一本松をうたいあげる歌碑「孤松巌上」

iRyota25

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震災遺構として保存されている陸前高田市の旧道の駅「タピック45」前広場に、奇跡の一本松を歌い上げる歌碑「孤松巌上」が設置された。

「孤松巌上」は陸前高田市出身の歌手、千昌夫が2011年に発表した「いっぽんの松」を作曲した船村徹氏の揮毫によるもの。

歌碑の台座には「いっぽんの松」の歌詞も刻まれている。

この歌詞がいい。

詩から湧き出てくるもの

歌碑の台座に刻まれた「いっぽんの松」の歌詞を写真でご紹介。歌詞の文字も船村徹氏による。

♪ もいちど故郷作ろうと
戻る人達迎えるために

♪ 涙乗り越え生き抜くちから
教えるいのちの松がある

♪ 強い心の真ん中に
残った奇跡の松が立つ

歌碑を贈ったのは茨城の人たち

碑文に大きく刻まれた「孤松巌上」とは、

岩の上にぽつりと残った松。しっかり根を張って、波に流されようが何が起ころうが一生懸命頑張って行こうという意

「孤松巌上」の歌碑より

歌手の千昌夫が「いっぽんの松」を発表した当初から、歌碑の建立は計画されていたという。この歌碑を寄贈したのは茨城県石材業協同組合連合会。歌碑の台座背面にはその経緯が次のように記されている。

この惨状を知った本会は、貴市の復興・愛着のある故郷の復活を願い、茨城県笠間市・桜川市などの市民の協力を得て、茨城県産の「稲田みかげ石」にその思いを刻み、ここに贈る。

孤松巌上」の歌碑より

歌碑は高さ約3.9m、幅3.7m、厚さ0.6mの巨大なもの。国道45号線を走っていて、あっと驚くほどだ。復興祈念公園の整備計画に合わせて本設場所を決めるまでの仮置きながら、震災遺構のタピック45、東日本大震災追悼施設、陸前高田の被害状況と将来像を学ぶことができる復興まちづくり情報館などが集まる場所に設置されたことで、陸前高田を訪れる多くの人に親しまれる歌碑になることだろう。

歌碑「孤松巌上」

 【遺構と記憶】高田松原道の駅「タピック45」
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