大川小学校校歌より「われらいま きょうの日の 歴史を 刻む」 iRyota25 2016.12.27 3 3,053 0 石巻市の大川小学校。 日中でも冷え込みの厳しい季節になっても、多くの人が訪れる場所。手を合わせたり、涙を拭ったりする小学校の入口、その右手の壁には、大川小学校の校歌が一文字ずつ木製のブロックで記されたボードが掲示されている。 続く写真で紹介するのは校舎の入口
第4回「サンタが町にやってくる!」 iRyota25 2016.12.26 2 1,487 0 震災後の大船渡で恒例となった「サンタが町にやってくる!」(サンマチ)。12月24日土曜日、大盛況のうち開催された。 多彩なステージ、一芸に秀でた市民たちの手によるワークショップ、おいしい料理やスナックのブースなど、会場はたいへんな盛り上がり。毎年ワークショップ
小さい町のあったかいクリスマス会から iRyota25 2016.12.26 3 1,844 0 12月24日、25日のクリスマス本番の2週間前の日曜日、陸前高田や大船渡に接する内陸の町、住田町で開催されたクリスマス会。イベントに町の名前を入れこんだ「メリークリスミタ!」は熱気にあふれていた。 町民や町に関わりのある人たちによる音蔵(こちらも蔵の町住田にちなむ
これが津波? iRyota25 2016.12.25 4 2,231 0 もしかしたらこれも津波の余波なのだろうか。11月22日の津波警報が解除された後、予定を変更して気仙沼に向かう途中、沿岸の町で海が盛り上がるような景色を何度も目にした。 宮城県沿岸部に津波警報が発令されたのは、地震発生からほぼ2時間が経過した午前8時過ぎのこと。仙
津波警報発令。その時わたしはどう行動したか iRyota25 2016.12.24 2 7,254 0 その朝、わたしは仙台市の隣の多賀城市にいた。前の日に鹿島神宮で「どうかこれ以上、地震や天災で人々が苦しみませんように」と願をかけた後、歌枕として有名な「末の松山」の写真を撮影するために、多賀城で夜明けを待っていた。 三十六歌仙の一人清原元輔が詠んだ「契りき
【東北の風の道】(第5号)2016年を振り返る「あの道のいま」 iRyota25 2016.12.23 5 3,589 0 しばらく休止状態だった「東北の風の道」を再開します。これから年内にお届けするページのテーマは「2016年の振り返り」。その最初の1本は、福島県の沿岸部を南北に結ぶあの道、国道6号線沿線を巡る旅です。 変わったこと、あの日のままのこと 詩人の黒田三郎は「道」という詩
「どこがどう変わった?」2016年末の富岡町 iRyota25 2016.12.23 2 4,707 0 北から南まで、事故原発のすぐ近くを通って通り抜けできるようになった国道6号線。南相馬方面から南下していわき市に向かう途中、帰還困難区域を抜けた先の富岡町南部を歩いた。 歩道橋に括り付けられた「富岡は負けん!」という横断幕は、これまで何度も付け替えられて来たも
「復興が進んでいると言いたくても言えない」国道6号線の風景(2016年11月) iRyota25 2016.12.23 3 7,398 0 道は必ずどこかにつながっている。どこかに続いているからこそ道だともいえる。どこかとどこかを結ぶ道は別の道ともつながっているから、大げさな言い方をすれば、道をたどっていけば日本中どこへでも行けるということになる。海路や空路も考慮に入れれば、世界中が道でつなが
何の変哲もない田舎道の風景? iRyota25 2016.12.20 3 2,187 0 いえいえこの世にありふれた場所なんてないのです。 南相馬市原町区大甕(おおみか)。ここは長い間ゲートがあった町。震災の翌年冬の写真には、通行規制のゲートと、詰めている機動隊員の姿が写っている。歩道のガードレールや路面など、周囲の状況は少し変わっているものの
雪の朝の一本松 iRyota25 2016.12.19 3 2,213 0 陸前高田の町なかに、今年初めて雪らしい雪が積もった朝、久しぶりに一本松に行ってみた。積雪は日が昇るにつれてどんどん融けていき一本松への道はシャーベット状のぬかるみ道になった。 それでも、べちょべちょの雪の上には足跡がついていた。寒くても、雪が降っても、雪が
味と人情の鶴亀鮨でのドラマ撮影 iRyota25 2016.12.18 3 1,773 0 岩手復興ドラマ、撮影最終日の夜は陸前高田の鶴亀鮨での撮影が行われた。撮影の見学に行ってみると、知人がエキストラとして参加していて驚いた。そればかりか、ドラマの原作者である佐々木俊夫さんは、鶴亀鮨のご主人と同級生だったと聞いてさらに驚いた。 さらに、エキスト
復興ドラマの舞台となった老舗理容室 iRyota25 2016.12.18 3 2,271 0 岩手復興ドラマの撮影現場に行ってきた。撮影場所は大船渡で一番の歴史を誇る老舗理容室と聞いて、盛あたりの古い町並みに残った建物かと勝手に想像していたのだが、訪ねていくとそこは大船渡市大船渡町の仮設店舗。加茂神社への登り口近くに建つ大同理容さんだった。 老舗と
お茶の小谷園からのメッセージ iRyota25 2016.12.18 3 1,853 0 かさ上げ工事が進む陸前高田の町なかの、まさに工事現場のすぐ近く、そして本丸公園に向かう神社への入口近くで、こんなメッセージを見つけた。 今年もあとわずか 健康で笑って 新年を迎えられますように メッセージが貼り出されているのは、創業80年以上、高田の町で唯一のお
閑話休題「東北の湘南」ってどこ? iRyota25 2016.12.18 3 4,904 0 他意のない軽いジョークみたいなお話しなので、あまり深く考えられませぬように。 岩手県沿岸で最も南、陸前高田でお茶っこにはまらせて(参加させて)もらっていた時のこと。いまどこに泊まってるのか聞かれて、住田町だと答えると、 「んまあ、そんなチベットみてえなとこか
陸前高田の新しい町への動きを目の当たりにできる場所 iRyota25 2016.12.16 2 2,255 0 「一本松は恥を知れ」「一本松なんか見たことないもんね」と少々過激な言葉で、「もっと陸前高田の本当のいまを見てほしい」と伝えた人たちが推薦してくれた陸前高田のビューポイント。ひとつは高田の町の背後に聳える氷上山。さすがに標高874メートルの山に登るのは大変だと
一本松に「恥を知れ」と言い放つこころ iRyota25 2016.12.16 3 2,088 0 陸前高田といえば「奇跡の一本松」が有名だが、陸前高田市やその周辺に暮らす人たちの中には、実は一本松はをそれほどプラス評価していない人も少なくない。 とりあえず一本松で 来年2017年の春に中心市街地の一部オープンを控え、陸前高田ではさまざまな場所で将来の町づくり
海から見た一本松 iRyota25 2016.12.16 2 1,709 0 被災から復興に向かう町の姿を海から見ると、地上から見たのとはまったく異なる光景を目にすることができる。気仙沼や山田でそのことを学んだが、陸前高田の「奇跡の一本松」の場合、海の方から見てみたいと思うことにもうひとつ別の理由があった。 それは、一本松が立ってい
車は、いざという時にすぐに逃げられるように停めなきゃ iRyota25 2016.12.14 3 2,848 0 何気ない日常の光景から被災地の実情が見えてくる。 写真は夕暮れ時の大型スーパーの駐車場。写っている車はすべて前に向いている。つまりバックで停めて、前進で出庫できる方向に停められている。 東北の被災地では駐車している車の多くがこの形。私自身、東北に来たばかりの
もう地震はイヤだと鹿島神宮に祈ること iRyota25 2016.12.11 3 2,021 0 鹿島神宮に参拝しに行ってきた。といって、剣術が上手くなるようにといった願掛けに行ったのではない。 鹿島神宮の奥宮のさらに奥には、古くから知られる秘石がある。「要石」。この石に地震が起きないように、もしも起きたとしても大きな被害を引き起こさないように祈願する
ちいさいおうちの手づくりクリスマス会 iRyota25 2016.12.11 2 2,258 0 「ちいさいおうち」は、盛岡市のNPO法人うれし野こども図書室が陸前高田市に設立した小さな図書室。市内竹駒町にある陸前高田市図書館のお隣にある。 12月11日、ちいさいおうちのクリスマス会が開催された。 音楽あり、影絵あり、プレゼントありのクリスマス会は、ちいさいお
寒風に負けない、ヤルキタウンの感謝デー iRyota25 2016.12.11 3 2,134 0 12月10日土曜日、陸前高田市米崎町の仮設商店街ヤルキタウンで「市民の交流イベント・お客様感謝デー」が開催された。 数日前には積雪を見た陸前高田だが、この日の天気は晴れ。しかし、海の近くのヤルキタウン。冷たい風が吹き付ける中でのお祭りとなった。冷たい風、なんて
まちはどうなる、どうつくる(陸前高田発) iRyota25 2016.12.10 2 1,418 0 夜の神戸で「まちびらきのためにはまずひと起こし、むしろひと起こしがあって初めてまちびらき」と意気投合した彼と、数日後、陸前高田で再会した。 再会したのは陸前高田で活動する主だったNPO団体が主催し、これから新しくつくられていく町にどうしたら「にぎわい」をもたら
「お隣」のコミュニティホールで毎朝行われるラジオ体操 iRyota25 2016.12.10 3 1,854 0 この夏から入居が始まった陸前高田の県営栃ケ沢アパート。県内最大の災害公営住宅だ。先日、入居している男性宅を初めて訪ねた。 男の一人住まいとは思えぬほど広々とした室内は、考えてみれば「物がない」ということの裏返しだったのかもしれない。それがその人の人となりに
人が減った仮設住宅でいまもイベントが行われるわけ iRyota25 2016.12.10 1 1,796 0 被災地では災害公営住宅が次々と完成し、町では新しい市街地の整備が進む。被災した人たちは新たな生活を歩み始めている——。東日本大震災関連のニュースがめっきり伝えられなくなった昨今では、そんなイメージが一般的になりつつあるかもしれない。そのイメージ、一面では正し
楢葉町の誇りだった場所 iRyota25 2016.12.10 2 1,882 0 去年の夏(2015年)、福島県出身で東京電力福島第二原発に勤務していたという人に浜通(福島県の沿岸地方)を案内してもらったことがあった。その時彼が残念そうに語った場所を1年ぶりに訪ねてみた。 その場所は、国道6号線沿いにある、正確には「あった」、道の駅ならは。 国