5年6カ月後の空にそびえる「奇跡の一本松」 iRyota25 2016.09.13 4 4,992 0 樹脂で固定されたその松はいつ見ても変わることはないはずなのに、一本松の表情は一日として同じことはない。 震災からもう5年6カ月。9月10日と11日、陸前高田の奇跡の一本松に行ってきた。 晴れているか曇っているか雪空か、風は強いか、ツバメが飛んでいるか、野に花が揺れ
陸前高田で開催された国体のビーチバレー iRyota25 2016.09.12 5 2,487 0 青い空にボールが高く上がる。砂浜に選手たちの声が響き渡る。 震災後の被災地ではじめて開催される「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」。10月1日の総合開会式に先立つ8月31日、陸前高田市の特設会場ではデモンストレーション競技「ビーチバレー」が開催された。 ビーチバ
待ち遠しい今年の実り「たかたのゆめ」 iRyota25 2016.09.12 4 1,547 0 この8月以降、台風や大雨に繰り返し見舞われてきた東北で、お米の実りが始まっている。陸前高田市横田の水田でも、震災後に生まれたブランド米「たかたのゆめ」が、粒ぞろいの実のたくさん詰まった穂を垂らすようになってきた。 「たかたのゆめ」は震災後、陸前高田の気候に合
気仙沼でラーメンなら、漁火ごだいの「海鮮塩」 iRyota25 2016.09.12 6 3,366 0 ホタテ、カキ、エビ、イカ、ワカメ、メカブにノリにフノリ。気仙沼の海の幸がふんだんに盛り込まれた海鮮塩ラーメンは、潮風香る豊かな気仙沼の海そのものだ。 気仙沼から太平洋に突き出す唐桑半島はカキ養殖のメッカ。カキのみならず、ホタテやワカメの養殖も盛んな上、暖流
行列のできる「やぶ屋」の天ざる iRyota25 2016.09.12 4 2,037 0 4人がけの座卓に5つも並んだ天ざる蕎麦が壮観だ。いつもなら冷やしたぬき蕎麦とミニカツ丼といったボリューム満点の組み合わせに走りがちな若者たちも、夏祭り前の景気付けにと揃って天ざるを注文。お隣と肘がぶつかるのを気にしながらも美味しくいただいた。 蒸篭から蕎麦が
夏を彩る「みつわ」の冷やし中華 iRyota25 2016.09.12 4 2,241 0 今年の東北の夏の暑さは異常なほどだった。8月から9月にかけて4つも接近・上陸した台風が過ぎ去って秋空がようやく見られるようにはなったものの、晴れた日中はまだまだ暑い。お盆を過ぎればもう秋、と言われる東北地方では冷やし中華の季節は短いが、今年ばかりはまだまだ続
ほや塩ソフトの濃厚でパンチの効いた味わい iRyota25 2016.09.12 3 2,016 0 とれ立てのホヤからつくった味わい深い塩がふりかけられたソフトクリームが、めちゃくちゃ美味い。 産地・東北以外の方には、ちょっとクセのある食べ物というイメージもあるかもしれないホヤ。しかしホヤは海のミネラルをそのまま凝縮する仕組みを備えたきわめて稀な海の生物
市役所に何気なく貼られたステッカーに iRyota25 2016.08.27 3 1,509 0 何気ない一言が胸に刺さることがある。高名なコピーライターが捻り出した名コピーよりも真に迫ることがある。 ここは岩手県の沿岸南部、大船渡市役所1階のとある片隅。市民課の窓口が並ぶ入り口近くから、教育委員会みたいな専門部署へ歩いて行く途中のコーナー。関係者以外は
おかえりなさい故郷へ iRyota25 2016.08.26 4 2,557 0 お盆が過ぎればもう秋、と言われるが、東北では「もうすぐ寒くなる」のが毎年のお決まり。しかし今年は七夕祭りの後も、お盆休みが終わっても残暑が続いている。お盆で里帰りしたひとたちの思いが、真夏日続きの町なかにいまでも残っているかのようだ。 お盆前、大船渡や陸前
台風一過、午前九時 iRyota25 2016.08.23 4 1,898 0 台風9号が通り過ぎた早朝の陸前高田。まとまった雨が降ると必ず水浸しになる交差点付近で、10人近くの現場作業員が働いていた。 交差点を左折すると、かさ上げされた土地に作られた道路に通じる。しかし、作業員たちは脇目も振らず一心にスコップで道路の土を掻いている。豪雨
艦砲射撃を知っていますか? iRyota25 2016.08.11 6 5,621 0 1945年8月9日、長崎に原子爆弾が投下されたその日、岩手県釜石市には鉄の雨が降り、多くの命が失われた。 第二次世界大戦中に就役したアメリカの戦艦3隻を主幹とする第34.8.1任務隊にイギリスの巡洋艦を加えた艦隊が、この日12時47分からおよそ2時間に渡って釜石市に砲撃を加
8月6日と8月9日 iRyota25 2016.08.09 7 2,315 0 今年の8月6日午前8時15分は、移動中の車中だった。ハンドルを握りながらでは黙祷もできないので、原爆記念公園のあの場所がたくさんの人たちと、白い花で埋められている様子を想像しながら、平和公園の碑文の言葉を思う。 「過ちは 繰返しませぬから」 しかし、どうやって? 8
陸前高田うごく七夕「大石七夕組」2016年昼の部 iRyota25 2016.08.07 4 5,794 0 8月7日、陸前高田うごく七夕「大石七夕組」2016年昼の部スタート 七夕山車の飾り付け準備が始まって1カ月半。七夕を中心に巡る行事としては1月の虎舞から半年。さらに前年の御年祭、その前の夏の七夕からまる1年。続けられてきた祭り。引き継がれてきた思い。町への、そしてこ
陸前高田うごく七夕「大石七夕組」2016年前夜祭 iRyota25 2016.08.07 4 4,780 0 陸前高田うごく七夕「大石七夕組」2016年前夜祭(8月6日) 明日、8月7日はうごく七夕の本番。がんばりましょう!
ヘルメット着用のビーチ「よみがえれ白砂青松」 iRyota25 2016.08.06 5 2,583 0 青い海と白い砂浜が陸前高田に戻ってきた。 「なつかしいわ〜」 寄せてくる波と戯れるように浜辺を行き来しながら写真の女性はつぶやいた。 「サンダルで来ればよかったわ」 8月6日午前、陸前高田の防潮堤工事現場で開催された住民のための見学会での一こま。 ヘルメット着用
【東北の風の道】戦災と震災(第4号) iRyota25 2016.08.06 5 5,679 2 夏祭りの準備が進められる大船渡市。東北では8月7日の月遅れの七夕を中心に、各地でお祭りが行われるが、今年は日曜日にあたるため、祭りの日程がこの土日に集中している。大船渡市盛の市街にあるショッピングセンター「サンリア」のホールにも七夕の笹飾りが登場。夏祭りに向
4枚の「クマ注意」 iRyota25 2016.08.04 5 3,204 0 震災以降、継続して活動を続けているトヨタグループのボランティアに参加させてもらった時のこと。その日の活動は蕎麦の種まき。種まき自体は子どもたちと一緒にあっという間に完了したのだが、その後、シカの害を防ぐための電線を張る作業がなかなかどうして大変だった。 ク
海は知っている「長須賀つながりビーチの海開き」 iRyota25 2016.08.01 7 3,056 0 目の前に広がるのは青い海、そして青い空。波の音が聞こえる。子どもたちの、家族連れの、そして恋人たちの歓声が聞こえる。 ここは南三陸町歌津にある長須賀つながりビーチ。7月30日午前9時にオープンしたビーチの様子を写真集でお届け。 オープンの日のビーチで見られたのは
【東北の風の道】「おかえり」を言いたい(第3号) iRyota25 2016.07.31 5 5,859 0 夏休み、遠い町に行った友達が帰省してくる季節。日本中の田舎町で「おかえり」の声が交わされる季節。 「おかえりなさい」「元気だった?」 第3回となる東北の風の道、そんな言葉がたくさん聞かれる場面をお伝えします。 おかえりポストくん 直線距離でも2400km。しかし実際
商売で一番大切なのは「ひと」がいること iRyota25 2016.07.31 3 2,669 0 これは、とある仮設商店街での話。仮設としてオープンした後、町の再建のための工事で道路が通りにくくなるために、もう一度、仮設として移転してこの5月末に再オープンした仮設商店街で聞いた話。 そのお店、トレーラーハウスの商店の窓から外にはラジカセがぶら下げられてい
(お知らせ)【東北の風の道】3号「おかえりを言いたい」は日曜日に発行 iRyota25 2016.07.29 4 2,031 0 夏祭りの季節です。東北各地で祭りの準備が進められています。 3大祭り、4大祭りと言われるお祭りには何万人もの観光客も訪れて、東北が一年で一番賑わう季節です。 たとえ、たくさんの観光客が訪れることはなくても、それぞれの地域に伝えられてきたお祭りには、都会に暮らす
【お囃子の練習スタート】祭りの音色がこの町の空に響く iRyota25 2016.07.27 6 2,529 0 町に太鼓が鳴り響く。夏日の落ちた空に鳴り響く。陸前高田の夏祭り「うごく七夕」。いよいよお囃子の練習がはじまった。 予定の開始時刻に先立って、6時前から鳴り出した太鼓。それが呼び太鼓となって、夕暮れの町から若者たちが集まってくる。 練習の最初は中学生を中心に小
【けんか七夕】山車の準備が進む iRyota25 2016.07.26 3 2,220 0 7月24日日曜日、陸前高田市気仙町。かさ上げ工事現場に囲まれるように立っている公民館には駐車場から溢れるほどのクルマが集まっていた。川を渡った対岸のけんか七夕会場にもたくさんのクルマが集まっていく。 今年のけんかの会場を見てみると、山車に掛けられていたブルーシ
【高校野球・岩手大会】高田高校、盛岡大付にコールド負け iRyota25 2016.07.24 3 2,672 0 7月21日、花巻球場で行われた準々決勝で、高田高校は盛岡大付属高校に5回コールド14対0で敗れた。 前日行われた金ケ崎高校との引き分け再試合では、堅実な攻撃でコールド勝ちをおさめた高田高校だが、盛岡大付の猛攻の前に今年の夏の戦いを終えた。この大会で高田高校は、勝敗
今年も開催される陸前高田気仙町の「けんか七夕」 iRyota25 2016.07.23 2 6,595 0 その「けんか」は一度見たら忘れることができない。肚の底にドスンと響くぶつかり合い。そしてお囃子。長い長い綱の引っ張り合い。 勇壮という言葉はこの祭りのためにあるのではないかと思えるほど、力強く魂を揺さぶる祭り。陸前高田の気仙町に長く伝わる七夕祭りだ。 けんか