WILDLIFE in TOHOKU「ツバメ飛ぶ」 hometown_of 2017.04.27 2 1,249 0 大船渡のショッピングセンターの屋内駐車場で、幼稚園帰りの子どもがお母さんと一緒に天井を見つめて話している。遠くて声は聞こえてこないが、何を話しているのかは分かった。 「ほら、あそこ、ツバメさんの巣」 お母さんが天井の一角を指差す。ツバメがシュッと飛んでいく。
【遺構と記憶】国道45号線のポール基部 iRyota25 2017.02.13 2 2,064 0 ここは陸前高田、海沿いを走る国道45号線。津波に引きちぎられた道路案内表示のポールが痛々しい姿のまま残っている。 赤い看板の「オカモト」は、被災したその場所で営業しているガソリンスタンド。看板には「津波到達高さ」の表示がある。三角形の建物は道の駅タピック45。
陸前高田の「みんなの家」かさ上げ工事で移転へ iRyota25 2016.07.15 2 4,808 0 陸前高田市高田町大石31番地。陸前高田の町が見渡せる高台にみんなの家はある。みんなの家は震災後の避難所生活の中で生まれたコミュニティに、伊東豊雄氏、乾久美子氏、平田晃久氏、藤本壮介氏の4人の建築家と陸前高田出身の写真家畠山直哉氏らが中心となって造った10坪ほど
内陸の「未災地」と沿岸の「被災地」 iRyota25 2017.01.31 2 2,084 0 このところ、岩手県の内陸部の人たちと話をする機会が多いせいか、内陸部と沿岸部という軸で考えさせられることがしばしばある。 たとえば岩手県の場合、東日本大震災で沿岸部はいまなお癒せぬ甚大な被害を受けているが、盛岡市や花巻市、北上市、世界遺産がある平泉町や一関
2016年から2017年へ。陸前高田「うごく七夕」〜被災から変わっていく町が生きる現実であるということ〜 iRyota25 2017.01.07 2 5,921 0 一本松茶屋の交差点を曲がって国道340号線に入る。気仙川に沿うようにぐるっと迂回して走り、奈々切の跨線橋を越えると、目の前に長い坂道が見えてくる。陸前高田市高田町大石の坂道だ。登り切った所には市役所の仮設庁舎がある。今年の夏には県内最大規模の災害公営住宅であ
中浜小学校で出会った「ひと」 iRyota25 2017.01.29 2 1,384 0 仙台市から海沿いの道を南へ走っていくと、こんもりとした丘がいくつも見えてくる。巨大防潮堤の代わりに、丘とそこに植えた樹木で津波被害を軽減しようという千年希望の丘の群れだ。そこからさらに南に向かってどんどん走って宮城福島県境あたりまで来ると、荒涼というほかな
「気仙沼みなとまつり」は8月6日と7日に開催 yumenoshippo01 2016.07.27 2 2,656 0 踊り、パレード、太鼓、花火、海上うんづら、そして湧き上るような熱気。気仙沼がヒートアップする「みなとまつり」は8月6日(土曜日)と7日(日曜日)に開催! 東日本大震災で沿岸部が壊滅的な被害を受けた気仙沼。それでも気仙沼の夏の大イベントみなとまつりは、震災の翌年
2016年から2017年へ。「正月早々のいい話」 iRyota25 2017.01.07 2 1,951 0 正月早々いい話を聞いた。お正月だからといって、松竹梅とか一富士二鷹三茄子みたいな縁起ものの話ではない。その話とは、町会費の積み立てでリヤカーを買ったという話。どうしてリヤカーがいい話なのか、少しの間おしゃべりにおつきあいいただけたら幸いだ。 高齢化ニッポン
冬には「雪っこ」がよく似合う iRyota25 2017.01.15 2 2,449 0 日が傾くにつれて気温はどんどん下がっていった。今シーズン最大の寒波、数年に一度規模の厳しい冷え込みと気象情報が繰り返していたその日、日没後にはクルマのデジタル外気温計の数値はあっという間に「-6」を示した。 年明けから春のような暖かさが続いてきた東北にも、本
戻ってこない上鹿折駅 hometown_of 2017.04.14 2 2,575 0 線路は雑草に覆われて、続く先を見通すことができない。 ここは津波の被害を受けた場所ではない。気仙沼から陸前高田方面に山越えするJR大船渡線の途中駅「上鹿折駅」。気仙沼と陸前高田、そして大船渡の低地での津波被害が大きかったため、鉄路としての復旧を断念してBRTのバ
「こどもは大人、大人もこども」陸前高田のこどもの日 hometown_of 2017.05.06 2 4,554 0 5月5日、こどもの日。陸前高田のかさ上げ地にオープンして1週間あまりのアバッセたかたでは、朝9時の開店早々、入口近くの広場にカラフルなエレキギターが並んだ。ん、エレキギター?? 餅まきという名のお菓子まき 広場(正式にはパブリックスペースという名称)には「餅まき
みちのく見語り聞き語り百ばなし~1~ iRyota25 2017.03.01 2 2,375 0 1春 おらだちゃ東北の者には、春は特別なんだぁ 今年ゃ早くて、二月の半ばにゃタラの芽が出だとか バッケ(フキノトウ)をめっけだりして みんなが春めいた話、はじめていだぁ 今年は雪も少にゃぁし、春が早っい感じだぁ こないだ、スーパーの売り場にソラマメが並んでだぁ い
マルカン大食堂と、私たちの「これから」 iRyota25 2017.02.24 2 1,902 0 かつてデパートだった建物の入口を入ると、そこにはカフェやクラフトショップ、展示ブースやキッズコーナーがある場所に変身していた。デパートというより、誰もが立ち寄れるウェルカムなスペースといった感じ。 マルカン大食堂は日本の未来のリトマス試験紙 マルカン大食堂の
楽しげな閉店セール hometown_of 2017.04.14 2 2,565 0 陸前高田未来商店街にある手芸用品のスタイルさんで閉店セールが始まった時の様子。 営業不振で商売を終えることになった店舗のセールとは、ずいぶん雰囲気が違って見える。「SALE」の小旗なんてまるで万国旗みたいな飾り付け。店頭には閉店のよろこびが溢れ出ていた。 それも
天皇陛下より1歳年下の桜並木 hometown_of 2017.04.28 1 1,466 0 釜石市唐丹には桜の名所がある。かつての唐丹村の南から北までずらりと2000本以上も植樹された桜並木だ。 花びらが散り始め、若葉の緑が目立つようになっても、その美しさには息を呑む。この時期の平日でも、桜を愛でにやってくる人の姿がぽつりぽつりと見られる。 幹の雰囲気
アバッセの看板が掲出される【2017.3.11】 hometown_of 2017.03.11 1 1,992 0 3月11日2時半過ぎ、陸前高田のかさ上げ地に建築中の「アバッセ(Abasse)」の敷地東側に、施設名を示す看板が掲出された。 防災無線で黙祷が呼びかけられた時間をはさんで、現場では看板のベース部分の工事が続けられていた。3.11に合わせての看板お披露目かと思って作業員さ
見つけたボール iRyota25 2017.02.13 1 1,013 0 夢を見た。誰かとキャッチボールをしていて、どこかに飛んでいったボールを探す夢。この辺だろうかと目星を付けた場所で見つからなくて、どこだろうとあちこち探し回ったのにどうしても見つからない夢。 よくありがちな夢だ。 夢なんて、いい夢だから覚えておこうと思っていた
【さあ、これからだ】アバッセは花の香りにあふれて hometown_of 2017.04.28 1 2,931 0 アバッセに一歩足を踏み入れると、そこには花の香りが溢れている。お菓子屋さんの店先でも、カフェの入口でも、フードコートでも花の匂いしかしないほど。 そんな様子を、気仙沼の知人がこう言った。 「ほんとうにたくさんのお花ね。いい匂いだわ。きっと6年間の思いが、この
【岩泉・台風10号被害】積み上げられた被災物 hometown_of 2017.04.23 1 2,229 0 海沿いから国道455線を内陸に向かって走っていくと、三陸鉄道小本駅を過ぎたあたりから雰囲気が変わってきた。道は小本川に沿っている。何度かゆるやかなカーブを曲がると、目の前に被災物の山。 大変な被害だということは聞いていた。支援で岩泉に入って、そのまま居続けてい
新・野蒜駅前のライトアップ「希望の虹」が終了 hometown_of 2017.04.21 1 1,801 0 東松島市のJR野蒜駅前に、虹色のライトアップがきらびやかに輝いていた。 ほぼ月遅れのリポートにはなるが、その模様を写真でお伝え。 津波で被災した旧野蒜駅から、高台に路線事移転したJR野蒜駅。駅舎を出ると右手の岡に虹がかかっていた。風に揺れながら、虹色の光は少しず
【岩泉・台風10号被害】部分再開当時の道の駅いわいずみ hometown_of 2017.04.28 1 1,450 0 4月20日、待望久しかった道の駅いわいずみが全面営業再開したニュースは、岩手県内で大きく伝えられた。町再興の礎となる施設として期待されると。 その2週間前には、道の駅は限定的な営業だった。一部営業再開された後、国交省や県の広報誌には道の駅いわいずみが「元気に」
【岩泉・台風10号被害】道がない! hometown_of 2017.04.25 1 1,335 0 岩手県岩泉町の小本川沿いを走る。国道から橋を渡って対岸の道に入りしばらく進むと突然、「道がない!」 道路が流され排水管が飛び出していた。20mほど先には壊されていない道が見える。その先は坂を上って国道へつながる橋。ほんの20mほど道が分断されているせいで、来た道
大船渡に桜咲く。何事もなく無事にとの祈りとともに hometown_of 2017.04.21 1 1,517 0 大船渡の高台にある加茂神社にて。 薄い雲間から差し込む光を受けて、花開いたばかりの満開の桜が輝く。 幾重にも重なる桜の花の間からは、大船渡湾が見下ろせる。 眼下の世界ではまちづくりが急ピッチ。新たに誕生する中心市街地キャッセン大船渡のオープンは4月29日。静かに
陸前高田で「遊び初め」セレモニー hometown_of 2017.05.02 1 2,488 0 アバッセたかたのオープニングレセプションに続いて、おとなりの「まちなか広場」では、市内の子どもたちを招待して「遊び初め」セレモニーが行われた。 遊び初めには保育園の子どもたちのほか、陸前高田、大船渡、住田のキャラクター、たかたのゆめちゃん、おおふなトン、す
仮設住宅に咲く桜 hometown_of 2017.04.21 1 1,403 0 4月16日、大船渡の桜がようやく咲き始めた。午後になると花の数も増え、夕方にはご覧のように五分咲きに。 滑り台やブランコなどの遊具が見えるこの場所は、大船渡市猪川にある前田仮設。前田公園の敷地を利用して建てられたから、仮設住宅の周りには大きな桜の木が点在する。