復興を目指すお店リポート 「津波被災地に生まれた“ 海 ”という名のカフェ」 iRyota25 2012.12.12 4 4,964 0 [プロローグ]住民の約5分の1にあたる97人もの犠牲者が出たという石巻市渡波(わたのは)地区。 かつては民家や水産加工場が軒を連ねていた場所は、いまでは一面の更地。ぽつりぽつりと残っているのは「全撤去」とか暗号のような数字(たぶん解体の手順や、境界線を保護するた
明日を目指すお店リポート 「石巻絆の駅・レジリエンスバー」 iRyota25 2012.12.12 2 3,002 0 石巻絆の駅・レジリエンスバーからはじまる被災地の旅 正式オープン後はじめて夜のレジリエンスバーに行ってきました。お目当てはFacebookで写真を見て、何としても食べたーい!と思っていた「うにクリームの生パスタ」。 つくってくれるのはもちろん石巻日日新聞社長で、夜は
放射能に負けないコメ作り 第3回 iRyota25 2012.12.12 5 2,466 0 福島県いわき市大久町小久。福島第一原子力発電所から直線距離で30kmを少し越えるこの地域には、原発事故の直後からコメ作りの再生に取り組んできた人たちがいる。距離が近いにも関わらず空間線量は比較的低い。しかし農地にホットスポットがあるのは事実。原発事故の実害と風
あたらしい石巻・復興支援リポート「立町大通りのyuugen」 iRyota25 2012.12.11 2 2,133 0 あたたかさと美味しさが身に染みるカフェ 日向ではコートを脱ぎたくなるくらいのお天気の日でも、日没後はどんどん冷え込んでいく。かつて石巻でもっとも栄えていた立町(たちまち)大通りのアーケード。出された看板に貼り付けられた手書きの一言にぐぐっと引き寄せられた。
あたらしい石巻・復興支援リポート「ちばふみ枝展 くすんだベール」 iRyota25 2012.12.11 4 3,767 0 ちばふみ枝さんは石巻出身の現代アート作家。MDFという人工の木材を素材に、可愛くて、でも奥が深い彫刻作品をつくっている。 彫刻と言っても、ちばさんがつくる作品はレリーフ(浮き彫り)だ。ふつうなら表面を見るだけだが、ちばさんの作品は裏側からも楽しめる。レリーフだ
東日本大震災・復興支援リポート 「久之浜の“一心太助”のねがい」 iRyota25 2012.12.11 5 5,024 0 [プロローグ]長年地元で商売してきた。久之浜漁港で水揚げされた新鮮なお魚を電話一本で配達。三枚おろしでもお刺身でも出前迅速。もうひとつ人気は名物の干物。丁寧な仕事ぶりが口コミで広がって、久之浜の味を全国各地にお届けしてきた。 石井魚店の石井良和さんは地元の人
放射能に負けないコメ作り 第2回 iRyota25 2012.12.11 5 2,782 0 福島県いわき市大久町小久。福島第一原子力発電所から直線距離で30kmを少し越えるこの地域には、原発事故の直後からコメ作りの再生に取り組んできた人たちがいる。距離が近いにも関わらず空間線量は比較的低い。しかし農地にホットスポットがあるのは事実。原発事故の実害と風
放射能に負けないコメ作り 第1回 iRyota25 2012.12.10 4 10,748 0 福島県いわき市大久町小久。福島第一原子力発電所から直線距離で30kmを少し越えるこの地域には、原発事故の直後からコメ作りの再生に取り組んできた人たちがいる。距離が近いにも関わらず空間線量は比較的低い。しかし農地にホットスポットがあるのは事実。原発事故の実害と風
東日本大震災・復興支援リポート 被災した女川で聞いた言葉 iRyota25 2012.12.05 4 2,383 0 女川で震災直後からガソリンスタンドを再開してきたKさんに話を聞いた。 「オレの考えの方がおかしいのかな?」と、いつもの決め科白を織り交ぜながら今回も辛口の言葉が飛び出した。 商売ってのは、山が高いほど谷も深くなるものなんだ 漁船の共同購入だって?そんなもの、長
息子へ。被災地からのメール(2012年12月2日) iRyota25 2012.12.04 2 1,843 0 「宿題はちゃんと終わらせたの?」 そんな声を振り払うようにして2人で歩いて行ったのは、前夜の夢の中にあった石巻の町ではなくて、伊豆の国市古奈のレストラン・アクアサンタ。パティオを通りぬけてレストランに入ったら、オウミさんが「おう!」っと声をかけてくれた。 「
息子へ。被災地からのメール(2012年12月1日) iRyota25 2012.12.04 2 1,603 0 こんな夢を見た。駅に向かって歩きながら、いつも左に曲がる路地を右に曲がったら、目の前には日和山へ向かうなだらかな道が続いていた。道の両側には石巻の商店街。電気屋さんのおじさんが笑っていたり、ヒマワリのお姉さんが自転車で疾走してしていったり。サルコヤ楽器店の
東日本大震災・復興支援リポート 「進む石巻線再開工事」 iRyota25 2012.12.03 2 3,189 0 地盤沈下で海に洗われる線路を復活させる 「仮設住宅に入っていると買い物が不便でね」 女川町でよく耳にする言葉だ。海近くの平地が津波によって壊滅的な被害を受けた女川では、仮設住宅が建っているのは山間部がほとんど。もちろん町の中心部には店舗などない。仮設商店街も
東日本大震災・復興支援リポート 「被災地に広がる不思議な光景」 iRyota25 2012.12.03 2 1,932 0 ピラミッドのような山は何のため?(2012年11月21日) 新北上大橋の近く、針岡というあたりの田んぼで、こんな光景を目にした。 石巻市雄勝町から大川小学校の方へ向かう国道398号線。坂道を下っていくと小さなピラミッドのような土の山が無数に並ぶ。いくつあるのか数えるこ
息子へ。被災地からのメール(2012年11月30日) iRyota25 2012.12.03 0 1,799 0 ◆ 11月30日 最終日の石巻 2週間の出張の最終日は、狐崎浜の漁師さんの船に乗せてもらって、ダイビング調査に同行した。まるで映画に出てくる秘密のプライベートビーチのような浜辺(ただし浜には瓦礫がまだ残っているけれど)や、カキ養殖のイカダなど、なかなかお目にかかれ
東日本大震災・復興支援リポート 「女川漁港の水揚げ風景」 iRyota25 2012.12.03 4 3,104 0 女川の浜に活気は戻ったか? 女川漁港の上空にびっくりするほどのウミネコの群れが飛び交っていた。もしやと思って市場脇の岸壁に行ってみると、まさに定置網で獲れた魚の水揚げ中。お昼近い時間だったのに水揚げを見られたのはラッキーだった。 クレーンに吊るされた大きなタ
息子へ。被災地からのメール(2012年11月29日) iRyota25 2012.12.03 0 1,599 0 石巻駅からそう遠くない中心商店街のとある小さな路地。厚い扉を開いて階段を登りつめると、そこは隠れ家のような別世界がありました。広くはないが落ち着いた雰囲気の店内から、「いらっしゃいませ。お越しいただいてありがとう」と奥さんの声。お店の空気と一体になったよう
息子へ。被災地からのメール(2012年11月28日) iRyota25 2012.11.29 0 1,492 0 2012年11月28日 石ノ森萬画館のリ・オープンからほぼ1週間。再開に向けて奔走したスタッフの方に会ってきたよ。 石巻の津波の写真を見ていると、町に流れ込んだ津波の中に、宇宙船のような形の萬画館がまるで浮かんでいるように見えるものがある。萬画館は川を逆流してきた大
東日本大震災・復興支援リポート 「大川小学校・失われた場所」 iRyota25 2012.11.28 3 2,943 0 ここに来て、胸に刺さるトゲ(2012年11月19日) 石巻市立大川小学校は、北上川のほとり、新北上大橋の南にある。橋への交差点からは歩いて3分もかかりません。 平日、休日を問わず、多くの人が大川小学校を訪れます。 真っ平らな更地になった場所に、大川小学校の建物だけが残
息子へ。被災地からのメール(2012年11月27日) iRyota25 2012.11.28 0 1,687 0 ◆ 11月27日・陸前高田のまちなみ 今日は陸前高田で午後から取材の予定。午前中、気仙沼の街中を歩きながら、漁船の船乗りさんとカツオ漁やカジキの突きんぼ漁の話をしていたら、はらりと風に乗って白いものが舞った。船乗りさんと顔を見合わせちゃったよ。 初雪。 これから、
息子へ。被災地からのメール(2012年11月26日) iRyota25 2012.11.28 0 1,622 0 ◆ 11月26日・気仙沼の再会 40メートルを超える津波遡上高を記録した大船渡市三陸町綾里(おおふなとし・さんりくちょう・りょうり)の漁港や小学校、そして海水浴場を見て回った後、気仙沼に戻って一泊。夜やることがあったので以前お会いした人を訪ねて、気仙沼南町界隈を走
息子へ。被災地からのメール(2012年11月25日) iRyota25 2012.11.27 0 1,597 0 ◆ 2012年11月25日 石巻の中にある奇跡の石巻 理知的で、スマートな「2.0」の彼の話を聞いた後、もちろん手土産として持って行ったお菓子「ちゃきん」はおいていったよ。でも、全部おいていったから、自分自身は味わっていない。「あれま!これじゃ記事書けないじゃん」と思っ
息子へ。被災地からのメール(2012年11月24日) iRyota25 2012.11.27 0 1,513 0 2012年11月24日 ◆ 石巻のきれいな夕日の日差し中で でも、そんな重たい気持ちを経験をする中で、黒ずくめの先輩の姿が鮮やかに感じられてきたんだ。不思議なこと、おかしなことかもしれない。自分の中で感じていることを誰かに分かってもらいたい、共有したい、なんでもいいか
息子へ。被災地からのメール(2012年11月23日) iRyota25 2012.11.27 2 1,658 0 2012年11月20日~23日 ◆ 11月20日・石巻の夜 ~ 11月21日・雄勝町 ~ 11月22日・福島県本宮市 ~ 11月23日・石巻&女川町 で、黒ずくめの彼と父さんが次に行ったのは、すぐお隣のアートギャラリー。それも震災後に新しく解説されたギャラリーで、そこはただ単に絵を飾ったり販
息子へ。被災地からのメール(2012年11月20日) iRyota25 2012.11.27 2 1,663 1 2012年11月20日 ◆ 石巻の夜 Facebookで写真をちら見して、ぜひとも食べてみたいと訪れたレジリエンスバー(石巻日日新聞が運営する「絆の駅」の2階にあるスペース)。垂涎の的と目を付けていたのは「ウニクリーム生パスタ」。新聞社の社長の近江さんがマスターに変身した姿で
息子へ。被災地からのメール(2012年11月17日) iRyota25 2012.11.18 0 1,640 0 2012年11月17日◆石巻(宮城県) 石巻の中心地を流れる旧北上川の中州に、UFOのような建物がある。「サイボーグ009」や「仮面ライダー」の作者、石ノ森章太郎の作品を中心としたマンガミュージアム、石ノ森萬画館だ。 高いところで17メートルもの津波に襲われた石巻では、河口