流されるたびに再生されてきた松日橋 iRyota25 2016.07.23 5 3,275 0 陸前高田から太平洋へ注ぐ気仙川。鮎釣りで賑わうこの川の上流に、なんとも絵になる松日橋がある。 松日橋は見るからに古風な木造の橋。それも、枝のような細い橋脚で支えられた、本当に人が渡ることができるのだろうかと不安になるような橋だ。 実際に橋に乗って渡ってみると
縁というもの【復興支援ツアー】 hometown_of 2017.03.30 5 1,416 0 その日、大川小学校ではカメラがずっと回されていた。この山道を逃げればよかったのにと、悲しさ悔しさ申し訳なさでいっぱいになった坂道の上からも、カメラの前で話し続ける人たちの姿があった。 大川小学校。冷たい風にさらされるこの場所に「いる」ということだけが、かろ
6年を経て、ようやく動き始めた町 hometown_of 2017.03.30 5 1,669 0 ほんの数カ月の間に町の姿は一変する。とくに被災地では。 いわき市久之浜を訪れたのはほぼ3カ月ぶりなのに、まるで別世界に思えるほど景色は変わっていた。旧浜街道沿いにお店や民家が建ち並んでいたのは、震災前の景色として見せてもらった写真の中にある記憶。実体験をとお
【東北の風の道】戦災と震災(第4号) iRyota25 2016.08.06 5 5,679 2 夏祭りの準備が進められる大船渡市。東北では8月7日の月遅れの七夕を中心に、各地でお祭りが行われるが、今年は日曜日にあたるため、祭りの日程がこの土日に集中している。大船渡市盛の市街にあるショッピングセンター「サンリア」のホールにも七夕の笹飾りが登場。夏祭りに向
タコ焼き2800個! hometown_of 2017.03.30 5 1,682 0 焼きに焼いたものだ。びっくりだ。 2016年8月に入居が始まっていたのに、2017年の3月も末になってようやく住民主体の利用ができるようになった県営栃ヶ沢アパート集会所。 3月28日、この集会所でタコ焼きパーティが開かれ、たくさんの住民でにぎわった。 タコ焼きパーティは3
WILDLIFE in TOHOKU「くるみとカラス」 iRyota25 2017.02.03 5 1,960 0 写真の中にくるみの実があるの、わかるかな? ほら、こっちの写真には、1ッコ、2コ、3コ6個は写っているみたい。 くるみの樹は川や沢の近くの日当りのいい場所で大きく成長するそうで、東北の川沿い、たとえば写真を撮影した気仙川の岸辺にもたくさん生えている。大きな立派な
人の都合と自然の都合 iRyota25 2017.02.06 5 1,915 0 猫くんがぶーたれた顔して座っているのは線路の敷地内。 振り返ると、線路の反対側にはキジの姿があった。シャッター音に気づいてバサバサと近くの山に飛び去っていってしまったが。 キジを狙っていたところに、とんだ珍客(つまりわたし)が間に割り込んできたので、猫くん、
「陸前高田ホタテとワカメの炙りしゃぶしゃぶ御膳」に込められた誇りとこだわり yumenoshippo01 2016.07.29 5 4,186 1 奇跡の一本松に並ぶ、観光資源を「食」の分野で!そんな思いに駆られた4人の「食の職人」によって仕上げられた「陸前高田ホタテとワカメの炙りしゃぶしゃぶ御膳」(略称ホタワカ御膳)。広田湾産ホタテとワカメ、震災後の陸前高田で育まれたブレンド米「たかたのゆめ」。陸前
3月30日は旧暦のひな祭り hometown_of 2017.03.30 5 1,619 0 自治会の運営で利用ができるようになったばかりの県営栃ヶ沢アパート(岩手県陸前高田市)。その事務室のホワイトボードに、「3月30日、ひな祭りお茶会」と予定が書き込まれていた。朝のラジオ体操の後には、お茶道具を運ぶから手伝ってねという呼びかけもあった。 お茶会の先
陸前高田の高台住宅地に家電店がオープン iRyota25 2017.02.28 5 2,811 0 小島電化(おじまでんか)が「高台2」と呼ばれる震災後に造成された住宅地に構えるお店が2月25日にオープンする話は、少し前から市民の間で話題になっていた。わたしの所まで、オープンを祝って虎舞をやるから参加してという話があったくらい。 虎舞でオープンを祝うことにな
久之浜「浜の夏祭り」8月11日開催! yumenoshippo01 2016.07.25 5 2,898 0 震災の年の夏、変わり果てた久之浜の町なかで打ち上げ花火が復活してから5年。形を変えながらも毎年続けられてきたお祭りが今年も開催されます。 久之浜・大久地区「浜の夏祭り」実行委員会代表の吉田さんに話を聞きました。 「今年の夏祭りは久之浜の漁港でやることになった
【東北の風の道】「おかえり」を言いたい(第3号) iRyota25 2016.07.31 5 5,859 0 夏休み、遠い町に行った友達が帰省してくる季節。日本中の田舎町で「おかえり」の声が交わされる季節。 「おかえりなさい」「元気だった?」 第3回となる東北の風の道、そんな言葉がたくさん聞かれる場面をお伝えします。 おかえりポストくん 直線距離でも2400km。しかし実際
2016年7月11日の一本松 iRyota25 2016.07.11 4 1,957 0 東日本大震災から5年4カ月となる今日。平日にも関わらず多くの人が奇跡の一本松を訪れている。 下の写真で黄色い傘をさしているのは、栃木県からのお客さんを乗せてきた観光バスのバスガイドさん。巨大なベルトコンベアでかさ上げ工事を進めていたこと、その施設もすでに解体
国道45号線のえびす様 iRyota25 2017.02.13 4 1,761 0 なんとえびす様に出会ってしまった。 えびす様が鎮座されているのは国道45号線の沿線。ほぼ直線の道路が少しカーブした先に赤いガソリンスタンドの看板が見えるくらいだから、ここは引きちぎられた道路案内表示のポールから東に1kmちょい走った場所。 そしてこの場所は、コン
陸前高田うごく七夕「大石七夕組」2016年昼の部 iRyota25 2016.08.07 4 5,794 0 8月7日、陸前高田うごく七夕「大石七夕組」2016年昼の部スタート 七夕山車の飾り付け準備が始まって1カ月半。七夕を中心に巡る行事としては1月の虎舞から半年。さらに前年の御年祭、その前の夏の七夕からまる1年。続けられてきた祭り。引き継がれてきた思い。町への、そしてこ
【アバッセたかた】餅まきの申し子 hometown_of 2017.05.02 4 1,713 0 東北では何かというと餅をまく。お祝いとかお祭りとなると、餅まき抜きでは始まらない。 4月29日、アバッセたかたの前で開催された餅まきでの珍事! こんなことってあるんだね。 餅まきには、陸前高田のマスコットキャラクターたかたのゆめちゃんも登場。会場となった駐車場の
3月11日を迎えるために iRyota25 2017.03.07 4 5,036 0 陸前高田のコミュニティホール前の駐車場に「追悼式の会場設営のため」と記された駐車禁止の看板が掲げられたのは先週初めのことだった。 3月7日の早朝には、コミュニティホール向かいの公共駐車場で大きなテントの設営が始まった。 今年も3月11日がやってくる。あと5日。誰だ
年末の飯舘村の空気感 iRyota25 2017.02.02 4 1,734 0 いつまでこんな写真を撮っていなければならないんだろう。 福島県飯舘村の役場前に設置された線量計を撮影していたら、そんな声が聞こえてきた。声がしたのは外からではなく、自分の内側から。何しろ周りには人影ひとつないのだから。 村役場にて 村役場の隣には村民の交流の
陸前高田の復興住宅、陽光あふれるガラス戸の中で iRyota25 2017.02.17 4 3,269 0 陸前高田市役所近くの高台にある県営栃ヶ沢アパート。9階建て300戸以上という規模は、岩手県内で最大の災害公営住宅だ。 2月15日、ここ栃ヶ沢アパートの集会場に県知事がやってきて、住民と意見交換するという噂を聞いたので、自治会準備会の副代表(候補)の方、知り合いの住
雪のさんぽ道で見つけた「冬の龍」 iRyota25 2017.02.03 4 1,552 0 最初の印象、びっくりした! ぎょっとしたとか、いろんな印象を言葉として思う前に、とっさに一歩後ろに飛び退いたと白状すべきか。 なにせ、雪の中に大きな龍のような物体がのたうっていたのだから。 頭を川沿いの薮に突っ込んで、龍は雪の上に横たわっていた。 「千と千尋の
釜石の山林火災で目撃した自衛隊ヘリのヘビーローテーション hometown_of 2017.05.10 4 2,228 0 釜石市尾崎白浜地区で発生した山火事がなかなか鎮火できないでいる。山火事が発見されてた翌5月9日の夕方、釜石市の町なかから徒歩数分の魚市場の岸壁に行ってみた。ここは毎年10月に開催される釜石祭りで、尾崎神社の御神体が船に乗って還御されるのを町じゅうの人たちがお見
陸前高田うごく七夕「大石七夕組」2016年前夜祭 iRyota25 2016.08.07 4 4,780 0 陸前高田うごく七夕「大石七夕組」2016年前夜祭(8月6日) 明日、8月7日はうごく七夕の本番。がんばりましょう!
竹駒第2トンネルのいまとむかし iRyota25 2017.02.13 4 1,960 0 道慶さんの祠のすぐ近くにトンネルがある。いまや草ぼうぼうで、遠目には分かりにくいが、道慶さんの祠の前にはJR大船渡線の線路が走っていた。こちらは道慶さんのように400年もむかしのことではない。わずか6年前のこと。 津波の被害が大きかった場所では、線路はおろか路盤
【東北の風の道】震災から5年4カ月(第1号) iRyota25 2016.07.15 4 2,940 0 気仙川の河口から3kmほど遡った河原に1本の木が生えている。元々は2本並んで立っていたであろう1本は完全に枯死してしまったが、もう1本は体半分枯れながらも、残る半身で青々とした緑を茂らせている。 ここから海は見えない。しかしこの場所は津波で大きな被害を受けた。枯れ
400年前、道慶さんが目にしたもの iRyota25 2017.02.13 4 3,572 0 むかしむかし、いまからもう400年もむかし、陸前高田に村上道慶という人が住んでいなすった。道慶は西国出身の武士の家柄だったが、伊達の殿様の頃に大肝煎のお屋敷のあった今泉村に移り住んで、村人たちに読み書きなんかを教えて暮らしていたそうな。道慶はやがて気仙川の対