陸前高田の高台住宅地に家電店がオープン iRyota25 2017.02.28 4 2,653 0 小島電化(おじまでんか)が「高台2」と呼ばれる震災後に造成された住宅地に構えるお店が2月25日にオープンする話は、少し前から市民の間で話題になっていた。わたしの所まで、オープンを祝って虎舞をやるから参加してという話があったくらい。 虎舞でオープンを祝うことにな
陸前高田の人が言った「住田は桜がいっぱい」という言葉 hometown_of 2017.05.02 4 2,065 0 大船渡や陸前高田の桜はほとんど散ってしまったが、20kmほど内陸の住田ではまだ満開の桜を楽しめる。さらに内陸の遠野では満開はまだこれから。東北は少し移動するだけで何度も桜を愛でることができる。 住田町の仮設住宅の通路でMさんにばったり出会った。閉校になった小学校
【遺構と記憶】被災地を目指す人たち(3)北海道新幹線開通で iRyota25 2016.06.22 4 1,978 0 陸前高田の奇跡の一本松は、復興工事の工事現場の先にあるので、そこまでは歩いて行かなければならない。起点となるのは一本松茶屋のある「一本松駐車場」。 ここには乗用車だけでなく、被災地ツアーの観光バスもたくさんやってくる。 梅雨の合間のカンカン照りの日曜日、日陰
藤野先生のラスト体操 hometown_of 2018.03.31 4 2,092 0 「晴れてよかったな」 イチ、ニイ、サン、シ 体操しながら隣のお父さんがつぶやく。 「ホント、空が青いもんね」 イチ、ニイ、サン、シ 隣のお母さんが応える。 「今日はずいぶん多いな。40人くらい来てるんじゃないか」 イチ、ニイ、サン、シ 別のお父さんが言う。 「だって
行列のできる「やぶ屋」の天ざる iRyota25 2016.09.12 4 1,929 0 4人がけの座卓に5つも並んだ天ざる蕎麦が壮観だ。いつもなら冷やしたぬき蕎麦とミニカツ丼といったボリューム満点の組み合わせに走りがちな若者たちも、夏祭り前の景気付けにと揃って天ざるを注文。お隣と肘がぶつかるのを気にしながらも美味しくいただいた。 蒸篭から蕎麦が
ぶつかり合う山車と山車◇必見!陸前高田「けんか七夕」 iRyota25 2015.09.04 4 3,959 0 この音をなんと表現すればいいのか… 陸前高田には2つの七夕がある。気仙川をはさんで東側、旧・高田町の「うごく七夕」と西側、旧・気仙町の「けんか七夕」。開催は毎年同じ8月7日。うごく七夕に参加しているから、けんか七夕は見に行けないと諦めていたが、うごく七夕のお昼
3月11日を迎えるために iRyota25 2017.03.07 4 4,855 0 陸前高田のコミュニティホール前の駐車場に「追悼式の会場設営のため」と記された駐車禁止の看板が掲げられたのは先週初めのことだった。 3月7日の早朝には、コミュニティホール向かいの公共駐車場で大きなテントの設営が始まった。 今年も3月11日がやってくる。あと5日。誰だ
被災地を埋める白いクローバー(2013年6月2日の石巻) iRyota25 2013.06.11 4 3,335 0 ここ石巻市の門脇(かどのわき)エリアには、たくさんの白い花が咲いていた。海水に浸かって、植物が育ちにくくなった土地で花を咲かせているのは、シロツメクサ(クローバー)。枯草の中にこんもりと群生して、撤去されずに残された住宅の基礎が見えなくなるくらい茂っている
鉄人の目に涙はない iRyota25 2016.06.05 4 7,587 0 阪神淡路大震災で大きな被害のあった神戸市・新長田の駅近くに、鉄人28号のモニュメントがある。復興を目指す神戸のシンボルとして建てられたものだ。 新長田に登場した鉄人28号の勇姿 それにしても、この存在感はすごい。圧倒的だ。そして驚かされるのは、どんな角度から見て
復興支援ベース アーカイブス -3 iRyota25 2014.07.25 4 2,345 0 お世話になったその方の仮設住宅へは港から山の方へ向かう道を通って行った。津波で大きな被害を受けたその道の両側は、いつしか町中のガレキが集められ、積み上げられてガレキ置き場に変わっていった。 震災から1年。その方の仮設住宅へ通うたびにガレキの山はどんどん高くな
【東北の風の道】震災から5年4カ月(第1号) iRyota25 2016.07.15 4 2,794 0 気仙川の河口から3kmほど遡った河原に1本の木が生えている。元々は2本並んで立っていたであろう1本は完全に枯死してしまったが、もう1本は体半分枯れながらも、残る半身で青々とした緑を茂らせている。 ここから海は見えない。しかしこの場所は津波で大きな被害を受けた。枯れ
走る!大船渡線&気仙沼線BRT iRyota25 2013.06.18 4 2,785 0 大船渡線BRTの車窓に船が! 鹿折唐桑駅前を経由して、バスは気仙沼駅へ向かいます。 BRTというのは、鉄道並みの高速運行をバス利用で目指す交通システム。 被災地では、大船渡線の気仙沼~盛と、気仙沼線の柳津~気仙沼の2路線で運行されています。 仙石線などのバス代行運行
市街地工事現場に現れた遊具 iRyota25 2017.02.18 4 2,390 0 陸前高田市のかさ上げされた土地で進められている中心市街地の建築工事。今週末、現場の一角にカラフルな遊具が登場した。 場所は建設中の図書館の近く。グレーや土色ばかりが目立つ建設現場に姿を見せた遊具は、気持ちをぱっと明るくさせてくれる。いまはクレーンや作業車両
お返事は「ウン、冷え込んできたヨ」 iRyota25 2016.11.25 4 1,503 0 その翌日、岩手県はひどく冷え込んだ。 お世話になっている仮設住宅の自治会長さんの奥さんとすれ違う時に、寒いですねと挨拶したら、「ウン、冷え込んできたヨ」と言われた。 文字ではうまく伝わらないかもしれないけれど、南の地方からやってきた人間に、これから本格的に寒
陸前高田の復興住宅、陽光あふれるガラス戸の中で iRyota25 2017.02.17 4 3,067 0 陸前高田市役所近くの高台にある県営栃ヶ沢アパート。9階建て300戸以上という規模は、岩手県内で最大の災害公営住宅だ。 2月15日、ここ栃ヶ沢アパートの集会場に県知事がやってきて、住民と意見交換するという噂を聞いたので、自治会準備会の副代表(候補)の方、知り合いの住
台風一過、午前九時 iRyota25 2016.08.23 4 1,775 0 台風9号が通り過ぎた早朝の陸前高田。まとまった雨が降ると必ず水浸しになる交差点付近で、10人近くの現場作業員が働いていた。 交差点を左折すると、かさ上げされた土地に作られた道路に通じる。しかし、作業員たちは脇目も振らず一心にスコップで道路の土を掻いている。豪雨
「ちょっと寂しさも」陸前高田のコンベア解体 iRyota25 2016.02.19 4 4,685 0 ずっとその場所にあるような気持ちでいた。風が吹けば顔面に細かい砂粒がぶつかってくるし、かつての町なかだった場所に1時間もいれば、クルマはサンドイエローに塗装されたかのように汚れる。髪の毛はホコリでぼさぼさになるし、心なしか鼻毛まで少し伸びるような気がする。
いのちを考える日 hometown_of 2018.01.28 4 2,361 0 閖上ではかさ上げが進み、公営住宅が建って、あたらしい町ができ上がっていっているように見えます。だけど、かさ上げによって私たちが暮らした町ははなくなりました。あのなつかしい景色、ひとりひとりにある景色、たとえばあの曲がり角を曲がった時に広がる光景はもう見るこ
東北地方、熊本旅行のモデルプランを考えました akaheru 2016.11.30 4 2,001 0 東日本大震災後、定期的に東北地方に旅行でお邪魔させていただいております。 「一番の支援は現地に訪れること」と心に言い聞かせて向かうものの、毎年我々の方が現地の方によくしていただき、お世話になりまくって帰ってくるという展開で、いつも癒やされて帰ってきます。 ◯
スーパームーン前後のこと iRyota25 2016.11.17 4 1,355 0 68年ぶりのスーパームーン、全国的には曇りがちでなかなか見えなかったらしいが、三陸沿岸ではけっこうよく見ることができた。 もっとも小さく見えた時よりも面積で3割増の満月ということで、少し前から話題になっていたが、地震との関係を心配する声もあった。 そんな矢先の1
400年前、道慶さんが目にしたもの iRyota25 2017.02.13 4 3,475 0 むかしむかし、いまからもう400年もむかし、陸前高田に村上道慶という人が住んでいなすった。道慶は西国出身の武士の家柄だったが、伊達の殿様の頃に大肝煎のお屋敷のあった今泉村に移り住んで、村人たちに読み書きなんかを教えて暮らしていたそうな。道慶はやがて気仙川の対
【振り返り・仮設住宅】解体される仮設住宅に見た厳しさ hometown_of 2018.02.09 4 5,687 0 震災からまる7年を迎えつつある今日、被災地では仮設住宅の集約や撤去が進んでいる。住民が退去した仮設住宅では、時をおかずに解体が進む。 この文章が仮設住宅について書いたものだという予備知識を抜きにして、下の写真を見て、この建築物がどのような用途のものだったか分
陸前高田うごく七夕「大石七夕組」2016年前夜祭 iRyota25 2016.08.07 4 4,601 0 陸前高田うごく七夕「大石七夕組」2016年前夜祭(8月6日) 明日、8月7日はうごく七夕の本番。がんばりましょう!
ガバメントクラウドファンディング(GCF)で被災地を応援 cha_chan 2021.04.13 4 1,565 1 今年で10年を迎えた3.11。 自分に何ができるかと考えていたとき、たまたまGCFという仕組みを知りました。 GCFとは、ガバメント-クラウド-ファインディングの頭文字をとったもので、一言で言うと、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングです。 ふるさと納税という
竹駒第2トンネルのいまとむかし iRyota25 2017.02.13 4 1,848 0 道慶さんの祠のすぐ近くにトンネルがある。いまや草ぼうぼうで、遠目には分かりにくいが、道慶さんの祠の前にはJR大船渡線の線路が走っていた。こちらは道慶さんのように400年もむかしのことではない。わずか6年前のこと。 津波の被害が大きかった場所では、線路はおろか路盤