【遺構と記憶】国道45号線のポール基部 iRyota25 2017.02.13 2 2,070 0 ここは陸前高田、海沿いを走る国道45号線。津波に引きちぎられた道路案内表示のポールが痛々しい姿のまま残っている。 赤い看板の「オカモト」は、被災したその場所で営業しているガソリンスタンド。看板には「津波到達高さ」の表示がある。三角形の建物は道の駅タピック45。
雪の朝の一本松 iRyota25 2016.12.19 3 2,060 0 陸前高田の町なかに、今年初めて雪らしい雪が積もった朝、久しぶりに一本松に行ってみた。積雪は日が昇るにつれてどんどん融けていき一本松への道はシャーベット状のぬかるみ道になった。 それでも、べちょべちょの雪の上には足跡がついていた。寒くても、雪が降っても、雪が
陸前高田の人が言った「住田は桜がいっぱい」という言葉 hometown_of 2017.05.02 4 2,054 0 大船渡や陸前高田の桜はほとんど散ってしまったが、20kmほど内陸の住田ではまだ満開の桜を楽しめる。さらに内陸の遠野では満開はまだこれから。東北は少し移動するだけで何度も桜を愛でることができる。 住田町の仮設住宅の通路でMさんにばったり出会った。閉校になった小学校
東北の地に蕎麦を蒔いたトヨタグループのボランティア。なぜ住田町でだったのか iRyota25 2016.10.31 4 2,048 0 7月末の夏祭りに合わせてやってきて、トヨタグループのボランティアチームが住田町の畑で蕎麦を蒔いてから3カ月。蕎麦畑の蕎麦はしっかり実をつけていた。 彼らが夏にやって来た時には、『デンボク設置』という農作業が物珍しくて、ボランティアさんたちのさらにサポートとい
線香花火ナイト hometown_of 2017.03.12 8 2,039 0 陸前高田の小友町、市営住宅西下団地では、ボランティアと地元の人たちによる線香花火ナイトが行われた。 キャンドルでつくられた「偲ぶ」との文字が照らし出す中、参加した人たちの線香花火が光の花をつくり出していく。 何度も何度も線香花火に火をつける子どもの笑顔が、キ
【ラグビーの聖地・釜石】スポーツショップも臨戦態勢! yumenoshippo01 2016.06.11 3 2,037 0 2016年、店内でラグビーボールを見つけた時、けっこうマジで泣けるくらいうれしかった。 釜石にそのショッピングモールができた時、津波による大きな被害を受けた三陸の明るい話題として地域の人たちはとてもよろこんだ。オープン直後に行ってみたが、売り場は大盛況。大船渡
鈴木旅館の入浴支援終了 hometown_of 2017.04.21 1 2,032 0 陸前高田で被災を免れた宿泊施設は多くない。そのひとつ、矢作温泉元湯鈴木旅館は震災後の陸前高田で、ボランティアや作業員の宿泊場所として貴重な存在だった。 もうひとつ、鈴木旅館は仮設住宅に暮らす人たちにとっても、とても貴重でありがたい存在だった。それは、仮設住
今日はツバメも低く飛ぶ hometown_of 2017.05.10 3 2,005 0 雨の前日にはツバメが低く飛ぶという。餌になる羽虫が湿気を帯びて重たくなって低く飛ぶから、それを狙ってツバメも低く飛ぶという話だが、5月10日は久しぶりの雨。 朝からの霧雨のせいで自身の羽根も重たくなったのか、今日は巣の近くで待機しているツバメの姿が多い。たまに
アバッセの看板が掲出される【2017.3.11】 hometown_of 2017.03.11 1 1,996 0 3月11日2時半過ぎ、陸前高田のかさ上げ地に建築中の「アバッセ(Abasse)」の敷地東側に、施設名を示す看板が掲出された。 防災無線で黙祷が呼びかけられた時間をはさんで、現場では看板のベース部分の工事が続けられていた。3.11に合わせての看板お披露目かと思って作業員さ
WILDLIFE in TOHOKU「キジのおしゃれは父の愛情」 hometown_of 2018.06.20 3 1,984 0 気仙川沿いの耕作されていない畑の薮に、小さな赤がゆらめいた。緑の生い茂る草原のなか、その赤はとても鮮やかだった。 赤は雉(キジ)の顔。草の緑とのコントラストも抜群で、ほんのちょっと見えただけなのに、その存在をはっきりくっきり示していた。 オスの雉は立ち居振る
寒風に負けない、ヤルキタウンの感謝デー iRyota25 2016.12.11 3 1,975 0 12月10日土曜日、陸前高田市米崎町の仮設商店街ヤルキタウンで「市民の交流イベント・お客様感謝デー」が開催された。 数日前には積雪を見た陸前高田だが、この日の天気は晴れ。しかし、海の近くのヤルキタウン。冷たい風が吹き付ける中でのお祭りとなった。冷たい風、なんて
かさ上げされた土地で感じた『意外』 iRyota25 2016.10.31 3 1,964 0 御蔵山は山田町の町のほぼ中心、海の近くにある小さな丘。江戸時代にはこの場所に、南部藩の出先機関が置かれていて、米や海産物など年貢として納める品物の蔵があったのだという。お上の蔵が置かれていたから御蔵山。まさにそのままのネーミングなのだが、そんな施設が小高い
【遺構と記憶】被災地を目指す人たち(3)北海道新幹線開通で iRyota25 2016.06.22 4 1,964 0 陸前高田の奇跡の一本松は、復興工事の工事現場の先にあるので、そこまでは歩いて行かなければならない。起点となるのは一本松茶屋のある「一本松駐車場」。 ここには乗用車だけでなく、被災地ツアーの観光バスもたくさんやってくる。 梅雨の合間のカンカン照りの日曜日、日陰
大船渡は海の町 hometown_of 2017.05.30 1 1,955 0 大船渡には古生代や中生代に形づくられた地層が多く残る。地球史的にも貴重な大地に、湾が深く切れ込んだ場所に大船渡は位置している。 水深が深い湾にのぞむ大船渡は古くから良港に恵まれて栄えてきた。 東北地方でも有数の国際港で、巨大な豪華客船もやってくる。観光ポスタ
大船渡【岩手県大船渡市】 hometown_of 2017.05.30 5 1,953 0 アメリカまで海続きの太平洋から、日本列島に深く切れ込んだ湾の奥に大船渡のまちはあります。水深があって奥行きもあるリアス式海岸のこの地は、大昔から良港としてにぎわってきました。 大船渡は海の幸が育んできたまちです。さらにリアス式海岸を生み出した古い地層からは
一本松に「恥を知れ」と言い放つこころ iRyota25 2016.12.16 3 1,943 0 陸前高田といえば「奇跡の一本松」が有名だが、陸前高田市やその周辺に暮らす人たちの中には、実は一本松はをそれほどプラス評価していない人も少なくない。 とりあえず一本松で 来年2017年の春に中心市街地の一部オープンを控え、陸前高田ではさまざまな場所で将来の町づくり
WILDLIFE in TOHOKU「田んぼのカモメ」 hometown_of 2018.05.09 2 1,939 0 早くも田植えが始まった東北北部。それでも、昨年撮影した写真の日付と見比べると、今年は若干遅いみたいだ。 鮮やかな緑色の苗が植えられた田んぼと、水が張られて空や雲を映す田んぼが市松模様に並び、空にはツバメが飛び交う。そんな初夏ならではの風景の中でちょっと違和
大船渡は囲碁の町 hometown_of 2017.05.30 3 1,935 0 大船渡市きっての観光地のひとつである碁石海岸に「囲碁のまち大船渡」のモニュメントが建てられた。 碁石海岸はその名のとおり、碁石のような黒い小石の浜辺。近くの穴通磯などとともに公園として整備されている。 碁石としては那智黒ほど有名なものではないが、震災以後、地
行列のできる「やぶ屋」の天ざる iRyota25 2016.09.12 4 1,918 0 4人がけの座卓に5つも並んだ天ざる蕎麦が壮観だ。いつもなら冷やしたぬき蕎麦とミニカツ丼といったボリューム満点の組み合わせに走りがちな若者たちも、夏祭り前の景気付けにと揃って天ざるを注文。お隣と肘がぶつかるのを気にしながらも美味しくいただいた。 蒸篭から蕎麦が
【熊本地震点景】「東北→熊本」支援のかたち iRyota25 2016.06.14 3 1,916 0 岩手県陸前高田市が発行する広報誌に熊本地震についての記事が掲載されている。 [熊本大地震]被災地に向けた支援の恩返し 新聞でいうなら1面ともいえる最初の見開きに、被災した陸前高田の市民生活に関する情報が掲載された次のページのトップに掲載されていることからも、
2016年初冬、紅葉の意味 iRyota25 2016.11.25 4 1,913 0 この季節になって、以前所属していた会社の社長が、「うん、紅葉いいね」と言った言葉を時々思い出す。2012年の11月、被災した東北の状況を取材しに行くときのことだ。 それは震災の翌年の秋だった。彼が言った「いいね」とは、人々の暮らしがずたずたに破壊されながらも、何
マルカン大食堂と、私たちの「これから」 iRyota25 2017.02.24 2 1,910 0 かつてデパートだった建物の入口を入ると、そこにはカフェやクラフトショップ、展示ブースやキッズコーナーがある場所に変身していた。デパートというより、誰もが立ち寄れるウェルカムなスペースといった感じ。 マルカン大食堂は日本の未来のリトマス試験紙 マルカン大食堂の
【キャッセン大船渡】オープン前の開店 hometown_of 2017.04.28 1 1,904 0 大船渡市大船渡地区に誕生する新しい中心市街地キャッセン大船渡。そのグランドオープンは4月29日の予定だが、すでにオープンしている店も。 20日過ぎにオープンセールに行ってきたなんて噂を聞いてマサカと思っていたのだが、23日の地元紙に先行オープンした店舗がある旨記事
【タイムカプセル】広田ビーチ2013年 iRyota25 2016.09.16 3 1,904 0 2013年夏 2013年夏、大船渡から陸前高田へ向かう途中でたまたま通りがかったそのビーチは、おどろくほど美しかった。 海はどこまでも青く、波が引いた砂浜に一瞬現れる水の鏡は、波と戯れる人たちの姿を映し出していた。 砂浜にわずかに漂流物はあったものの、海で泳いでいる
雲の上への集団移転 iRyota25 2016.07.15 2 1,903 0 陸前高田市の沿岸西部に位置する長部は漁業を中心とする集落だった。津波に大きな被害を受けた集落の背後の山の上に、長部の新しい町の建設が進んでいる。 山を切り開いて造成された土地はいま住宅の建築ラッシュ。新築工事が進められる各区画には色とりどりのハウスメーカー