浄土寺の河津桜 hometown_of 2018.05.09 2 1,587 0 3.11が近づいて心ここにあらずな状態になるということはあるが、3月の声を聞くと、このまちの人たちは別の意味でもそわそわしてくる。庭先のスイセンが咲いた。どこそこの梅が満開だ。そろそろバッケも出て来るかなあ。春を恋いこがれる思いが募るのだろう。そんな言葉をあち
いくら何でも何だかなぁ hometown_of 2018.05.05 1 2,748 0 新年度になった4月1日、BRT(バス・ラピッド・トランジット、つまり列車の代わりにバスを走らせる旅客鉄道)のJR陸前高田駅に行ってみたら、入口には「立入禁止」の張り紙。そして駅名看板にはテープで「×」印が着けられてた。この日から駅が移転したからだ。 バスによる運行
【復興支援ツアー2017】 命の大切さに気づく旅レポート byバイキンマン baikinman 2018.03.04 3 14,570 0 真冬に東北・・・。 想像を絶する気候なのではないかと、不安になりつつ準備しました。 【準備したもの】 ・スノーブーツ ・ダウンジャケット ・ネックウォーマー ・ニット帽 ・手袋 ・ヒートテックシャツ ・カイロ 雪道対策で、念のため4WDの車に予約もしなおしました。 さあ
団地を堤防代わりにするのか? hometown_of 2018.04.06 3 2,811 0 陸前高田市庁舎の移転先が決まったのは昨年6月の市議会でのことだった。市議会の定例会で即日採決された結果は14対3。数字を見れば圧倒的多数だが、3月の定例会では、3分の2以上の賛成を要する同じ議案が10対7で否決されていた。 Web東海新報|新庁舎は「高田小跡地」に、賛成
次は3000人か? hometown_of 2018.04.06 2 1,808 0 時計を10カ月ほど逆回りさせると、こんな言葉が聞こえてきた。 「次は3000人か?」 言葉の主は2017年5月にオープンした陸前高田の商業施設「アバッセたかた」にやってきた近所の主婦。春の日に華やいだ雰囲気が漂うなか、そういえばと話題になったのが施設が立地している場所
藤野先生のラスト体操 hometown_of 2018.03.31 4 2,092 0 「晴れてよかったな」 イチ、ニイ、サン、シ 体操しながら隣のお父さんがつぶやく。 「ホント、空が青いもんね」 イチ、ニイ、サン、シ 隣のお母さんが応える。 「今日はずいぶん多いな。40人くらい来てるんじゃないか」 イチ、ニイ、サン、シ 別のお父さんが言う。 「だって
この空がある限り hometown_of 2018.03.13 2 1,955 0 連凧が空に飛び立っていく。バサッ、バサバサッ。整頓して格納された箱の中から繰り出されるわずかの時間ですらもどかしいののか、凧たちは次々と飛び立っていく。繰り出す手が追いつかないほど。 3月11日14時46分、7年前の地震発生時に合わせた黙祷が「直れ」となった次の瞬
天旗写真集 hometown_of 2018.03.31 1 4,754 0 連凧が舞い上がっていく空に浮かぶ雲。まるで吸い込まれるように上っていく凧を見ていると、この日、このとき空に浮かんだその雲が特別なものに思えてくる。 今年は3月11日に行われた天旗(気仙天旗 仙風会「天旗祈願祭」)。被災した大地と空とを2025枚の連凧でつないだ様子
仮設住宅からの引っ越しの行く先 hometown_of 2018.03.31 1 1,265 0 震災から7年が経過して、多くの仮設住宅が閉鎖されている。多くの仮設住宅が閉鎖されるということは、そこから引っ越しする人がたくさんいるということだ。まちの再建が遅れている陸前高田市でも、ことしの3月末日をめどに、学校関連の敷地に建てられた仮設団地のすべてが閉鎖
願いの灯りは希望のあかり hometown_of 2018.03.18 2 1,655 0 3月11日、陸前高田市の栃ヶ沢公園に灯された「3.11夢あかり」。Tちゃんは灯籠づくりのイベントには参加できなかったが、自宅でつくった灯籠のあかりを芝生の広場に灯した。 ひまわりは亡くなったご主人が大好きだった花。 細かいところまでていねいに、心をこめて彫り上げた。
初めてのともしび hometown_of 2018.03.13 2 1,751 0 「3.11夢あかり」が今年も陸前高田に灯された。場所はコミュニティホール裏の栃ヶ沢公園。岩手県で最も大きな災害公営住宅である栃ヶ沢アパートに面する芝生の広場。この日は朝早くから準備するスタッフの姿が見られた。 灯がともされた公園に、コートを着込んだおばあちゃん
灯りがこんなにキレイなのは hometown_of 2018.03.13 3 1,756 0 3月10日、陸前高田のまちなか広場に「輝(ひかり)の花」が咲いた。 地元の若者たちが中心になって、震災の後、これまで5回咲かせてきた花だ。 引き込まれてしまうほど美しくて、心にしみてくる輝の花。この花がどうしてこれほど美しいのか、写真と引用でお伝えする。(解説な
3月11日、朝の陸前高田 hometown_of 2018.03.11 1 1,706 0 7年後の陸前高田、海辺の鳥瞰図。かさ上げの土を採るために削り取られた愛宕山の跡から、海岸線を望む。 手前の建物は旧気仙中学校校舎。屋上直下まで津波に襲われたが、生徒は全員が高台に避難して無事だった。気仙川を渡った正面には奇跡の一本松が見える。その海寄りの黄色
3月11日、行方不明者の捜索 hometown_of 2018.03.11 1 1,214 0 追悼と慰霊のための連凧に、ふだんは立入禁止のエリアに足を踏み入れる。凧を揚げるために訪れた人、メディアの人の他に、濃紺のユニフォームを身に着けた一団が目を引いた。 彼らは大船渡警察署の警察官たち。かつて、高田松原と背後の市街地の間に位置していた汽水湖の古川
【振り返り・仮設住宅】対応のバラツキと不公平感 hometown_of 2018.02.23 0 2,387 0 「もう少し早く来てればよかったのに」 サンマのつみれ汁とチャーハンの炊き出しの準備で、仮設住宅のお母さんたち5、6人と大量の野菜を刻みながらそんな話しになったのは、震災から9カ月ほど経過した2011年の初冬のこと。 女川の海辺から川沿いに数km遡ったところに、2つの仮
ゾウの鼻の滝 hometown_of 2018.03.06 1 850 0 サハラ南縁の真っ赤な大地を割って赤い水がほとばしる滝。人はこの滝を崖と滝との天然の造形からElephantnose Falls「ゾウの鼻の滝」と呼ぶ…、ではなくて、ここは日本の東北。写真はある朝、岩手県陸前高田市のかさ上げ地に出現した高さは1mにも満たない流れだ。それでも、こ
7年後の、ラジオに向かってぶん投げた罵声 hometown_of 2018.03.09 2 1,243 0 大船渡の友人のクルマに乗っていたとき、たまたま大船渡がラジオで取り上げられていた。日曜日は3.11。この1週間はテレビでもラジオでも新聞でも、思い出したかのように震災のことが伝えられる。 年に何度も東北の被災地を訪れるというラジオパーソナリティが被災地でがんばる
津波で流れたおひな様のこと、知りませんでした hometown_of 2018.03.04 0 1,145 0 3月3日はお雛様。全国的にもそうだが、東北でもこの日に合わせてたくさんの雛飾りイベントが開かれる。古今雛や享保雛など江戸時代から旧家に伝えられてきた貴重な雛人形、そしてつるし雛の展示の数々。岩手県南部では遠野、千厩、花巻、石鳥谷などが有名だが、今年は2月末か
付け替えで現れた「被災した道」 hometown_of 2018.03.04 1 1,360 0 山がある。その手前に見える建物は公営住宅。そして道が続いている。遠くと手前の方はスロープになっていて、その部分には仮設のガードレールが置かれているのが分かる。 ただの道だ。 でも、ただの道ではない。 手前からスロープを下って、しばらく先でスロープを上がってい
【振り返り・仮設住宅】7年という時のながさ hometown_of 2018.02.28 0 2,333 0 書いていいのか止めるべきか。でも書くことにした。 誰が7年という時間をあがなえるのか かれこれ3週間前のこと、陸前高田市でかつては二番目に大規模だった仮設住宅の集会所でお茶っこしていた時のこと。顔見知りの人たちばかりで、のんびりおしゃべりしていたのだが、珍しく
なぜかよく聞く「息子のために雪かき」という話 hometown_of 2018.02.28 0 975 0 昼になっても雪が降り続け、何度も雪かきをして腰を痛めたという話を聞いて、とある山沿いの町の仮設住宅の雪かきを手伝った。 「今日一日で5回はやったな」自治会長さんは腰に手を当てながらそう言った。 だけど日が落ちてからも雪は降り続ける。駐車場の平面と駐車場から団
【振り返り・仮設住宅】間取り図(集会所・談話室) hometown_of 2018.02.26 0 7,101 0 引き続き、一般社団法人プレハブ建築協会のホームページの参考図面を引用しながら、応急仮設住宅の集会所・談話室について考える。 災害への取り組み一般社団法人プレハブ建築協会 集会所と談話室 集会所には図面のものの外にもいくつかのタイプがある。常駐スタッフがいる集
【振り返り・仮設住宅】間取り図(2DKタイプ) hometown_of 2018.02.26 1 17,980 0 「単身用 1DK」に続いて、一般社団法人プレハブ建築協会のホームページの参考図面を引用しながら、応急仮設住宅の暮らしについて紹介する。 災害への取り組み一般社団法人プレハブ建築協会 小家族用 2~3人用 2DK(約29.7㎡) 大雑把にいって1DKタイプは、6帖ほどのスペース2
【振り返り・仮設住宅】床下からまさか噴き上げる泉 hometown_of 2018.02.23 2 1,967 0 廃校となった小学校のグラウンドに建設された仮設住宅の床下から小川のようなものが流れ出ているのを知ったのは、昨年の雨上がりのある日のことだった。 住宅の方から側溝に向かってちょろちょろ流れる流れをたどると、仮設住宅の床下に、まるで泉が吹き出した跡のようなキレ
【振り返り・仮設住宅】木造仮設の憂鬱 hometown_of 2018.02.23 1 2,978 0 陸前高田市や大船渡市から約20kmにある住田町。この町は東日本大震災の直後、町独自の判断で仮設住宅の建設を決定した。 住田町は人口5000人規模の小さな自治体だが、林業に力を入れている町。沿岸部と内陸部をむすぶ街道筋の町として、陸前高田や大船渡との結びつきが深い町