市街地工事現場に現れた遊具

iRyota25

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陸前高田市のかさ上げされた土地で進められている中心市街地の建築工事。今週末、現場の一角にカラフルな遊具が登場した。

場所は建設中の図書館の近く。グレーや土色ばかりが目立つ建設現場に姿を見せた遊具は、気持ちをぱっと明るくさせてくれる。いまはクレーンや作業車両に取り囲まれて、手術中といった様相だが、やがて、子どもたちの走り回る姿や歓声がこの遊具を取りまくことになるのだろう。

遊具が設置されている広場につながる道は通行可能になっていたが、周辺には「立ち入り禁止」を示すバリケードがまだまだたくさん残っている。

バリケードの外側は仮設の付け替え道路。今日は土曜日だから工事車両、一般の車両に旅行に訪れた人の車も加わって交通量はけっこうなもの。

道路脇の歩道やコーンやバリケードを汚しているのは泥ではない。乾燥して巻き上げられる砂埃が付着しているのだ。ほんの数分、写真を撮りながら歩くだけで口の中が砂っぽくなる。髪の毛はぼさぼさになる。

設置中の遊具を目にして、さっきは子どもたちの歓声が耳に聞こえてくるような気がしたのだったが、その声はどこかに消えていった。

せっかくのカラフルな遊具だが、たぶん中心市街地のオープンの頃には埃まみれになっているのだろう。ちょうどバリケードのカッパくんのように。掃除をしても掃除をしてもすぐに埃まみれ。この広場で遊ぼうと思うファミリーはいるのだろうか。子どもたちの歓声がこの場所で聞かれるのはいつ頃のことになるのだろうか。少なくとも、子どもたちだけでここまで来て遊ぶという状況は、まだずっと先のことだろう。

きれいな遊具が設置されても、周りは赤土むき出しの工事現場。風が吹けば埃が舞う。風がなくても工事車両が大量の砂埃を巻き上げる。

別の日、高田高校付近からの砂塵舞う中心市街地の工事現場
別の日、高田高校付近からの砂塵舞う中心市街地の工事現場

栃ヶ沢アパートの立派な集会場とどこか似通っていないか。立派な物が造られたからといって、人がすぐに使える場所にはならない。

美しい建物、快適な空間、そして美しいまちがつくられていく。それでも、生活環境という面から見ても、「仮り」の暮らしがまだまだ続きそうだ。

陸前高田の復興住宅、陽光あふれるガラス戸の中で
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