目の前に広がるのは青い海、そして青い空。波の音が聞こえる。子どもたちの、家族連れの、そして恋人たちの歓声が聞こえる。
ここは南三陸町歌津にある長須賀つながりビーチ。7月30日午前9時にオープンしたビーチの様子を写真集でお届け。
オープンの日のビーチで見られたのは、日本中のどこにでもありそうな景色。風に飛ばされた浮き輪を追いかける子どもがいる。水着を持って来なかったことをちょっと悔やむように、波打ち際で海に浸かっているカップルがいる。お昼時になると、ランチと飲み物が入った重そうなクーラーボックスを抱えた家族連れがやってくる。空にはカモメが飛んでいる。
でも長須賀つながりビーチには、こんな日常的な海の景色が見られること、そのこと自体を心から喜び、仲間たちや支援者たちに感謝している人たちがいる。最初の写真のライフセーバーは地元の若者だ。このビーチのために講習を受けて安全を見守っている。本部テントにはオレンジ色のビブスを身につけた人たち。そして堤防の上のパネルには、熊本地震での活動の様子を示す写真。本部テントにいた人たちと同じオレンジ色のビブスがたくさん写っている。
長須賀つながりビーチ。ここは津波で家族や家を失った地元の子どもたちと、TSUNAGARIのメンバーたちが一緒になって、ハードすぎるビーチクリーンの末に実現した海の遊び場。
幸福な夏の海の光景の意味を海は知っている。
おかえり、海へ。ようこそ、つながりビーチへ。
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