いただいた「バーミキュラ」の鍋を嫁さんがすっかり気に入り、わが家にやって来てからほとんど毎日この鍋で料理をしています。

毎年、知り合いに伊豆の猟師さんがいるという友達が猪肉を持ってきてくれます。伊豆ってなんでもあっていいですね。

この日は猪肉の塊とタマネギ、ショウガ、調味料を少し入れてほったらかし。歯ごたえはちょっとダイナミックでしたが、味はバッチリです。

猪肉はふたかたまりあったので、もうひとつは翌日、噛む力がおじいちゃん化しているわたしのため薄切りにしてサラダに。箱根西麓産のロメインレタスとよく合いました。

「ホンマに楽やわ～。ほったらかしやもん」

バーミキュラ料理初日で嫁さんが言った言葉です。

重度の自閉症であるウチの娘は、小さい頃は何事にもビビッて歩くのさえままならないほどでしたが、成長するにしたがって「多動性」が激しくなっており、片時も目が離せません。

嫁さんは料理が大好きなので料理こそが最大のストレス発散の場。といっても手の込んだものを作りたいわけではなく、お酒と一緒においしくいただければ何でも楽しいタイプです。

しかし、たとえ簡単なものでも、娘が何をしでかすかわからない中で火を使う料理を落ち着いてできるわけがありません。仮にわたしがいたとしても、大人ふたりがかりで世話をしなければいけない場面が急にやってきたりするので…。

だから「材料を入れて、火にかけて、消火タイマーをセットしておくだけ」でおいしい料理が出来上がるこの鍋のことを、嫁さんは心底よろこんでいるのです！

というわけでまだまだ続きます。この日は鍋でトマトソースを作り、市販の冷凍ハンバーグを煮込みました。大好きなパスタの上に大好きなハンバーグが乗っかるなんて、大人でもテンションが上がりますね♪

まだ続きます。今度は沖縄料理で、白身魚と豆腐、ネギ、ショウガを塩と水、泡盛でさっと炊く「マース煮」。「マース」とは沖縄の言葉で塩のことです。

同じく沖縄料理である昆布と豚肉、かまぼこの炒めもの「クーブイリチー」と、会社でいただいたトウモロコシを炊き込んだごはんも一緒に。

来客があったきのうも鶏むね肉・鶏もも肉とジャガイモ、ブラウンマッシュルームという黄金メンバーで無水調理し、大好評でした。

最近、娘はカギを開けてはだしのままベランダへ出て行ったり、いつの間にか風呂場へ行って服のままシャワーを浴びたりとますます大胆になっています。

そんな娘との毎日で、ほったらかしでいいこのお鍋は、もうなくてはならない存在となっています。

続報もぽつぽつお知らせしていきますね。きょうの晩ごはんは何かな～？