被災地だからこその新しい花言葉をつくろう hometown_of 2018.05.25 1 1,926 0 花言葉ってどのようにでき上がったのか? 誰かが決めたことなのか? 決まったのだとしたらどのようにして? 誕生花と花言葉を組み合わせることもすっかり定着した。何月何日の誕生花は何それ。で、その花の花言葉はうんぬんかんぬん。だからあなたの性格は。なんて真っすぐ見
仮設住宅の空に咲く hometown_of 2018.05.09 1 1,368 0 花曇りの空に桜の花びらが咲いた。 まるで3.11の陸前高田の空に舞った連凧のように。 岩手県の有住では桜がゆっくり咲く。東北の中でもかなりのんびり咲く。今年も満開になったのは4月も下旬のことだった。陸前高田や大船渡で被災した方がいまも暮らす仮設住宅も、廃校になっ
WILDLIFE in TOHOKU「キツネの落とし物」 hometown_of 2018.05.09 1 1,331 0 夕方も夕方、もう黄昏どきになった頃、この辺りではよくキツネの姿を見かけた。2年くらい前のことだ。その頃にはまだこの辺りの宅地造成は進んでいなくて、無造作な盛り土のハゲ山が連なる暮れがかった世界を、すたすたと走り去っていくキツネの姿は、さみしくもあり、また野
陸前高田の地元で人気の中華料理店「みつわ飯店」 iRyota25 2016.01.11 3 4,884 0 陸前高田の知り合いに、お昼ごはん食べに行くなら「ここ!」と推奨されたお店のうちの1店。これまで何度も不定休というお休みの日にあたって、待ち望むこと2年余にして初めて行ってきました「みつわ飯店」さん。 そりゃもう「注文するならまずはこれ!」と教えられていたカツ
リラの咲く丘 hometown_of 2018.05.15 1 2,469 0 この丘の上の公園ができたのはもう1年半も前のことだ。陸前高田市の高台移転場所として最初に整備が進められた「高台2」。公園はその造成地の北西の端にあたる。 高台2の宅地からさらに一段高く、頂上には携帯電話の基地局のアンテナがそびえ、その隣には気持ち好さそうな東屋
【復興記録写真】岩手県陸前高田市 [2016年1月下旬] sKenji 2016.02.23 2 2,405 0 2016年1月末、岩手県陸前高田市を訪れました。前回、行ったのは1年半ほど前だったのですが、その時の印象とはだいぶ変わっていました。そう感じさせたのは間違いなく「盛土」です。 盛土の高さは最大で12メートルといいます。車高およそ3メートル前後と思われるトラックよりも
手水舎の水盤もこのとおり hometown_of 2018.01.27 3 1,940 0 冬は寒いのが当たり前。寒ければ水は凍るもの。と、言葉では理解しているつもりでも、目にしてびっくりすることがある。 神社の手水舎の水盤が、凸レンズのように盛り上がって凍りついていた。 ここは陸前高田から車で約1時間、遠野三山のひとつ、六角牛山(ろっこうしさん)
7年後の、ラジオに向かってぶん投げた罵声 hometown_of 2018.03.09 2 1,333 0 大船渡の友人のクルマに乗っていたとき、たまたま大船渡がラジオで取り上げられていた。日曜日は3.11。この1週間はテレビでもラジオでも新聞でも、思い出したかのように震災のことが伝えられる。 年に何度も東北の被災地を訪れるというラジオパーソナリティが被災地でがんばる
つららが地面にとどいたら hometown_of 2018.01.27 2 2,439 0 陸前高田の仮設住宅の集会所でお茶している時、「つららって見たことある?」と聞かれたのは、つい一昨日のこと。「高田はあたたかいから、ほとんどできないけどね」と前置きした上で、南国生まれの私に北国ならではの話題を振ってくれたのだろう。 翌朝、陸前高田市の栃ヶ沢
震災遺構が正面に見える3カ所 hometown_of 2018.02.05 2 3,296 0 陸前高田のかさ上げされた仮設道路から海の方向を見ると、まっすぐな地平線にポコッと四角い建物が飛び出して見える。震災遺構としての保存が決まっているタピック45(旧・道の駅)の建物だった。 第一の場所 この場所は、1月末に付け替えが行われたばかりの国道340号線。市立
初めてのともしび hometown_of 2018.03.13 2 1,875 0 「3.11夢あかり」が今年も陸前高田に灯された。場所はコミュニティホール裏の栃ヶ沢公園。岩手県で最も大きな災害公営住宅である栃ヶ沢アパートに面する芝生の広場。この日は朝早くから準備するスタッフの姿が見られた。 灯がともされた公園に、コートを着込んだおばあちゃん
陸前高田の坂道をのぼれば iRyota25 2016.02.26 1 2,830 0 陸前高田の町中を覆うかさ上げの土地に新しい道ができた。クルマを停める場所もなく、歩道もほとんどない道なので、友人にクルマを運転してもらって後部座席から写真を撮った。 この道は、高田第一中学の坂の下、かつて酔仙酒造の工場があった辺りから、駅前通りに直交し、大
【振り返り・仮設住宅】解体される仮設住宅に見た厳しさ hometown_of 2018.02.09 4 5,981 0 震災からまる7年を迎えつつある今日、被災地では仮設住宅の集約や撤去が進んでいる。住民が退去した仮設住宅では、時をおかずに解体が進む。 この文章が仮設住宅について書いたものだという予備知識を抜きにして、下の写真を見て、この建築物がどのような用途のものだったか分
天旗写真集 hometown_of 2018.03.31 1 5,049 0 連凧が舞い上がっていく空に浮かぶ雲。まるで吸い込まれるように上っていく凧を見ていると、この日、このとき空に浮かんだその雲が特別なものに思えてくる。 今年は3月11日に行われた天旗(気仙天旗 仙風会「天旗祈願祭」)。被災した大地と空とを2025枚の連凧でつないだ様子
八重桜の花言葉 hometown_of 2018.06.09 1 2,365 0 背中の言葉 「そんなに愛でるようにして写真を撮ってくれてありがとう」 背後からの声に少なからず驚いた。気仙川の上流部、住田町の谷戸で見つけた見事な八重桜。ぽつりぽつりと小さな雨粒が落ちてくるような天気だったので、華やかな美しさや季節の移り変わりの勢いといった
【振り返り・仮設住宅】床下からまさか噴き上げる泉 hometown_of 2018.02.23 2 2,059 0 廃校となった小学校のグラウンドに建設された仮設住宅の床下から小川のようなものが流れ出ているのを知ったのは、昨年の雨上がりのある日のことだった。 住宅の方から側溝に向かってちょろちょろ流れる流れをたどると、仮設住宅の床下に、まるで泉が吹き出した跡のようなキレ
この空がある限り hometown_of 2018.03.13 2 2,027 0 連凧が空に飛び立っていく。バサッ、バサバサッ。整頓して格納された箱の中から繰り出されるわずかの時間ですらもどかしいののか、凧たちは次々と飛び立っていく。繰り出す手が追いつかないほど。 3月11日14時46分、7年前の地震発生時に合わせた黙祷が「直れ」となった次の瞬
3月11日、行方不明者の捜索 hometown_of 2018.03.11 1 1,281 0 追悼と慰霊のための連凧に、ふだんは立入禁止のエリアに足を踏み入れる。凧を揚げるために訪れた人、メディアの人の他に、濃紺のユニフォームを身に着けた一団が目を引いた。 彼らは大船渡警察署の警察官たち。かつて、高田松原と背後の市街地の間に位置していた汽水湖の古川
枝垂れ桜の花言葉 hometown_of 2018.06.08 1 2,018 0 春に流れた松日橋 陸前高田市から太平洋に注ぐ気仙川を20kmほどさかのぼると住田町に入る。気仙川の中流から、そろそろ上流になるかなという辺りに、古くから伝わる木造の橋がかけられている。松日橋(まつびばし)という。 松日橋は「流されるように」つくられた橋。大雨で川
ゾウの鼻の滝 hometown_of 2018.03.06 1 902 0 サハラ南縁の真っ赤な大地を割って赤い水がほとばしる滝。人はこの滝を崖と滝との天然の造形からElephantnose Falls「ゾウの鼻の滝」と呼ぶ…、ではなくて、ここは日本の東北。写真はある朝、岩手県陸前高田市のかさ上げ地に出現した高さは1mにも満たない流れだ。それでも、こ
津波に襲われた高田病院と『津波てんでんこ』の山下文男 hometown_of 2018.02.18 2 2,599 0 2月16日に落成式を行った岩手県立高田病院の前庭に、ピンク色の御影石が設置されている。石に刻まれているのは「岩手県立高田病院」の文字。病院の前に病院名が記されてた表札があるのは何の不思議もないように思えるかもしれないが、これは表札ではない。表札であるなら外に
ぶつかり合う山車と山車◇必見!陸前高田「けんか七夕」 iRyota25 2015.09.04 4 4,237 0 この音をなんと表現すればいいのか… 陸前高田には2つの七夕がある。気仙川をはさんで東側、旧・高田町の「うごく七夕」と西側、旧・気仙町の「けんか七夕」。開催は毎年同じ8月7日。うごく七夕に参加しているから、けんか七夕は見に行けないと諦めていたが、うごく七夕のお昼
【振り返り・仮設住宅】木造仮設の憂鬱 hometown_of 2018.02.23 1 3,090 0 陸前高田市や大船渡市から約20kmにある住田町。この町は東日本大震災の直後、町独自の判断で仮設住宅の建設を決定した。 住田町は人口5000人規模の小さな自治体だが、林業に力を入れている町。沿岸部と内陸部をむすぶ街道筋の町として、陸前高田や大船渡との結びつきが深い町
【復興支援ツアー2017】 命の大切さに気づく旅 byバイキンマン baikinman 2017.07.30 5 5,127 2 震災で子供を亡くした母さんたちの手紙が書かれた『ひまわりの おか』の絵本を、息子が借りてきました。 なんで借りたのか聞くと、 「どんだけ自分の命が大切なのか、分かるために借りてきた」と言っていました。 もともとネガティブ発言の多い息子。 気分が下がっている時な
付け替えで現れた「被災した道」 hometown_of 2018.03.04 1 1,492 0 山がある。その手前に見える建物は公営住宅。そして道が続いている。遠くと手前の方はスロープになっていて、その部分には仮設のガードレールが置かれているのが分かる。 ただの道だ。 でも、ただの道ではない。 手前からスロープを下って、しばらく先でスロープを上がってい