釜石市鵜住居の駅の場所はどこ? iRyota25 2017.02.24 2 2,526 0 釜石市の北、鵜住居地区で進む災害復旧工事。鵜住居といえば、小中学校の生徒が助け合って津波被害を逃れた土地として知られる。近年では同じ近隣で被災して亡くなられた方も少なからずいたことから呼称に修正が必要と言われるようになってはいるものの、「釜石の奇跡」として
国道45号線のえびす様 iRyota25 2017.02.13 4 1,689 0 なんとえびす様に出会ってしまった。 えびす様が鎮座されているのは国道45号線の沿線。ほぼ直線の道路が少しカーブした先に赤いガソリンスタンドの看板が見えるくらいだから、ここは引きちぎられた道路案内表示のポールから東に1kmちょい走った場所。 そしてこの場所は、コン
竹駒第2トンネルのいまとむかし iRyota25 2017.02.13 4 1,838 0 道慶さんの祠のすぐ近くにトンネルがある。いまや草ぼうぼうで、遠目には分かりにくいが、道慶さんの祠の前にはJR大船渡線の線路が走っていた。こちらは道慶さんのように400年もむかしのことではない。わずか6年前のこと。 津波の被害が大きかった場所では、線路はおろか路盤
「校庭」のない中学校 iRyota25 2017.02.11 3 7,474 0 以前このページで、陸前高田市立高田東中学校の新校舎のことをお伝えした。震災後に合併して誕生した東中が、今年の3学期から新校舎での授業を始めたこと、その竣工式で校長先生が、「この春入学する新中学1年生たちはこれまで校庭というものを知らない子どもたちなのです」と
人の都合と自然の都合 iRyota25 2017.02.06 5 1,837 0 猫くんがぶーたれた顔して座っているのは線路の敷地内。 振り返ると、線路の反対側にはキジの姿があった。シャッター音に気づいてバサバサと近くの山に飛び去っていってしまったが。 キジを狙っていたところに、とんだ珍客(つまりわたし)が間に割り込んできたので、猫くん、
WILDLIFE in TOHOKU「くるみとカラス」 iRyota25 2017.02.03 5 1,878 0 写真の中にくるみの実があるの、わかるかな? ほら、こっちの写真には、1ッコ、2コ、3コ6個は写っているみたい。 くるみの樹は川や沢の近くの日当りのいい場所で大きく成長するそうで、東北の川沿い、たとえば写真を撮影した気仙川の岸辺にもたくさん生えている。大きな立派な
新しく生まれかわったJR新地駅 iRyota25 2017.02.03 4 2,976 0 国道6号線を左折すると、そこにはこれから新しい町が造られていくことになる広々とした土地と、青い空が広がっていた。6年前の震災の頃とおそらくそれほど変わってはいないだろう国道沿いの風景とはまったく違った別世界だった。 新しい造成地の真ん中を走る道の先に福島県新
年末の飯舘村の空気感 iRyota25 2017.02.02 4 1,655 0 いつまでこんな写真を撮っていなければならないんだろう。 福島県飯舘村の役場前に設置された線量計を撮影していたら、そんな声が聞こえてきた。声がしたのは外からではなく、自分の内側から。何しろ周りには人影ひとつないのだから。 村役場にて 村役場の隣には村民の交流の
南相馬「かしまの一本松」 iRyota25 2017.01.31 3 2,832 0 福島県南相馬市鹿島区の海岸近くに一本の松が立っている。高さおよそ25メートル、根の周り約2メートルの大きな松の木だ。震災を生き延びたこの松は、地元では「奇跡の一本松」と呼ばれている。 震災前、この海岸には数万本の松並木が広がっていたそうだ。「福島に津波はやっ
雪とみかんとハンドバッグ iRyota25 2017.01.30 6 1,619 0 こんなつながりがあったとは! びっくりした。雪がしんしんと降りしきる陸前高田のとある復興住宅でのお茶っこ会。地元の人たちがお茶を飲み飲み、数人は手芸を続けながら「そういえば」と静岡の話になった。 残雪の町とハイヒールのお姉さん お茶といえば静岡だけど、静岡っ
北国の冬の朝 iRyota25 2017.01.30 4 2,067 0 沿岸部の陸前高田にも雪の季節がやってきた。被災した町の中心部から少し山の方に入った大隅の仮設商店街のモニュメントの前に小さなスノーマンが並ぶ。作っていたのは、陸前高田で活動している支援団体の顔見知りの人たちだった。 思わず駆けよって雪玉づくりに参加しようと
中浜小学校で出会った「ひと」 iRyota25 2017.01.29 2 1,387 0 仙台市から海沿いの道を南へ走っていくと、こんもりとした丘がいくつも見えてくる。巨大防潮堤の代わりに、丘とそこに植えた樹木で津波被害を軽減しようという千年希望の丘の群れだ。そこからさらに南に向かってどんどん走って宮城福島県境あたりまで来ると、荒涼というほかな
2016年から2017年へ。一葉に愛を込めて。 iRyota25 2017.01.01 3 1,696 0 除夜の鐘が聞こえる。年に一度、世界の平和を祈る鐘の音を聞いていると、まるで世界が平和であるかのように感じられる。 旅に出ていると黒田三郎の言葉を思い出す。ちょっと読んでほしい。 久しぶりに旅に出て 車窓の景色を僕は見る 山なみははるかに 田や畑は豊かに 破綻のし
3年後にワールドカップを迎える釜石の2016年 iRyota25 2016.12.31 6 1,857 0 この道路案内標識が示すところに道はまだない。 標識が示す場所へ、被災した町をぐるっと回っていくと、その場所には広大な造成工事現場が広がっている。ここは 中学生や高学年の子どもたちが小さな子どもたちを引率して、避難場所に指定されていた場所へ、そしてさらに高台へ
大川小学校校歌より「われらいま きょうの日の 歴史を 刻む」 iRyota25 2016.12.27 3 2,929 0 石巻市の大川小学校。 日中でも冷え込みの厳しい季節になっても、多くの人が訪れる場所。手を合わせたり、涙を拭ったりする小学校の入口、その右手の壁には、大川小学校の校歌が一文字ずつ木製のブロックで記されたボードが掲示されている。 続く写真で紹介するのは校舎の入口
第4回「サンタが町にやってくる!」 iRyota25 2016.12.26 2 1,417 0 震災後の大船渡で恒例となった「サンタが町にやってくる!」(サンマチ)。12月24日土曜日、大盛況のうち開催された。 多彩なステージ、一芸に秀でた市民たちの手によるワークショップ、おいしい料理やスナックのブースなど、会場はたいへんな盛り上がり。毎年ワークショップ
小さい町のあったかいクリスマス会から iRyota25 2016.12.26 3 1,745 0 12月24日、25日のクリスマス本番の2週間前の日曜日、陸前高田や大船渡に接する内陸の町、住田町で開催されたクリスマス会。イベントに町の名前を入れこんだ「メリークリスミタ!」は熱気にあふれていた。 町民や町に関わりのある人たちによる音蔵(こちらも蔵の町住田にちなむ
これが津波? iRyota25 2016.12.25 4 2,121 0 もしかしたらこれも津波の余波なのだろうか。11月22日の津波警報が解除された後、予定を変更して気仙沼に向かう途中、沿岸の町で海が盛り上がるような景色を何度も目にした。 宮城県沿岸部に津波警報が発令されたのは、地震発生からほぼ2時間が経過した午前8時過ぎのこと。仙
津波警報発令。その時わたしはどう行動したか iRyota25 2016.12.24 2 6,661 0 その朝、わたしは仙台市の隣の多賀城市にいた。前の日に鹿島神宮で「どうかこれ以上、地震や天災で人々が苦しみませんように」と願をかけた後、歌枕として有名な「末の松山」の写真を撮影するために、多賀城で夜明けを待っていた。 三十六歌仙の一人清原元輔が詠んだ「契りき
【東北の風の道】(第5号)2016年を振り返る「あの道のいま」 iRyota25 2016.12.23 5 3,503 0 しばらく休止状態だった「東北の風の道」を再開します。これから年内にお届けするページのテーマは「2016年の振り返り」。その最初の1本は、福島県の沿岸部を南北に結ぶあの道、国道6号線沿線を巡る旅です。 変わったこと、あの日のままのこと 詩人の黒田三郎は「道」という詩
「どこがどう変わった?」2016年末の富岡町 iRyota25 2016.12.23 2 4,597 0 北から南まで、事故原発のすぐ近くを通って通り抜けできるようになった国道6号線。南相馬方面から南下していわき市に向かう途中、帰還困難区域を抜けた先の富岡町南部を歩いた。 歩道橋に括り付けられた「富岡は負けん!」という横断幕は、これまで何度も付け替えられて来たも
「復興が進んでいると言いたくても言えない」国道6号線の風景(2016年11月) iRyota25 2016.12.23 3 7,073 0 道は必ずどこかにつながっている。どこかに続いているからこそ道だともいえる。どこかとどこかを結ぶ道は別の道ともつながっているから、大げさな言い方をすれば、道をたどっていけば日本中どこへでも行けるということになる。海路や空路も考慮に入れれば、世界中が道でつなが
何の変哲もない田舎道の風景? iRyota25 2016.12.20 3 2,072 0 いえいえこの世にありふれた場所なんてないのです。 南相馬市原町区大甕(おおみか)。ここは長い間ゲートがあった町。震災の翌年冬の写真には、通行規制のゲートと、詰めている機動隊員の姿が写っている。歩道のガードレールや路面など、周囲の状況は少し変わっているものの
雪の朝の一本松 iRyota25 2016.12.19 3 2,059 0 陸前高田の町なかに、今年初めて雪らしい雪が積もった朝、久しぶりに一本松に行ってみた。積雪は日が昇るにつれてどんどん融けていき一本松への道はシャーベット状のぬかるみ道になった。 それでも、べちょべちょの雪の上には足跡がついていた。寒くても、雪が降っても、雪が
味と人情の鶴亀鮨でのドラマ撮影 iRyota25 2016.12.18 3 1,709 0 岩手復興ドラマ、撮影最終日の夜は陸前高田の鶴亀鮨での撮影が行われた。撮影の見学に行ってみると、知人がエキストラとして参加していて驚いた。そればかりか、ドラマの原作者である佐々木俊夫さんは、鶴亀鮨のご主人と同級生だったと聞いてさらに驚いた。 さらに、エキスト