2016年のクリスマスに寄せて iRyota25 2016.12.26 3 1,419 0 ごく内輪で開いたクリスマス会に、こんな一品が登場した。 赤や緑のクリスマスカラーが映えるこの料理は柿なます。岩手県産の赤かぶに宮城県産の雪菜の緑、そして柿酢の柿は福島県産。 ぱっと見た目はクリスマスらしい色鮮やかな料理に見えるが、実は地元の食材を使った普段な
中浜小学校で出会った「ひと」 iRyota25 2017.01.29 2 1,465 0 仙台市から海沿いの道を南へ走っていくと、こんもりとした丘がいくつも見えてくる。巨大防潮堤の代わりに、丘とそこに植えた樹木で津波被害を軽減しようという千年希望の丘の群れだ。そこからさらに南に向かってどんどん走って宮城福島県境あたりまで来ると、荒涼というほかな
久しぶりのサン・アンドレス公園 iRyota25 2016.11.15 4 3,418 0 大船渡の魚市場近くにあるサン・アンドレス公園。異国情緒が感じられるネーミングは1611年にスペインの探検隊が大船渡を訪れたことにちなむという。タワーが印象的なこの公園は東日本大震災の津波をもろに受けたものの、タワーは生き残った。大船渡の町の変化を見渡すことがで
2016年初冬、紅葉の意味 iRyota25 2016.11.25 4 1,974 0 この季節になって、以前所属していた会社の社長が、「うん、紅葉いいね」と言った言葉を時々思い出す。2012年の11月、被災した東北の状況を取材しに行くときのことだ。 それは震災の翌年の秋だった。彼が言った「いいね」とは、人々の暮らしがずたずたに破壊されながらも、何
一本松に「恥を知れ」と言い放つこころ iRyota25 2016.12.16 3 2,088 0 陸前高田といえば「奇跡の一本松」が有名だが、陸前高田市やその周辺に暮らす人たちの中には、実は一本松はをそれほどプラス評価していない人も少なくない。 とりあえず一本松で 来年2017年の春に中心市街地の一部オープンを控え、陸前高田ではさまざまな場所で将来の町づくり
お茶の小谷園からのメッセージ iRyota25 2016.12.18 3 1,853 0 かさ上げ工事が進む陸前高田の町なかの、まさに工事現場のすぐ近く、そして本丸公園に向かう神社への入口近くで、こんなメッセージを見つけた。 今年もあとわずか 健康で笑って 新年を迎えられますように メッセージが貼り出されているのは、創業80年以上、高田の町で唯一のお
冬には「雪っこ」がよく似合う iRyota25 2017.01.15 2 2,659 0 日が傾くにつれて気温はどんどん下がっていった。今シーズン最大の寒波、数年に一度規模の厳しい冷え込みと気象情報が繰り返していたその日、日没後にはクルマのデジタル外気温計の数値はあっという間に「-6」を示した。 年明けから春のような暖かさが続いてきた東北にも、本
味と人情の鶴亀鮨でのドラマ撮影 iRyota25 2016.12.18 3 1,773 0 岩手復興ドラマ、撮影最終日の夜は陸前高田の鶴亀鮨での撮影が行われた。撮影の見学に行ってみると、知人がエキストラとして参加していて驚いた。そればかりか、ドラマの原作者である佐々木俊夫さんは、鶴亀鮨のご主人と同級生だったと聞いてさらに驚いた。 さらに、エキスト
【シリーズ・この人に聞く!第132回】フォトジャーナリスト 安田菜津紀さん kodonara 2017.01.06 2 3,898 0 カンボジアをはじめ東南アジア、政情不安な中東へカメラを持って市民の取材を続ける。国内では3.11以降、陸前高田市をはじめ東北の都市をまわり、高校生を伴うツアーも継続中だ。国内外問わず苦しんでいる人がいたら耳を傾ける。そんなジャーナリズムの原点を想起させてくれる
お返事は「ウン、冷え込んできたヨ」 iRyota25 2016.11.25 4 1,635 0 その翌日、岩手県はひどく冷え込んだ。 お世話になっている仮設住宅の自治会長さんの奥さんとすれ違う時に、寒いですねと挨拶したら、「ウン、冷え込んできたヨ」と言われた。 文字ではうまく伝わらないかもしれないけれど、南の地方からやってきた人間に、これから本格的に寒
【復興支援ツアー2016年度】後世に伝えていくということ yoshi 2017.03.24 1 2,251 0 前回、東北を訪れたのは2013年。それから約4年がたった今、「震災をどのようにして後世に伝えていくか?」という取り組みに関心がありました。 今回訪問した各地の取り組みをご紹介いたします。 ○震災復興伝承館(JR千石線 旧野蒜駅) 震災復興伝承館は、東日本大震災の津波で
横浜のおすすめ夜景スポット~横浜ベイクォーター編~ yoshi 2017.03.06 1 5,929 0 横浜駅のみなとみらい大橋の横にある横浜ベイクオーターはおしゃれなショップやレストラン、カフェが入っている施設で、その中にベイガーデンという夜景スポットがあります。 ここからはみなとみらい方面の高層ビル群の明かりとみなとみらい大橋の車の光の共演がとても綺麗な
津波警報発令。その時わたしはどう行動したか iRyota25 2016.12.24 2 7,254 0 その朝、わたしは仙台市の隣の多賀城市にいた。前の日に鹿島神宮で「どうかこれ以上、地震や天災で人々が苦しみませんように」と願をかけた後、歌枕として有名な「末の松山」の写真を撮影するために、多賀城で夜明けを待っていた。 三十六歌仙の一人清原元輔が詠んだ「契りき
寒風に負けない、ヤルキタウンの感謝デー iRyota25 2016.12.11 3 2,134 0 12月10日土曜日、陸前高田市米崎町の仮設商店街ヤルキタウンで「市民の交流イベント・お客様感謝デー」が開催された。 数日前には積雪を見た陸前高田だが、この日の天気は晴れ。しかし、海の近くのヤルキタウン。冷たい風が吹き付ける中でのお祭りとなった。冷たい風、なんて
スズメバチの巣と戦争の心理 iRyota25 2016.12.09 3 2,323 0 紙のルーツには諸説あるが、日本の和紙は人々が自然界の生き物に学んだのが始まりだという。岩手県花巻市に300年以上も前から伝わる成島和紙の工芸館館長さんがFMラジオのインタビュー番組で語っていた。自然界の生き物とはスズメバチ。 スズメバチやアシナガバチの巣は、木の
『東邦の奇跡』再び?これだから野球はおもしろい ~愛知県秋季大会・準々決勝 doraemon 2016.09.25 8 3,135 0 今年の夏の甲子園2回戦、愛知県の東邦は青森県の八戸学院光星と対戦しました。この試合は10-9で東邦がサヨナラ勝ちしたのですが、ただのサヨナラ勝ちではありませんでした。 7回表が終わった時点で7点もの差がついていた試合を東邦が最終回に5点を入れて逆転サヨナラ勝ちとい
もう地震はイヤだと鹿島神宮に祈ること iRyota25 2016.12.11 3 2,021 0 鹿島神宮に参拝しに行ってきた。といって、剣術が上手くなるようにといった願掛けに行ったのではない。 鹿島神宮の奥宮のさらに奥には、古くから知られる秘石がある。「要石」。この石に地震が起きないように、もしも起きたとしても大きな被害を引き起こさないように祈願する
横浜のおすすめ夜景スポット~コスモワールド編~ yoshi 2016.11.07 4 3,586 0 横浜のアミューズメントパークといえば、このコスモワールド。 「ワンダーアミューズ・ゾーン」、「ブラーノストリート・ゾーン」、「キッズカーニバル・ゾーン」の3ゾーンに分かれていて、多くのカップル、家族連れで賑わっています。 中でもコスモクロック21はこのみなとみ
「毎度ごひい〜きありが〜とおっ」の意味すること iRyota25 2016.10.31 5 2,194 0 お世話になっている知り合いの仮設住宅で作業などさせてもらっていると、昼間に裕次郎か何かの歌の口笛が聞こえてくる。口笛だけでなく「毎度、ごひい〜き、ありが〜とおっ」と決まった節回しの歌声も交じる。 さすがに裕次郎の口笛だけでは分からないが、歌声で誰が来たのか
【今週の一冊】 史上最強のビジネスメール表現事典_ビジネス文書マナー研究会 Vermeer 2017.03.27 1 1,666 0 ビジネスメールで言い回しに困ったら読むべし! ビジネスメールでどういえばいいか困ったときに、便利な本です。 例えば言いにくいことなども、様々なフレーズがあるので、さっと辞書のように引けば時間をかけずに適切な文章が書けます。 デスクの横に1冊あると表現に困ったと
「お隣」のコミュニティホールで毎朝行われるラジオ体操 iRyota25 2016.12.10 3 1,854 0 この夏から入居が始まった陸前高田の県営栃ケ沢アパート。県内最大の災害公営住宅だ。先日、入居している男性宅を初めて訪ねた。 男の一人住まいとは思えぬほど広々とした室内は、考えてみれば「物がない」ということの裏返しだったのかもしれない。それがその人の人となりに
大船渡の人たちの新しい町へのねがい iRyota25 2016.11.15 4 1,969 0 県が実施した復興工事の見学会に参加して、地元の人たちの声に真情を感じさせていただく機会があったのでご報告します。 約半日かけて大船渡市内各所の復興工事の現場を見て回った見学会、この日最後のプログラムは、JR大船渡駅があった周辺で工事が進めらている市街地の見学
「虎舞の稽古」祭りは世代をつないで iRyota25 2017.01.12 2 1,780 0 陸前高田大石祭り組の虎舞、今年は1月15日に開催されることに決まった。元々虎舞が行われていた小正月の開催は久しぶりのこと。 震災後に建て替えられた公民館に笛の音が響く。太鼓が床を振るわすと同時に、虎が躍動する。この日は虎舞の稽古だ。 震災後にこれまで参加させて
【シリーズ・この人に聞く!第133回】精神科医、作家 岡田尊司さん kodonara 2017.02.10 1 17,640 0 「愛着障害」というテーマで多くの著書を世に送り出している岡田尊司先生。親子関係に着目して、どのように改善すればより良い関係性を築けるのか?を指南する最新刊は、特に子どもに関わるすべての人におススメです。この「愛着障害」とはどういう症状を指すのでしょう?それ
「どこがどう変わった?」2016年末の富岡町 iRyota25 2016.12.23 2 4,707 0 北から南まで、事故原発のすぐ近くを通って通り抜けできるようになった国道6号線。南相馬方面から南下していわき市に向かう途中、帰還困難区域を抜けた先の富岡町南部を歩いた。 歩道橋に括り付けられた「富岡は負けん!」という横断幕は、これまで何度も付け替えられて来たも