅上空をバンクしながらフライパスしたのは、 バスが駅に到着したのとほぼ同時だった。 「ブルーインパルスだ!」 嫌いじゃないが、とくにファンというわけでもない。でも、空を
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月27日) iRyota25 2013.07.29 3 2,842 0 宮城県石巻市へ0泊3日の弾丸ツアー 石巻で最大のお祭り「川開き」。 7月31日から8月1日にわたって供養祭、灯篭流し、花火大会、孫兵衛船競漕などで盛り上がる。「ぜったい来なきゃダメだよ!」とたくさんの人たちに誘われたんだけど、宿も交通機関もいっぱいで、どうにも当日
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月24日) iRyota25 2013.07.26 0 2,092 0 静岡県賀茂郡西伊豆町・集中豪雨災害復旧ボランティア 東北から帰った週末あたりから、Facebookに「静岡の被害状況」という石巻エリア発の書き込みが見られるようになった。頭がぼーっとして理解するまでに時間が掛かってしまったが、17日から18日にかけて大雨被害を受けた西
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月18日) iRyota25 2013.07.23 3 2,648 0 宮城県石巻市→女川町→石巻市→南三陸町→気仙沼市 昨夜遅くから石巻は雨。それもかなり激しい降り。朝起きて気象情報をチェックしたら宮城県東部には大雨警報が出されていた。 まいった。今日は女川から海沿いの道を通って雄勝、南三陸、気仙沼と走って陸前高田まで入る予定。大
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月19日) iRyota25 2013.07.25 2 2,708 0 岩手県陸前高田市 小学校の校舎が簡易宿泊施設になった二又復興交流センター 陸前高田の町はいま、夏草に覆われた広い平坦地になっている。建物は数えるほどしか残っていない。かなしいほど見晴らしが良くなった町を工事車両など町の再建を進める車両が走り回る。高田の町の平
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月17日)その1 iRyota25 2013.07.23 1 1,898 0 2013年7月17日、曇り。(石巻市狐崎浜) ◎本日曇天なれど、引き続き驚くべき一日なり! 東松島市の宿舎を出発したのは午前2時。 牡鹿半島の真ん中あたりにある狐崎浜への道すがら、何頭もの鹿に出会ったよ。カーブを曲がったとたん、光る目が4つ。ヘッドライトに照らされて、
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月16日) iRyota25 2013.07.19 1 1,897 0 2013年7月16日、晴れ。(宮城県仙台市→七ヶ浜町→東松島市) ◎「驚くべき一日」インクレディブル! あったこと、感じたことのみ記す。 本当は昨日会ったロシナンテスの人たちと一杯やりたいと、熱望に似た思いを募らせつつ、仙台に宿をとった次の朝は早かった。 ホテルでの朝食
息子へ。被災地からのメール(2013年2月2日) iRyota25 2013.03.01 1 1,631 0 2013年2月2日 宮城県石巻市 今回のメールは電器屋さんの系列店のお話。部分と全体という、ちょっと深めの話です。 どういうわけだか、東北でいろいろ話を聞いて回っていると、電器屋さんに懇意にしてもらうことが多い。家電製品を買う時には、自分たちは大型のチェーン店に行
息子へ。被災地からの手紙(2013年3月4日) iRyota25 2013.03.04 1 1,622 0 2013年3月4日 宮城県石巻市 劇的ビフォーアフターの決め台詞じゃないけど、「なんということでしょう!」がいっぱい。前回、石巻の復興民泊でも飛び出したフレーズだけど、今回の石巻もたくさんの驚きに出会える予感。いやもう一日目からたくさん出会ってしまった。 今日の「
息子へ。被災地からの手紙(2013年3月9日) iRyota25 2013.03.12 1 1,594 0 2013年3月9日 宮城県石巻市狐崎浜&蛤浜 いろんなことがつながっていく。ちょっとした予定変更から、サークルが大きく広がっていく。 それは去年の秋のこと。レジリエンスバーでたまたま知り合ったケースケさんに「蛤浜プロジェクト」のことを聞いた。蛤浜は以前から行きたか
息子へ。被災地からの手紙(2013年3月7日) iRyota25 2013.03.13 1 1,684 0 2013年3月7日の福島県双葉郡楢葉町 今回のいわき取材の宿泊場所は広野町。この2月オープンしたばかりの、復興特需対応型の簡易なホテル。広野町なんていうと、放射能は大丈夫なの?と心配かもしれないけれど、思った以上に低い。屋外で0.18μsv/hくらい。久之浜で0.14、いわき