8月6日と8月9日 iRyota25 2016.08.09 7 2,254 0 今年の8月6日午前8時15分は、移動中の車中だった。ハンドルを握りながらでは黙祷もできないので、原爆記念公園のあの場所がたくさんの人たちと、白い花で埋められている様子を想像しながら、平和公園の碑文の言葉を思う。 「過ちは 繰返しませぬから」 しかし、どうやって? 8
ヤルキタウンのみんなの茶ロン閉店で、名物「タコ丼」はどうなるの? hometown_of 2017.04.14 1 2,252 0 まさに寝耳に水だった。ヤルキタウンのみんなの茶ロンが今日で終了する——。情報が入ってきたのは3月31日の朝のこと。もうタコ丼やヤルキ丼を食べられなくなるのかと悲しい気持ちで訪ねると、特定非営利活動法人再生の里ヤルキタウン理事長の熊谷耕太郎さんが事情を詳しく説明
気仙川の鮎漁解禁 iRyota25 2016.07.15 3 2,249 1 奇跡の一本松の側で太平洋に注ぐ気仙川は、鮎やヤマメ、イワナの宝庫として全国的に有名だ。7月1日の鮎漁解禁以来、連日多くのアングラーが集まっている。 全長47kmの気仙川は、河口から数キロ遡るだけで荒瀬や大岩が点在する中流域の様相を呈す。陸前高田市横田の川の駅には
WILDLIFE in TOHOKU「白魚の風物詩」 hometown_of 2017.05.04 5 2,241 0 桜の花びらが水面に浮かぶ花筏。そんな季節の風物詩が陸前高田・気仙川の白魚。 白魚といえば福岡市の室見川の踊り食いが有名だが、気仙川の白魚は室見川に引けを取らない。日没直後に獲って生かしておいたものをそのまま食べるのだから、何しろイキがいい。酢醤油に入れた瞬
【岩泉・台風10号被害】積み上げられた被災物 hometown_of 2017.04.23 1 2,231 0 海沿いから国道455線を内陸に向かって走っていくと、三陸鉄道小本駅を過ぎたあたりから雰囲気が変わってきた。道は小本川に沿っている。何度かゆるやかなカーブを曲がると、目の前に被災物の山。 大変な被害だということは聞いていた。支援で岩泉に入って、そのまま居続けてい
【気仙川・松日橋】盛夏の川の風景 iRyota25 2016.10.05 4 2,231 0 いつもは橋の上から眺めていた松日橋。お盆休みの日、初めて川から見上げてみた。 酷暑で火照った身体に川の水の冷たさが心地よい。川から見上げると、増水時に浮き上がって流れる「流れ橋」の構造もよく分かる。 足下を見るとカワトンボ。清流に棲むとされるトンボだ。 木の
【遺構と記憶】被災地を目指す人たち(2)奇跡の一本松 iRyota25 2016.06.22 2 2,230 0 復興工事がおおむねお休みの日曜日でも、陸前高田の海沿いは砂埃が風に舞う。それでも今日もたくさんの人たちが、一本だけ残った奇跡の一本松目指して歩いていく。 団体の人も、家族連れも、仲好さそうなカップルも。むき出しの造成地に日差しが照りつけ、砂埃が舞う中を、あ
板挟みのような感覚。復興は成ったのか iRyota25 2016.10.31 4 2,211 0 東京の友人にこの写真を見せたら、「これどこ? いつの写真?」と驚いていた。写真の場所は岩手県山田町、船越半島にある大浦漁港で、撮影したのはつい先月。 津波で防潮堤が破壊されたところには、新しい防潮堤が高い壁のように築かれているが、残った防潮堤とはまだつながっ
ひなまつり、七段飾りの兵隊さん iRyota25 2017.03.02 3 2,205 0 明日はひな祭り。東北でも古い町並みを中心に昔ながらのひな祭りを再現するイベントがたくさん開催されている。岩手県の南の方でいえば、遠野でも大迫(おおはさま)でも石鳥谷(いしどりや)でも千厩(せんまや)でも。陸前高田のように震災で町がまるごと流されてしまったと
コンカツは三鉄で! 第2回「三鉄 列車コン」参加者募集中♪♪♪ yumenoshippo01 2016.06.24 4 2,203 0 いま三陸鉄道南リアス線沿線で話題沸騰! 第2回「三鉄 列車コン」。大好評だったNHK特集ドラマ「恋の三陸 列車コンで行こう!」の世界で繰り広げられる婚活列車の第二弾だ! 南リアス線沿線では、駅にもショッピングセンターにもお店にも、いたるところに真っ青な海のような列
復興ドラマの舞台となった老舗理容室 iRyota25 2016.12.18 3 2,190 0 岩手復興ドラマの撮影現場に行ってきた。撮影場所は大船渡で一番の歴史を誇る老舗理容室と聞いて、盛あたりの古い町並みに残った建物かと勝手に想像していたのだが、訪ねていくとそこは大船渡市大船渡町の仮設店舗。加茂神社への登り口近くに建つ大同理容さんだった。 老舗と
【オープン間近】キャッセン大船渡に登場したアート hometown_of 2017.04.14 1 2,179 0 4月29日にオープン予定の新しい町「キャッセン大船渡」。先日も人気バンドMONOEYESとBRAHMANが参加したプレオープンフェスティバルで話題を集めた。 新しい町の顔の誕生に向けて、子どもたちがキャッセンへの期待を込めて作成したアートがなかなかいい。 BRT大船渡駅前の交通
ちいさいおうちの手づくりクリスマス会 iRyota25 2016.12.11 2 2,171 0 「ちいさいおうち」は、盛岡市のNPO法人うれし野こども図書室が陸前高田市に設立した小さな図書室。市内竹駒町にある陸前高田市図書館のお隣にある。 12月11日、ちいさいおうちのクリスマス会が開催された。 音楽あり、影絵あり、プレゼントありのクリスマス会は、ちいさいお
陸前高田の新しい町への動きを目の当たりにできる場所 iRyota25 2016.12.16 2 2,171 0 「一本松は恥を知れ」「一本松なんか見たことないもんね」と少々過激な言葉で、「もっと陸前高田の本当のいまを見てほしい」と伝えた人たちが推薦してくれた陸前高田のビューポイント。ひとつは高田の町の背後に聳える氷上山。さすがに標高874メートルの山に登るのは大変だと
釜石市の山林火災、消火活動がつづく hometown_of 2017.05.09 6 2,150 0 2017年5月8日昼ごろに発生した釜石市平田(へいた)地区の山林火災がなかなか鎮火できずにいる。9日14時現在、釜石市内にはヘリコプターの音が鳴り響き、時折、木が焦げる臭いが流れ込む。町なかが煙でかすんでいるように見えることもある。防災無線が山林火災について情報を
2016年秋、電柱だらけの大槌町 iRyota25 2016.10.05 5 2,147 0 大槌町で「希望の灯り」が灯されているのは、大槌川と小鎚川の間にある高台、城山公園。ここからは大槌の町を見渡すことができる。 数カ月前には国道45号線から町に続くメインの道路は工事中。町方と呼ばれる津波被害が大きかった地域では宅地の区画整備が進められていた。 9
釜石の山林火災で目撃した自衛隊ヘリのヘビーローテーション hometown_of 2017.05.10 4 2,143 0 釜石市尾崎白浜地区で発生した山火事がなかなか鎮火できないでいる。山火事が発見されてた翌5月9日の夕方、釜石市の町なかから徒歩数分の魚市場の岸壁に行ってみた。ここは毎年10月に開催される釜石祭りで、尾崎神社の御神体が船に乗って還御されるのを町じゅうの人たちがお見
【けんか七夕】山車の準備が進む iRyota25 2016.07.26 3 2,133 0 7月24日日曜日、陸前高田市気仙町。かさ上げ工事現場に囲まれるように立っている公民館には駐車場から溢れるほどのクルマが集まっていた。川を渡った対岸のけんか七夕会場にもたくさんのクルマが集まっていく。 今年のけんかの会場を見てみると、山車に掛けられていたブルーシ
【遺構と記憶】被災地を目指す人たち(1)大槌町役場旧庁舎 iRyota25 2016.06.21 2 2,129 0 梅雨時に奇跡的に晴れた日曜日、岩手県大槌町で震災遺構として保存されている町役場の旧庁舎前には、たくさんの若者たちの姿があった。 ひとりひとり、あるいは2、3人のグループになって、パネルに囲まれた大槌町役場の遺構の周辺を歩き回りながら、写真を撮ったり、何かに見
「毎度ごひい〜きありが〜とおっ」の意味すること iRyota25 2016.10.31 5 2,114 0 お世話になっている知り合いの仮設住宅で作業などさせてもらっていると、昼間に裕次郎か何かの歌の口笛が聞こえてくる。口笛だけでなく「毎度、ごひい〜き、ありが〜とおっ」と決まった節回しの歌声も交じる。 さすがに裕次郎の口笛だけでは分からないが、歌声で誰が来たのか
夏を彩る「みつわ」の冷やし中華 iRyota25 2016.09.12 4 2,107 0 今年の東北の夏の暑さは異常なほどだった。8月から9月にかけて4つも接近・上陸した台風が過ぎ去って秋空がようやく見られるようにはなったものの、晴れた日中はまだまだ暑い。お盆を過ぎればもう秋、と言われる東北地方では冷やし中華の季節は短いが、今年ばかりはまだまだ続
【岩泉・台風10号被害】はたらきつづけるショベルカー hometown_of 2017.04.23 1 2,096 0 岩泉小本地区、中里向の集積場にショベルカーが佇んでいる。アスファルトの破片を集める作業の途中でちょっと休憩ということか。 あちこちボッコになりながら、えらいなあと見ていたのだが。 積み上げられた被災物を撮影して回りながら、別の角度からふと見ると。 彼には動く
【明治三陸津波120年】息子へ。東北からの手紙(2016年6月16日)中島みゆきと寺田寅彦 iRyota25 2016.06.17 1 2,095 0 今年の6月15日は明治三陸津波から120年となる記念日だった。全国版の報道はいざ知らず、東北では新聞やラジオでも、明治三陸津波についてのニュースが流されていた。といっても、ほんのわずかだったが。 今回東北に来て、最初に立ち寄った釜石の石応禅寺で明治三陸津波の年号
内陸の「未災地」と沿岸の「被災地」 iRyota25 2017.01.31 2 2,091 0 このところ、岩手県の内陸部の人たちと話をする機会が多いせいか、内陸部と沿岸部という軸で考えさせられることがしばしばある。 たとえば岩手県の場合、東日本大震災で沿岸部はいまなお癒せぬ甚大な被害を受けているが、盛岡市や花巻市、北上市、世界遺産がある平泉町や一関
全線再開2周年。今日も明日も明後日も走り続ける三陸鉄道 iRyota25 2016.04.06 3 2,075 0 岩手県沿岸部を南北に結ぶ三陸鉄道は、今日も宮古に久慈に、釜石に大船渡(盛)に入線してくる。そして三陸沿岸の数々の港を浜を、人々を結んで走っている。 あの日の熱い思いを胸に ホームに詰めかける多くの人たち。車両新調の支援をしてくれたクウェートからのお客様や、政