【ツアー目的】
昨年訪れた東北、今年は防災を学ぶというテーマに基づき
5年たった今、現地ではどのような防災対策が計画されているか、どのように復興していくのかを重点に学んできました。
【日程】
2016年4月9日(土)~2016年4月11日(月)
【参加メンバー】
メンバー
・デザイナー デザインで復興支援を目指すWEBデザイナー。
・ワーキングママ 地域の小さなボランティアに頻繁に参加するおせっかいママ
1日目(4月9日)
新花巻で駅でレンタカーを借りいざイーハトーヴの旅へ!
まずはナビを頼りに宮沢賢治記念館へ向かい急な坂道を上り駐車場に着くと、まず目に飛び込んだのが三角屋根がかわいい山猫軒。
店の前の看板には
「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮(えんりょ)はありません」
これはあの注文の多い料理店に出てくる山猫軒の看板そのものではありませんか。
このレストランに入ったらどんな目に合うのか?とワクワクしてきました!
しかし、まずは本命の宮沢賢治記念館を見てから
ということで記念館に入ると様々なスクリーンに宮沢賢治の作品や研究資料など宮沢賢治の世界をが広がっていました。
子供のころ童話などでなれ親しんだ詩人、童話作家としての宮沢賢治はほんの一面で、教育や地質学者、農業技師などなど多種多様な活動に尽力した宮沢賢治。
今もなお、東北の人に「賢治先生」と愛されています。
宮沢賢治記念館では、そんな宮沢賢治の様々な研究や思想、そして東北や岩手の文化や精神性を学ぶことができました。
宮沢賢治美術館や山猫軒など堪能していると時間はあっという間に過ぎていて
遠野に着いたのは16時!もうすぐ夕方ということで怪しい妖気を感じます。
遠野駅前は人影もまばらでとおの物語の館は駆け足で巡り目的のカッパ淵へ
カッパは夕方ごろ出現するということなのでキュウリをもって捕獲を試みます。
「あの~もうすぐ閉館なんスけどね。」
と、仁王さんににらまれつつお寺の裏にあるカッパ淵に近づくと
だれかいる!カッパちゃん現る!か???
恐る恐る近づくと散歩中の近所のおじさんが『こんな夕方(17時すぎ)に来るなんてもの好きもいるもんだな』と言わんばかりの呆れ顔ですれ違っていきました。
多少の気まずさを感じつつはるばる静岡から来たのですから目的のカッパ釣りをやらないと気がすみません。
しかし、夕方のカッパ渕はカッパどころかほかの妖怪もでそうな怪しさが満載です。
キュウリのついた竿を淵に投げ込みじ~と待つこと数分。
夕闇が迫るカッパ淵はどんどん寒くなって
のんびりとカッパ釣りを楽しみましたが寒さに耐えきれずあえなく撤退。
カッパ釣りを満喫するならあたたかい日中に来たほうがよさそうです。
あっさりとあきらめ今日の宿泊地である釜石へ向かいました。
釜石に近づくとそれまで咲いてなかった桜が5分咲きぐらいになっていました。
静岡の方では桜は満開を過ぎて散ってしまっていたので、シーズンで2度桜を楽しむ事ができるなんて。
本当にいい時期にこの地を訪れることができました。
2日目(4月10日)
釜石の朝は早い…
6時頃ホテルの窓から駐車場を眺めていると、ストレッチをしている体育会系の集団を発見!
実は昨日その中の一人に聞くことができたのですが、秋田からラグビーの合宿にきていたということです。
やはりラグビーといえば釜石なのでしょう。
かつて日本選手権で7連覇し、「北の鉄人」と呼ばれた新日鉄釜石ラグビー部を引き継いだクラブチーム「釜石シーウェイブスRFC」の拠点があり、世界にも「ラグビータウン」として知られている釜石。
震災後は選手自らボランティアを行いその活動が世界のラグビーの関係者やファンに注目され世界中からの支援が集まり、ラグビーの力が復興の一助になったということです。
釜石は2019年のラグビーワールドカップ開催に1年前に決定しました。
おめでとうございます!
静岡も同じくラグビーワールドカップの開催地に選ばれました。
おなじラグビー開催地として頑張って盛り上げていきたいです。
オリンピック、サッカーワールドカップに次ぐ規模の世界的スポーツ大会を成功させて、復興を加速させるよう頑張りましょう。
今日のメインイベントは陸前高田で予約している語り部ツアーです。
釜石から陸前高田まで三陸自動車道で1時間ちょっとのドライブで到着。
語り部さんと待ち合わせの旧道の駅に向かう前に、バウムクーヘンで有名な『木村屋さん』でお土産を購入。
赤い屋根が目印で店内もおしゃれな洋菓子とおいしそうなパンが売っていました。
このお店の売りはなんといっても夢の樹バウム。
『奇跡の一本松』をイメージしたバウムクーヘンが人気だそうです。
陸前高田の町は整備中でほとんどナビが使えなく、また盛り土が高く積まれているため目印になるようなものが全く見えません。
グーグルマップを頼りに移動し盛り土の林を海岸線に抜けると、語り部さんとの待ち合わせ場所の旧道の駅高田松原「タピック45」に到着。
時間前にもかかわらず語り部さんが強く冷たい潮風の中、建物の外で待機していました。
まずは「タピック45」の敷地内に設置された震災時の様子や復旧・復興状況について展示した「復興まちづくり情報館」で説明を受けました。
語り部さんのわかりやすい解説で、避難時や避難後の注意点やパニック時の人間の行動や悲劇などを丁寧に説明してくれました。
情報館での説明が終わると、車で陸前高田の市街地をめぐります。
今は(2016年4月現在)近づくことができない奇跡の一本松を横目に、海岸線を南下すると旧陸前高田市立気仙中学校を望む高台に停車しました。
そこからは気仙川と高田松原海水浴場が望めます。
かつての高田松原海水浴場といえば「日本百景」にも数えられる弓形の美しいビーチで、県内外から何万人も訪れる海水浴場と7万本の松の森林浴で有名な観光名所だったそうです。
その7万もあった松林が流され海から一番遠かったのが、最後に残った奇跡の1本松だったのです。
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