WILDLIFE in TOHOKU「田んぼにたかるウミネコ」

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1ト月半ほど前、田んぼにたむろするウミネコの姿におどろかされたものだったが、田植えが始まる田んぼで決定的な姿を目にしたので報告する。

WILDLIFE in TOHOKU「田んぼのカモメ」
 WILDLIFE in TOHOKU「田んぼのカモメ」
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手前のウミネコはトラクターがUターンするのを待ち受けている様子
手前のウミネコはトラクターがUターンするのを待ち受けている様子
トラクターが方向転換するや、田んぼへダイブ
トラクターが方向転換するや、田んぼへダイブ
トラクターが田んぼを均した後には、いいものがあるらしい
トラクターが田んぼを均した後には、いいものがあるらしい
おっと!ところがトラクタ—がバックしたもんで、慌てて飛び退く
おっと!ところがトラクタ—がバックしたもんで、慌てて飛び退く
何事もなかったような顔で、トラクタ—が動くのを待つ
何事もなかったような顔で、トラクタ—が動くのを待つ
トラクタ—の前も後ろもウミネコだらけ
トラクタ—の前も後ろもウミネコだらけ

「権兵衛が種まきゃカラスがほじくる」の民話にあるように、農作業と密接な関わりのある鳥といえばカラス、そしてスズメといったところが常識的なイメージだろうが、津波で被災した陸前高田の田んぼではカラスに代わってウミネコが田んぼにたかる。

田んぼの黒土にウミネコの白さは目に鮮やかではあるけれど、先入観を塗り替えるのはなかなか難しいことのようで、田んぼでウミネコの姿を目にするたびにいまだにハッとしてしまう。

夕方になると、この辺の田んぼにもカラスが集まってきて、やがて群れをなして氷上山の方に飛んでいく。「夕焼小焼」の童謡(中村雨紅作詞・1919年発表)そのままの光景が繰り広げられるのだが、その上空を白いカモメ、たぶんウミネコがカラスに数倍する1000羽もいそうな大群で山から海の方へと飛んでいく。赤く染まった空を山へ向かう黒い群れと、海に向かう白い群れ。その光景がまたものすごい。

大船渡や気仙沼のように大きな漁港がある場所なら、たくさんのウミネコの姿を目にしても驚かない。でも、陸前高田のこの辺りにはそんな大きな漁港はない。かつて松原があった砂浜の両側の長部も脇之沢も実にこぢんまりした漁港で、カモメの仲間の餌になる小魚が大量に水揚げされるような港ではない。それなのに、陸前高田には大船渡や気仙沼、あるいは女川や石巻にも引けを取らないほどたくさんのウミネコが生息している。どうしてなんだろう——

あるいはこの辺りでは、震災の前からそうだったのかもしれない。それでも震災後に移り住んだ身には、その光景が震災後の変化のようにも見えてしまうのだ。

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