WILDLIFE in TOHOKU「田んぼにたかるウミネコ」 hometown_of 2018.06.20 3 2,727 0 1ト月半ほど前、田んぼにたむろするウミネコの姿におどろかされたものだったが、田植えが始まる田んぼで決定的な姿を目にしたので報告する。 WILDLIFE in TOHOKU「田んぼのカモメ」 「権兵衛が種まきゃカラスがほじくる」の民話にあるように、農作業と密接な関わりのある鳥と
WILDLIFE in TOHOKU「キジのおしゃれは父の愛情」 hometown_of 2018.06.20 3 2,138 0 気仙川沿いの耕作されていない畑の薮に、小さな赤がゆらめいた。緑の生い茂る草原のなか、その赤はとても鮮やかだった。 赤は雉(キジ)の顔。草の緑とのコントラストも抜群で、ほんのちょっと見えただけなのに、その存在をはっきりくっきり示していた。 オスの雉は立ち居振る
四季咲きナデシコの花言葉 hometown_of 2018.06.09 3 2,193 0 彼女と彼女たちの物語 ☆★☆ 彼女たちは今日も咲く。昨日も一昨日も、去年も一昨年も、七年前にも咲いたように、明日も明後日も十年後にも。 ☆★☆ デジタルカメラの彩度調整が効かないくらいのコントラストで、色としてはピンクなのに、ルビーのように鮮やかで、まるでアンディ・
八重桜の花言葉 hometown_of 2018.06.09 1 2,365 0 背中の言葉 「そんなに愛でるようにして写真を撮ってくれてありがとう」 背後からの声に少なからず驚いた。気仙川の上流部、住田町の谷戸で見つけた見事な八重桜。ぽつりぽつりと小さな雨粒が落ちてくるような天気だったので、華やかな美しさや季節の移り変わりの勢いといった
枝垂れ桜の花言葉 hometown_of 2018.06.08 1 2,018 0 春に流れた松日橋 陸前高田市から太平洋に注ぐ気仙川を20kmほどさかのぼると住田町に入る。気仙川の中流から、そろそろ上流になるかなという辺りに、古くから伝わる木造の橋がかけられている。松日橋(まつびばし)という。 松日橋は「流されるように」つくられた橋。大雨で川
被災地だからこその新しい花言葉をつくろう hometown_of 2018.05.25 1 1,926 0 花言葉ってどのようにでき上がったのか? 誰かが決めたことなのか? 決まったのだとしたらどのようにして? 誕生花と花言葉を組み合わせることもすっかり定着した。何月何日の誕生花は何それ。で、その花の花言葉はうんぬんかんぬん。だからあなたの性格は。なんて真っすぐ見
シロツメクサのお花畑 hometown_of 2018.05.25 2 3,088 0 陸前高田の復興住宅に暮らしているお母さんと話をしていて、ふとシロツメクサのことで盛り上がった。 盛り上がった話の前にふたつほど注釈をつけておく必要がある。「お母さん」とは呼ぶものの、お孫さんもいらっしゃるくらいだから、実は「おばあちゃん」と呼んでもいいくら
高みへみちびく街路樹は hometown_of 2018.05.15 2 1,939 0 カーネーションが供えられていたスズラン通りは、陸前高田で建設中のシンボルロードの原型にあたる。シンボルロードは、かつてキャピタルホテル1000がたっていた高田松原付近から、川原川という小河川に沿うように北の山の方に向かってほぼ真っすぐに伸びる道。津波からの避難
言葉はいらない hometown_of 2018.05.15 1 1,789 0 チューリップ、それもピンク色のチューリップには、「愛の芽生え」「誠実な愛」といった花言葉が伝わっているが、この二人のチューリップには言葉などいらないだろう。 仮設住宅の駐車場の水たまりが、高原の湖畔のように輝いてみえた。
リラの咲く丘 hometown_of 2018.05.15 1 2,469 0 この丘の上の公園ができたのはもう1年半も前のことだ。陸前高田市の高台移転場所として最初に整備が進められた「高台2」。公園はその造成地の北西の端にあたる。 高台2の宅地からさらに一段高く、頂上には携帯電話の基地局のアンテナがそびえ、その隣には気持ち好さそうな東屋
スズラン通りのカーネーション hometown_of 2018.05.14 3 1,255 0 母の日の夕暮れ、黄昏の蒼い空気の中で花束が風に震えていた。 かさ上げと宅地造成と住宅建設、そして道路工事が同時進行する陸前高田市。市街地のすべてを覆うほどの大規模な埋め立てによって、いまや津波前のグラウンドレベルはほとんどなくなってしまったが、以前のメイン
花の付け文 hometown_of 2018.05.14 2 2,772 0 山菜を探しに復興住宅の裏山に入ってうろうろしていたら、茂みの中に見たことのない美しい紫色の花。何なんだろうと近づいてよくよく見て気がついた。上の方から落ちてきた花びらなのだと。 見上げてみたらすぐそこに藤の花。山菜を見つけようと足許ばかり気にしていたから、
WILDLIFE in TOHOKU「タケノコ食べたのだ~れだ?」 hometown_of 2018.05.12 2 5,782 0 春はタケノコ、ようよう草木萌え初めし山路、先っぽ緑にて、しゅんしゅん伸びゆきたる、いとおかし 早咲きと遅咲きの桜の花が、ほとんどタイムラグなく次々に咲いて目を楽しませてくれる東北の春。タケノコの世界でも同様で、早春の孟宗竹、晩春の真竹、さらにはネマガリタケ
木漏れ日に咲く幽玄の花 hometown_of 2018.05.11 3 1,549 0 陸前高田市の本丸公園は、7年前の震災のときに多くの人が避難してきた場所だ。本丸の一角にある天照御祖神社への参道は、高台への避難路にもなっている。 急な石段を登っていくと、暗い杉木立のなかに一筋、ひかりが差し込んでいて、そこにこの花が咲いていた。 物思いに耽っ
ツクシの花言葉知ってますか? hometown_of 2018.05.11 2 1,772 0 春の東北は山菜の宝庫。バッケ(フキノトウ)とかシドケ(モミジガサ)、ミズ(ウワバミソウ)、ウルイ(オオバギボウシ)、それからワラビやゼンマイなどなど、早春から晩春にかけての季節の進みに合わせて次々に山菜の食べごろがやってくる。 おばあちゃんたちやお母さんた
田おこし奇観 hometown_of 2018.05.11 3 1,651 0 閑話休題。田植えを迎える季節に関連して写真を繰った。最近撮ったものから何年か前に撮影したものまでさかのぼって。 最近の写真では、「田んぼのカモメ」で触れた山間の田んぼのオタマジャクシの写真があった。その数日前に見たカエルの卵の写真もあった。追加で紹介しよう
遠野 猿ヶ石川に咲く桜 hometown_of 2018.05.09 3 1,485 0 こちらも三大桜の名所などと大げさに宣伝されることはないが、やはり見事な遠野の猿ヶ石川の桜。遠野物語にも登場する猿ヶ石川の川沿いに、ずらりと桜並木が続く。この地の桜の良いところは、同じ岩手県内でも花期が遅いこと。冬が厳しい盆地ゆえか、岩手県下某所の桜が満開だ
WILDLIFE in TOHOKU「田んぼのカモメ」 hometown_of 2018.05.09 2 2,136 0 早くも田植えが始まった東北北部。それでも、昨年撮影した写真の日付と見比べると、今年は若干遅いみたいだ。 鮮やかな緑色の苗が植えられた田んぼと、水が張られて空や雲を映す田んぼが市松模様に並び、空にはツバメが飛び交う。そんな初夏ならではの風景の中でちょっと違和
仮設住宅の空に咲く hometown_of 2018.05.09 1 1,368 0 花曇りの空に桜の花びらが咲いた。 まるで3.11の陸前高田の空に舞った連凧のように。 岩手県の有住では桜がゆっくり咲く。東北の中でもかなりのんびり咲く。今年も満開になったのは4月も下旬のことだった。陸前高田や大船渡で被災した方がいまも暮らす仮設住宅も、廃校になっ
岩手県下某所の桜 hometown_of 2018.05.09 2 1,653 0 4月下旬、岩手県某所に見事なまでの桜のトンネルが現れた。 東北三大桜の名所といえば、青森県弘前市の弘前城公園、岩手県北上市の北上展勝地、秋田県仙北市のみちのくの小京都・角館が有名だが(ほかにも諸説あり)、この場所の桜もまた見事だ。 北上展勝地の桜が満開で、周
WILDLIFE in TOHOKU「キツネの落とし物」 hometown_of 2018.05.09 1 1,331 0 夕方も夕方、もう黄昏どきになった頃、この辺りではよくキツネの姿を見かけた。2年くらい前のことだ。その頃にはまだこの辺りの宅地造成は進んでいなくて、無造作な盛り土のハゲ山が連なる暮れがかった世界を、すたすたと走り去っていくキツネの姿は、さみしくもあり、また野
浄土寺の河津桜 hometown_of 2018.05.09 2 1,738 0 3.11が近づいて心ここにあらずな状態になるということはあるが、3月の声を聞くと、このまちの人たちは別の意味でもそわそわしてくる。庭先のスイセンが咲いた。どこそこの梅が満開だ。そろそろバッケも出て来るかなあ。春を恋いこがれる思いが募るのだろう。そんな言葉をあち
いくら何でも何だかなぁ hometown_of 2018.05.05 1 2,939 0 新年度になった4月1日、BRT(バス・ラピッド・トランジット、つまり列車の代わりにバスを走らせる旅客鉄道)のJR陸前高田駅に行ってみたら、入口には「立入禁止」の張り紙。そして駅名看板にはテープで「×」印が着けられてた。この日から駅が移転したからだ。 バスによる運行
1970年の地球温暖化 hometown_of 2018.04.07 2 1,349 0 名前のせいか、かなり昔の人といったイメージがあるかもしれないが、堀田善衛はあの宮崎駿が引退会見で「ぼくが尊敬する作家」と呼んだ戦後を代表する文学者である。宮崎駿とは鼎談本(「時代の風音」UPU刊 後に朝日文庫。鼎談のもう一人は司馬遼太郎)も出しているくらいで、
団地を堤防代わりにするのか? hometown_of 2018.04.06 3 2,934 0 陸前高田市庁舎の移転先が決まったのは昨年6月の市議会でのことだった。市議会の定例会で即日採決された結果は14対3。数字を見れば圧倒的多数だが、3月の定例会では、3分の2以上の賛成を要する同じ議案が10対7で否決されていた。 Web東海新報|新庁舎は「高田小跡地」に、賛成