気仙川の鮎漁解禁 iRyota25 2016.07.15 3 2,340 1 奇跡の一本松の側で太平洋に注ぐ気仙川は、鮎やヤマメ、イワナの宝庫として全国的に有名だ。7月1日の鮎漁解禁以来、連日多くのアングラーが集まっている。 全長47kmの気仙川は、河口から数キロ遡るだけで荒瀬や大岩が点在する中流域の様相を呈す。陸前高田市横田の川の駅には
【壊されゆくもの・つくられるもの】幽玄の矢作駅 iRyota25 2016.06.20 4 2,494 0 大船渡市の盛駅から岩手県内陸の一関を結ぶJR線は、盛駅を出発すると陸前高田駅付近まで内湾や半島部を縫うように走った後、海辺を離れ山あいの路線になる。JR矢作(やはぎ)駅は陸前高田から2つ目の駅。 矢作は、仙台藩の時代から陸前高田と一関を結んでいた今泉街道沿いの集
海辺の地をゆく「陸前高田市・脇之沢」2016年6月12日 iRyota25 2016.06.20 4 2,418 0 陸前高田といえば「奇跡の一本松」のイメージが定着している。一本松の背後には現在、巨大な防潮堤の工事が進められている。気仙川から浜田川に至る約1.9kmの第二線堤と呼ばれる防潮堤の工事はすでに最終盤だ。 一本松を西側、気仙川の対岸から眺めると、一本松の海沿いに高い
【遺構と記憶】被災地を目指す人たち(3)北海道新幹線開通で iRyota25 2016.06.22 4 2,100 0 陸前高田の奇跡の一本松は、復興工事の工事現場の先にあるので、そこまでは歩いて行かなければならない。起点となるのは一本松茶屋のある「一本松駐車場」。 ここには乗用車だけでなく、被災地ツアーの観光バスもたくさんやってくる。 梅雨の合間のカンカン照りの日曜日、日陰
今年も開催される陸前高田気仙町の「けんか七夕」 iRyota25 2016.07.23 2 6,595 0 その「けんか」は一度見たら忘れることができない。肚の底にドスンと響くぶつかり合い。そしてお囃子。長い長い綱の引っ張り合い。 勇壮という言葉はこの祭りのためにあるのではないかと思えるほど、力強く魂を揺さぶる祭り。陸前高田の気仙町に長く伝わる七夕祭りだ。 けんか
陸前高田の月が見ている iRyota25 2016.06.21 4 1,419 0 国道45号線沿いの旧道の駅タピック45。14.5メートルの津波に襲われた場所を月が見ていた。14.5メートルの表示を斜めに照らすように。 あの日から月が2000回近くもめぐった夕べ。 月は陸前高田のこの場所だけでなく、日本中、そして世界中のどの場所でも等しく同じ数だけめぐり
一本松をうたいあげる歌碑「孤松巌上」 iRyota25 2016.06.19 3 3,177 0 震災遺構として保存されている陸前高田市の旧道の駅「タピック45」前広場に、奇跡の一本松を歌い上げる歌碑「孤松巌上」が設置された。 「孤松巌上」は陸前高田市出身の歌手、千昌夫が2011年に発表した「いっぽんの松」を作曲した船村徹氏の揮毫によるもの。 歌碑の台座には「
陸前高田に夏を呼び込む「お天王様」の神輿渡御 iRyota25 2016.07.23 2 3,137 0 七夕に先立つこと約3週間。7月15日、陸前高田で「お天王様」と呼ばれる神輿渡御が行われた。 七夕の山車の飾り付けを行っている地区の公民館で「お天王様は一度は見ておいた方がいいよ」と何人もの人に勧められた。去年の七夕でも、お正月の虎舞のなおらいの席でも、お天王様
陸前高田の「みんなの家」かさ上げ工事で移転へ iRyota25 2016.07.15 2 4,941 0 陸前高田市高田町大石31番地。陸前高田の町が見渡せる高台にみんなの家はある。みんなの家は震災後の避難所生活の中で生まれたコミュニティに、伊東豊雄氏、乾久美子氏、平田晃久氏、藤本壮介氏の4人の建築家と陸前高田出身の写真家畠山直哉氏らが中心となって造った10坪ほど
福祉施設のお祭りでたかたのゆめちゃんに出会う iRyota25 2016.06.19 3 1,679 0 たかたのゆめちゃんは、東日本大震災後に陸前高田で生まれたご当地キャラ。地元での人気はちょっとしたアイドル級。今日ここで出会えたのには驚いた。 知人から福祉施設でお祭りがあるよと教えられ、やって来たのは陸前高田市の高台にあるあすなろホーム、障害者就労継続支援
【熊本地震点景】「東北→熊本」支援のかたち iRyota25 2016.06.14 3 2,056 0 岩手県陸前高田市が発行する広報誌に熊本地震についての記事が掲載されている。 [熊本大地震]被災地に向けた支援の恩返し 新聞でいうなら1面ともいえる最初の見開きに、被災した陸前高田の市民生活に関する情報が掲載された次のページのトップに掲載されていることからも、
雲の上への集団移転 iRyota25 2016.07.15 2 1,979 0 陸前高田市の沿岸西部に位置する長部は漁業を中心とする集落だった。津波に大きな被害を受けた集落の背後の山の上に、長部の新しい町の建設が進んでいる。 山を切り開いて造成された土地はいま住宅の建築ラッシュ。新築工事が進められる各区画には色とりどりのハウスメーカー
【遺構と記憶】被災地を目指す人たち(2)奇跡の一本松 iRyota25 2016.06.22 2 2,372 0 復興工事がおおむねお休みの日曜日でも、陸前高田の海沿いは砂埃が風に舞う。それでも今日もたくさんの人たちが、一本だけ残った奇跡の一本松目指して歩いていく。 団体の人も、家族連れも、仲好さそうなカップルも。むき出しの造成地に日差しが照りつけ、砂埃が舞う中を、あ
【箱根山テラス】今年のアイスコーヒーは氷もコーヒーです yumenoshippo01 2016.06.12 2 1,725 0 よく晴れた日の午後は箱根山テラスへ。鮮やかな初夏の緑がまぶしいテラス席でパソコンを開いてもいいし、読書を楽しんでもいい。友人と語り合うのもまたいい。 注文したアイスコーヒーをテラスまで運んで来てくれたスタッフのお兄さんが言った。 「今年は初めてですか?」 1年
【復興記録写真】岩手県陸前高田市 [2016年1月下旬] sKenji 2016.02.23 2 2,405 0 2016年1月末、岩手県陸前高田市を訪れました。前回、行ったのは1年半ほど前だったのですが、その時の印象とはだいぶ変わっていました。そう感じさせたのは間違いなく「盛土」です。 盛土の高さは最大で12メートルといいます。車高およそ3メートル前後と思われるトラックよりも
【遺構と記憶】小さな震災遺構を探して iRyota25 2016.02.17 1 2,576 0 少し前のことですが、大川小学校の校舎保存をめぐる意見交換会が行われたそうです。遺族の人たちによる小さな命の意味を考える会のホームページから一部を引用させていただきます。 12月13日に、校舎保存についての意見交換会が行われました。 校舎を保存するかどうかは、校舎
【遺構と記憶】国道45号線沿いに残された高田松原の被災松 iRyota25 2016.01.28 1 2,361 0 震災遺構としての保存が本決まりになっているかつての道の駅「Tapic45」(陸前高田市)。その敷地の片隅に被災した松の根や幹が並べられている。 決して捨て置かれているわけではない。なぜならちゃんと説明パネルも設置されているから(コンパネにカラープリントを貼り付けた
復興への砦「みんなの家」から見た陸前高田 iRyota25 2015.01.20 3 3,423 0 かさ上げ工事が進められる陸前高田。中心地近くの小さな高台に「みんなの家」がたっている。津波の塩害を受けた地元の材木を使ってつくられた、まるで林のような、あるいはまるで砦のようなその姿が印象的だ。 みんなの家は、建築家の伊東豊雄さんを筆頭に、乾久美子さん、藤
【遺構と記憶】高田松原道の駅「タピック45」 iRyota25 2015.02.13 2 5,619 0 国道45号線沿い、陸前高田の高田松原側にあった「道の駅 高田松原」は東北随一、広さ4ヘクタールを誇る道の駅でした。直売所などの店舗やインフォメーションのほか、うごく七夕やけんか七夕の山車も展示されていたそうです。 三角形の建物が印象的な「タピック45」は道のシン
【遺構と記憶】陸前高田の集合住宅 iRyota25 2015.01.20 2 5,080 0 国道45号線の沿線にたっていた5階建ての集合住宅2棟。海側の1棟は4階までが、ベランダから玄関まで津波でうち抜かれていた。人の姿がほとんど見られない高田の町で、津波の威力と想像を絶する恐ろしさを静かに物語り続けている。 震災後の陸前高田に残された衝撃的な建物は「
さぶろうたが見た東北 【その3】~陸前高田 saburouta 2014.07.25 3 2,947 0 岩手県はとにかく大きいというイメージがありましたが、実は岩手県のことはあまり知りません。 野球が大好きなので岩手県の花巻東高校は知っていました。甲子園常連校でしかも実力は全国トップクラス。西武ライオンズの菊池雄星投手や日本ハムファイターズの大谷翔平投手は花
「安全だ」とは言い切れない?指定以外の避難場所の検討も! ~後編~ sKenji 2014.02.25 3 2,439 2 前編のあらすじ 今月18日、岩手県陸前高田市が「陸前高田市東日本大震災検証報告書(案)」を公表した。それによると、指定避難所に避難したにも関わらず、多くの方が犠牲になっていた。一方で、助かった人は、避難所よりもさらに高い高台へ「積極的に避難」をしていたケース
「安全だ」とは言い切れない?指定以外の避難場所の検討も! ~前編~ sKenji 2014.02.24 3 2,188 0 指定避難場所は、必ずしも安全だといいきれない。 「29.1%」 今月18日、岩手県陸前高田市は「陸前高田市東日本大震災検証報告書(案)」を公表した。上記の数字は、その検証報告書案にある「津波到達時の所在場所と被害状況」のアンケートデータのうち「津波犠牲者のうち、避
陸前高田の木村屋さんが教えてくれた「100年」の復興 iRyota25 2013.10.15 2 5,509 0 今日と明日。数カ月後、数年後、そして100年後をつなぐもの 前から不思議で仕方なかったんですが、町に旅行で来てくれるお客さんたちが、みんな言ってくれるんです。「陸前高田っていいよね」って。どこがいいのか、自分たちにはよく分からないんだけど、けっこう皆さんそう言
被災地を埋める白いクローバー(2013年6月4日の陸前高田) iRyota25 2013.06.14 5 1,917 0 こうして眺めていると、 なんだか夢の中にいるみたいだ。 すぐそばで動いている重機の音もかき消されて、 空から鳥たちの声が聞こえてくるような気がしてくる。 でも、現実の陸前高田は、走り回る大型ダンプや、働き続ける重機の音に満ちている。鈍い音、甲高い音、連続する音