【岩泉・台風10号被害】道がない! hometown_of 2017.04.25 1 1,339 0 岩手県岩泉町の小本川沿いを走る。国道から橋を渡って対岸の道に入りしばらく進むと突然、「道がない!」 道路が流され排水管が飛び出していた。20mほど先には壊されていない道が見える。その先は坂を上って国道へつながる橋。ほんの20mほど道が分断されているせいで、来た道
今日は喫茶店の日。マスターの笑顔のわけ hometown_of 2017.04.13 2 1,333 0 最近マスターはいつも機嫌がいい。いや、もともと優しい笑顔がトレードマークのマスターなんだが、最近はとくに表情が輝いている感じがする。 マスターがご機嫌なのは、毎朝のラジオ体操の参加者が増え続けているからだ。8月に入居が始まった岩手県内で最大規模の公営住宅、県
【岩泉・台風10号被害】ゴールデンウィークのボランティア募集 hometown_of 2017.04.25 3 1,330 0 台風10号で大きな被害を受けた岩泉町では、ボランティアセンターを年度末で終了したが、4月からは体制を再編して、土日を中心に活動を再開している。 岩泉町ボランティアセンターホーム | Facebook ボランティアセンターのFacebookを見ると、ニーズは家屋からの泥出しが中心の
仮設住宅の空に咲く hometown_of 2018.05.09 1 1,298 0 花曇りの空に桜の花びらが咲いた。 まるで3.11の陸前高田の空に舞った連凧のように。 岩手県の有住では桜がゆっくり咲く。東北の中でもかなりのんびり咲く。今年も満開になったのは4月も下旬のことだった。陸前高田や大船渡で被災した方がいまも暮らす仮設住宅も、廃校になっ
あっという間の解体 hometown_of 2017.04.14 0 1,277 0 3月も末近くになって、お茶の小谷園さんの旧仮設店舗に解体用の仮囲いが設置されたと思ったら、31日には建物の解体が始まっていた。 用事を済ませて解体現場に戻ってみたら、もうほとんど跡形もない状態。 年度末ということが関係しているのかどうか分からないが、驚くほど急
復興工事の現場作業員の思い iRyota25 2017.02.24 2 1,265 0 いまのところ、あまり評価が高くないのだけれど、わたし自身はとてもたいせつなことの「とば口」を見つけたように感じている。というのは、国道45号線沿いの「えびすさま」のこと。 この「えびすさま」、3週間ほど前から国道45号線沿いに、海に向かって立てられている。コンク
一本松へ向かう人たち hometown_of 2017.03.17 3 1,262 0 3月11日の一本松茶屋は駐車場はほぼ一杯。たくさんの人がここから一本松を目指した。 明くる12日。日曜日ということもあってこの日も一本松に向かう人は多かった。 松の根本のまわりには、ひっきりなしに人がやってきて、松を見上げる。写真を撮る。 遠くからカメラを構える人
WILDLIFE in TOHOKU「ツバメ飛ぶ」 hometown_of 2017.04.27 2 1,251 0 大船渡のショッピングセンターの屋内駐車場で、幼稚園帰りの子どもがお母さんと一緒に天井を見つめて話している。遠くて声は聞こえてこないが、何を話しているのかは分かった。 「ほら、あそこ、ツバメさんの巣」 お母さんが天井の一角を指差す。ツバメがシュッと飛んでいく。
WILDLIFE in TOHOKU「キツネの落とし物」 hometown_of 2018.05.09 1 1,243 0 夕方も夕方、もう黄昏どきになった頃、この辺りではよくキツネの姿を見かけた。2年くらい前のことだ。その頃にはまだこの辺りの宅地造成は進んでいなくて、無造作な盛り土のハゲ山が連なる暮れがかった世界を、すたすたと走り去っていくキツネの姿は、さみしくもあり、また野
6年目の卒園式 hometown_of 2017.03.29 3 1,219 0 神戸からのお客さんが言うのである。旅先では必ずスーパーマーケットに立ち寄ることにしていると。地元スーパーのマイヤを案内した後、イオンスーパーセンターにも行って産直コーナーの棚にリンゴがたくさん並んでいるのを見て回っていると顔見知りの人。 「緒川さん!」と声
生きているということ hometown_of 2017.04.11 1 1,194 0 ここに写っているの、たぶん私なのよ。 陸前高田のコミュニティホールのエントランスで行われた津波写真展で、避難所となった体育館の写真を指差しながらAさんは話し始めた。数えきれないほどの人がいる体育館の写真の片隅。Aさんとはとても判らない小さな人影を指差しながら
ベランダにやってくる小鳥に hometown_of 2017.03.17 3 1,187 0 公営住宅に越してきて本当に安心して生活させてもらっています。ここは建物のきれいだし、いい人ばかりだし、お茶っこの会も時々あるし、一人暮らしだけれど寂しくはないのよ。 ただ、この団地の年配の人たちはみんな車を持っていないの。日中は若い人たちが働きに出ているか
だって孫っこが… hometown_of 2017.04.11 4 1,136 0 最近では震災当時の話を聞くことは少なくなった。何度も繰り返し同じ話をしてきたから、当時の話をしたからといってどうにもならないから、あまり思い出したくないから…。理由はいくつもあるだろう。震災後しばらくは、わたしのように外から来た人に震災の話をしてくれる人が
空ゆく者たち【2017.3.11】 hometown_of 2017.03.11 2 1,096 0 2017年3月11日。「今日だけではない。今日だけ追悼すればいいというものではないでしょ」と、作業所で働いている青年が切々と語った。少し聞き取りにくかったけれど、思いが伝わってきた。この土地で生きるということは、あの日、突然断ち切られた営みへの思いを抱いて、自ら
3月13日の風景 hometown_of 2017.03.17 5 1,069 0 土曜日が過ぎ、日曜日も過ぎて、月曜日がやってくる。 3月11日にはかさ上げ土の仮置き場の上で、アームを伸ばしバケットを伏せて停まっていたパワーショベル。13日の月曜日の朝には、同じ場所で仕事を再開した。 追悼式の会場だったテントはすでに解体されて、撤収を待つばか
しばらく見ることができなかった海 hometown_of 2017.04.11 3 974 0 のんきなことに、ここに来ると「きれいな海」とつぶやいてしまう。ここは高田高校仮設。津波で失われた校舎よりも高台にあった第2グラウンドにつくられた仮設団地。6年前の3月11日、たくさんの人が避難してきた場所。町が津波に吞み込まれていくのをなすすべもなく見るよりほ
仮設住宅の人情 hometown_of 2017.03.17 3 921 0 少し前まではたくさん人がいたのっさ。高田で二番目くらいに大きな仮設だからね。いまじゃ夜、玄関から外を見るととおりが全部真っ暗で寂しくなる。人がいなくなったのは分かっているのにな。 あんた、最初に来た時、手芸の集まりにもたくさん人が来てたっぺ。15人前後はいた