海から見た一本松 iRyota25 2016.12.16 2 1,709 0 被災から復興に向かう町の姿を海から見ると、地上から見たのとはまったく異なる光景を目にすることができる。気仙沼や山田でそのことを学んだが、陸前高田の「奇跡の一本松」の場合、海の方から見てみたいと思うことにもうひとつ別の理由があった。 それは、一本松が立ってい
被災地での自殺。ある日の新聞から iRyota25 2016.09.24 5 2,502 0 ある日、地方紙の地域面にこんな記事が掲載されていた。 陸前高田消防署が駆けつけた時には意識がなく即死状態で、飛び降り自殺した可能性がある。 震災の年、家も家族も職場も生活の場も失った人たちは、小学校や中学校などの体育館などに設置された避難所で、夏過ぎまでの長
【遺構と記憶】津波に立ち向かい、未来を見つめる龍の松 iRyota25 2016.06.23 5 2,940 0 その松は今日も岩井崎に立っている。 からだをよじ曲げるようにして、しかしすっくと頭を上げて海に向かって立っている。ここは気仙沼市階上(はしかみ)の岩井崎。太平洋に突き出した芝と松林が美しい景勝地として震災前から知られてきた。とくに岬の先端にある潮吹岩は有名
「毎度ごひい〜きありが〜とおっ」の意味すること iRyota25 2016.10.31 5 2,194 0 お世話になっている知り合いの仮設住宅で作業などさせてもらっていると、昼間に裕次郎か何かの歌の口笛が聞こえてくる。口笛だけでなく「毎度、ごひい〜き、ありが〜とおっ」と決まった節回しの歌声も交じる。 さすがに裕次郎の口笛だけでは分からないが、歌声で誰が来たのか
津波警報発令。その時わたしはどう行動したか iRyota25 2016.12.24 2 7,254 0 その朝、わたしは仙台市の隣の多賀城市にいた。前の日に鹿島神宮で「どうかこれ以上、地震や天災で人々が苦しみませんように」と願をかけた後、歌枕として有名な「末の松山」の写真を撮影するために、多賀城で夜明けを待っていた。 三十六歌仙の一人清原元輔が詠んだ「契りき
【復興支援ツアー2015】《リポート》 防災を学び伝える旅 by kozaitsu kozaitsu 2016.04.30 10 11,339 0 【ツアー目的】 昨年訪れた東北、今年は防災を学ぶというテーマに基づき 5年たった今、現地ではどのような防災対策が計画されているか、どのように復興していくのかを重点に学んできました。 【日程】 2016年4月9日(土)~2016年4月11日(月) 【参加メンバー】 メンバー ・デザ
(お知らせ)【東北の風の道】3号「おかえりを言いたい」は日曜日に発行 iRyota25 2016.07.29 4 2,031 0 夏祭りの季節です。東北各地で祭りの準備が進められています。 3大祭り、4大祭りと言われるお祭りには何万人もの観光客も訪れて、東北が一年で一番賑わう季節です。 たとえ、たくさんの観光客が訪れることはなくても、それぞれの地域に伝えられてきたお祭りには、都会に暮らす
1000km縦断リレー4日目、陸前高田コミュニティホールにゴール yumenoshippo01 2016.07.28 4 2,624 0 Run for TohokuRun for Tomorrow. 7月24日に青森県庁前をスタートした「未来(あした)への道 1000km縦断リレー2016」4日目は、小雨が降るなか宮古市をスタート。118.3kmをラン15人、バイク6人の計21でタスキを繋ぎ、午後6時前、陸前高田市のコミュニティホールにゴールしまし
【壊されゆくもの・つくられるもの】幽玄の矢作駅 iRyota25 2016.06.20 4 2,494 0 大船渡市の盛駅から岩手県内陸の一関を結ぶJR線は、盛駅を出発すると陸前高田駅付近まで内湾や半島部を縫うように走った後、海辺を離れ山あいの路線になる。JR矢作(やはぎ)駅は陸前高田から2つ目の駅。 矢作は、仙台藩の時代から陸前高田と一関を結んでいた今泉街道沿いの集
【復興支援ツアー2015・レポート 】震災5年を見る。そして何があっても生き抜く力を身につける旅 byさぶろうた saburouta 2016.03.20 10 8,212 0 2016年3月2日、さぶろうたの3回目の復興支援ツアーが始まりました! 前回は2年前の2014年、震災から3年たった被災地を見てまわりました。 あれから2年、被災地はどう変わったのか。今回も行く先々で何事にも変えがたい貴重な体験ができました。4日間被災地をこの目で見てまわ
気仙沼みなとまつり♡今年は8月2日・3日の土日! yumenoshippo01 2014.08.01 1 1,898 0 気仙沼がまちごとわき立つ熱~い「みなとまつり」。昨年・一昨年は震災命日の11日に合わせて開催されましたが、今年の第63回気仙沼みなとまつりは震災以前と同様に8月の第一土・日曜日の開催になりました! 2014年の第一土・日は8月2日・3日! 気仙沼の一番熱い夏の日はもう目
【東北の風の道】まつり・つどい・いのり(第2号) iRyota25 2016.07.23 3 6,706 0 東北の各地が夏の祭りに向けて燃えている。 陸前高田の町でも8月7日の七夕祭りの準備がたけなわだ。お手伝いしている祭り組では、平日22時、23時過ぎまで作業が続けられることもざらだ。それでも祭り組の人たちは「今年はまだ午前0時を回ったことはないんですけどね」と笑う。
大川小学校と門脇小学校、震災遺構として保存へ【石巻】 iRyota25 2016.03.25 11 6,296 0 3月25日、「門脇小 大川小 被災2校舎とも保存へ 亀山市長 あすにも表明」と石巻日日新聞が伝えた。記事の冒頭を引用すると―― 石巻市の亀山紘市長は、東日本大震災で被災した門脇小学校と大川小学校の校舎を保存する方針を固めた。26日午後にも記者会見を開いて表明する。亀山
東北の味と「ひと」に大阪で出会う、の巻 iRyota25 2016.03.15 5 2,160 0 大阪は難波の大阪タカシマヤで「大東北展」が開催されると聞いて、最終日の3月14日に行ってきた。平日(月曜日)なのにかなりの人出。最終日ということもあって売り切れ品も続出。岩手県のソウルフードのひとつ、「盛岡、福田パンのコッペパン」は売り切れ状態… 大阪タカシマ
息子へ。被災地からの手紙「神戸の人たちの津波への危機感」 iRyota25 2016.06.02 3 6,159 0 避難誘導看板の周りが暗く見えるのは、ライト内蔵の電飾表示が明るいから。この誘導看板が設置されているのは神戸の中心街、元町のアーケードの天井だ。 アーケード街全体が見えるように撮った写真を補正してみたものの、ライト入りの誘導看板は白く飛んでしまった。それだけ
【復興支援ツアー2015】我が家の防災強化を学ぶ旅レポート by leoleo leoleo 2016.01.15 5 6,763 0 今年は東北への旅行を介して、我が家の防災意識を高めるために被災した現地でどのような防災への取り組みが行われているかを自分たちの目で実際に確かめることを目的として出発しました。 一日目 一日目はまず自宅からタクシーで駅に向かいました。久しぶりの旅行で家族みんな
【復興支援ツアー2015】 3世代で行く東北旅行レポート byバイキンマン baikinman 2015.12.16 5 9,582 0 出発前 今回は「次世代へつなぐ防災減災の学び」という目的で旅を計画しました。 事前に子どもたちには震災の絵本を読み聞かせて、災害について一緒に学ぶことにしました。 はしれ、上へ! つなみてんでんこ 2011年3月11日。 東日本大震災のあの日襲ってきた大津波をみんなでい
気仙沼港の奥にそびえるお城のような女子校 iRyota25 2014.03.10 1 2,780 0 気仙沼港の一番奥の高台に、ひときわ目立つ建物がある。山の斜面に張り付くように立てられた建物の上に、体育館とおぼしきものが乗っかってる。 離島マニアのOくんと気仙沼を訪ねたとき、彼がしきりと気にしていた。気仙沼大島に渡るフェリーの行きも帰りも、あの建物が気にな
【復興支援ツアー2015】《リポート》防災のこころをもう一度確かめる旅 by iRyota25 iRyota25 2016.02.05 2 8,316 0 1日目(1月9日) 新幹線で一関へ、一関からは大船渡線で気仙沼へ。1日目のアテンドをお願いしたHさんと合流。陸前高田の知り合いたちがソウルフードだと言う「みつわ飯店」さんで遅めの昼食。 みつわ飯店さんは陸前高田の町の真ん中にあった中華料理店。美味しいのはもとより
【復興支援ツアー2015】震災5年を見る。そして何があっても生き抜く力を身につける旅 byさぶろうた saburouta 2015.11.08 5 3,509 2 東北復興支援ツアーは今回で3回目のエントリーになります。 震災後、最初に東北を訪れたのは震災から2年たった2013年のことでした。テレビやネットで見ていたものとは違い、実状を目にして驚愕しました。 2回目は震災から3年が過ぎた2014年。4日間で宮城・岩手を見て回りまし
【明治三陸津波120年】息子へ。東北からの手紙(2016年6月16日)中島みゆきと寺田寅彦 iRyota25 2016.06.17 1 2,181 0 今年の6月15日は明治三陸津波から120年となる記念日だった。全国版の報道はいざ知らず、東北では新聞やラジオでも、明治三陸津波についてのニュースが流されていた。といっても、ほんのわずかだったが。 今回東北に来て、最初に立ち寄った釜石の石応禅寺で明治三陸津波の年号
冬です。雪っこの季節です yumenoshippo01 2015.12.31 4 1,864 0 新幹線から乗り継いだ気仙沼行き最終列車のベンチシート。どう見ても2人しか座れないようなスペースに、会社員風の男性3人がぎゅうぎゅう詰めで仲良く座ったのを微笑ましく思っていたら、やおら「雪っこ」を取り出して乾杯して飲み始めた。「冬はやっぱりこれだよね」なんて話
息子へ。東北からの手紙(2015年10月30日)BRTが走っていてもバスに乗れない! iRyota25 2015.10.30 4 4,764 0 BRTって知ってるよね。津波で線路が破壊されたJRのエリアで、列車の代わりにバスで運行している交通システム。英語の「bus rapid transit」の略で、線路の敷地だった場所を舗装してバス専用道にしたり、列車の運行管理みたいにバスの所在地をシステマチックに制御することでラ
【復興支援ツアー2015】防災・減災につなげる東北旅行レポート by sKenji sKenji 2016.02.14 3 8,011 2 今回の東北旅行のテーマは「防災・減災」です。東日本大震災の被害を受けた地域の現在を見たり、震災を体験された方の話などを通じて、自分自身の防災意識の向上、そして次に来るであろう自然災害の被害軽減に役立てたいという意識で見て回ってきました。 1日目 いざ、東北へ
【遺構と記憶】気仙沼市鹿折駅前――。かつて船があった場所 iRyota25 2014.02.06 1 3,331 0 気仙沼市の鹿折(ししおり)駅前。かつてここに船があった。撤去すべきか残すべきか、いろいろな意見が交錯した末、船はなくなった。 船の解体には当初の予定以上の時間を要した。船の姿がなくなった後には、かすかに船が壊した地形が残された。 第18共徳丸。津波に運ばれて鹿