人と人が関わることって(2) 私、取材は嫌いです。 iRyota25 2016.01.31 1 1,113 0 1月30日のNHKスペシャルを途中から観た。何日も前から息子が、この日のこの時間はこの番組を見るんだと言い張っていた番組でもあった。しかし息子は数十分くらい過ぎたところで「オヤジ、テレビやってるぞ」と言ったきり自室にこもった。 途中からしか観ていない番組だから、
息子へ。東北からの手紙(2016年1月17日)敢えて「風化は悪いことではない」 iRyota25 2016.01.17 1 2,176 0 年末に訪ねた女川の新しい商店街で、ダンボルギーニの今野さんと話している時に彼が語った言葉が刺さった。 「震災とか被災地という言葉がアピールできる力が低下してきている。これからは、もっと別な何かが必要だ」 これはつまり、震災の記憶とか教訓といったものが、域外の
息子へ。東北からの手紙(2016年1月1日)初日と権現さまとお節料理 iRyota25 2016.01.03 1 1,304 0 気仙沼で初日の出を見たあと、正月恒例の権現さまの舞いを見ようと内陸部に出かけたら、知り合いのカップルに出会った。知り合いのカップルの知り合いのお宅のお母さんに、ちょっと寄って行ってと誘われて、権現舞いのお振る舞いのお手伝いをすることになったんだが、なんとお
【復興支援ツアー2015】3世代で行く、防災学びの旅レポート by akaheru akaheru 2015.12.25 5 8,044 0 ◯ツアー目的 昨年も東北を訪れましたが、今回は震災から自分の身、家族の身を守るために、普段から震災に対してどういった心構えを持っておくべきなのかなど、より深く学べるように意識してまわりました。 ○日程 2015年12月5日(土)~2015年12月8日(火) 〇参加メンバー 自
息子へ。東北からの手紙(2015年12月20日)幸せになるために生まれてきた iRyota25 2015.12.22 6 2,243 0 いちばん海に近い蔭磯橋の架け替え工事が始まっている。 もともと蔭磯橋が架かる河口あたりは、山と海からの砂が堆積して天井川みたいになっていて、北町から橋へ向かう道はゆるやかな上り傾斜だった。つまり橋の方が町より高かった。だもんだから、蔭磯橋が津波に呑み込まれ
【復興支援ツアー2015】 3世代で行く東北旅行レポート byバイキンマン baikinman 2015.12.16 5 9,582 0 出発前 今回は「次世代へつなぐ防災減災の学び」という目的で旅を計画しました。 事前に子どもたちには震災の絵本を読み聞かせて、災害について一緒に学ぶことにしました。 はしれ、上へ! つなみてんでんこ 2011年3月11日。 東日本大震災のあの日襲ってきた大津波をみんなでい
息子へ。東北からの手紙(2015年11月22日)ぴょんと跳ぶ理由 iRyota25 2015.12.04 3 1,917 0 JRいわき駅に到着するとインパクト満点の顔ハメ看板がお出迎えしてくれる。 いわきを代表する観光施設「スパリゾートハワイアンズ」のダンサーたちの顔ハメパネルだ。「ハダカのおもてなし」というコピーもさることながら、あでやかなフラの女性は顔ハメ部分だけで、ムキムキ
【世界一周の旅・南米編 Vol.4】標高約3,800メートルの高地にある海のような「チチカカ湖」 sKenji 2015.12.02 1 2,116 0 ペルーとボリビアの2つの国にまたがるチチカカ湖は、定期汽船が航行する湖では世界で最も高い場所にあることで知られています。その標高はなんと3,810メートル!さらにそのような高地にあるにも関わらず、広さは琵琶湖の約12倍!南米大陸最大の淡水湖なのです。 チチカカ湖に
あの日、七十七銀行女川支店で起きたこと。遺族にとっての「防災」という言葉 iRyota25 2015.11.27 1 5,369 0 プロローグ 大津波の日、宮城県の大手地銀・七十七銀行女川支店で起きたことをご存じですか。走れば1分もかからないところに、山までつながる高台があったのに、行員たちは支店長の指示で高さ約10メートルの屋上に避難。そして、奇跡的に助かった1人を除く全員が犠牲になって
奇跡のサンドウィッチ[いわき・ジュネス]再訪! yumenoshippo01 2015.11.24 2 3,173 0 イベントでいわき市(福島県)に行ってきました。いわきと言えば、驚きのサンドウィッチのジュネスです(もちろんそればかりではありませんけど)。イベントで知り合った人たちに写真を見せたら「行きたい!ぜひに」ということで再訪(実際には4度目くらい)しました、いわき
【復興支援ツアー2015】一杯のコーヒーの温かさを探す神戸への旅 by iRyota25 iRyota25 2015.11.11 2 2,240 2 もう1件エントリーさせていただきます。 毎年3月11日、石巻での慰霊の集いが行なわれる「がんばろう!石巻」看板の前には、神戸から温かいコーヒーを届けに来てくれる人たちのテントがあります。寒風吹きすさび、小雪までまじるような寒空の下、被災した訳でもない私にまで彼
【復興支援ツアー2015】 3世代で行く東北旅行 byバイキンマン baikinman 2015.11.10 2 2,656 2 企画内容 「次世代へつなぐ防災減災の学び」を目的に、義母から実母にチェンジして、2回めの東北旅行へ。 2014年に訪れた際とは変わり、陸前高田の巨大ベルトコンベヤーが役目を終えて解体されていくということ。 訪れたいところが多くかなり詰め込みスケジュールですが、写真
【復興応援ツアー2015】3世代で行く、防災学びの旅 by akaheru akaheru 2015.11.10 2 2,967 6 昨年もエントリーさせていただいた復興応援ツアー。 前回は私、妻、長男の3名で東北を訪れましたが、今年は6月に生まれた長女、そしてばあばの計5名で参加します。昨年も訪れたところ、昨年は時間をかけて見ることができなかったところを時間の許す限り回りたいと考えておりま
息子への手紙(2015年11月6日)北九州、高齢化の町の将来 iRyota25 2015.11.07 2 2,212 0 今日は「東北からの手紙」ではなく、福岡県北九州市からの手紙だ。 アドベンチャーみたいな交通事情 レンタカーを借りて小倉(おぐらではなく「こくら」)の町を久しぶりに走って、今回気づいて驚いたことがあった。かつて北九州というと、自動車運転のマナーが悪いことでは全
【シリーズ・この人に聞く!第118回】「教育という病」著者 内田良さん kodonara 2015.11.06 0 2,574 0 学校生活で子どもや教師が出遭うさまざまなリスクについて調査研究、啓発活動を行う。著書「教育という病」は運動会で披露される巨大化した組み体操をはじめ、「子どものため」を掲げ美談に潜む問題点を指摘する。今、教育現場で何が起こっているのか?事故件数など細かな裏付
息子へ。東北からの手紙(2015年10月30日)BRTが走っていてもバスに乗れない! iRyota25 2015.10.30 4 4,764 0 BRTって知ってるよね。津波で線路が破壊されたJRのエリアで、列車の代わりにバスで運行している交通システム。英語の「bus rapid transit」の略で、線路の敷地だった場所を舗装してバス専用道にしたり、列車の運行管理みたいにバスの所在地をシステマチックに制御することでラ
『君死にたまふことなかれ』の時代の空気 iRyota25 2015.10.29 0 3,033 0 5年生の国語の教材「水兵の母」の元となった「感心な母」が教科書に取り上げられた明治37年(1904年)、与謝野晶子の詩「君死にたまふことなかれ」が発表されたことは前の記事に記しました。晶子の詩は、まるで当時から女性が、母親として反戦を訴えることが容易だったかのよ
戦時中の五年生の国語「水兵の母」 iRyota25 2015.10.28 1 8,382 0 国民学校(小学校)五年生の後期の国語の教科書『初等科國語 六』から「水兵の母」という文章を紹介します。この教科書は昭和18年、太平洋戦争もたけなわの頃、日本中の11歳の少年少女が学んだものです(当時は全国一律の国定教科書でした)。72年後のいま、あなたはこの話を
【シリーズ・この人に聞く!第117回】阪神タイガース背番号36番 一二三慎太さん kodonara 2015.10.09 0 5,038 0 今夏の高校野球全国大会で45年ぶり優勝した東海大相模高出身。5年前の甲子園決勝戦でピッチャーとして活躍した一二三選手は、卒業後ドラフト指名で阪神タイガースに入団。現在は野手に転向し一軍を目指すプロ5年目。今夏の甲子園で活躍した後輩へ贈るメッセージ、夢を掴むまで
息子へ。東北からの手紙(2015年9月19日)「元気そうに見えても体の中はボロボロなのよ」 iRyota25 2015.09.25 3 1,994 0 かさ上げ工事が進む陸前高田の高台にある県立高田高校。甲子園の出場経験もある名門校のグラウンドには、震災後、仮設住宅が立ち並んでいる。 お昼前、グラウンドにチャイムのような音楽が大きく鳴り響いた。近くのスーパーの移動販売車の到着を知らせる音楽だった。トラック
息子へ。東北からの手紙(2015年9月20日)自分に突き付けられた「風化」 iRyota25 2015.09.24 3 1,938 0 9月20日の日曜日、陸前高田市の海沿いの高台にある仮設住宅に行くと、集会所はチリ中部沖地震の津波注意報と土曜日未明の大雨警報の話題で持ちきりだった。津波注意報や大雨警報が解除されて1日以上たっているのにだ。 「津波注意報は解除されるまで長かったねえ」 「まる1日
山登りのススメ Vol.23 ~四阿山&根子岳~ sKenji 2015.09.08 2 3,283 0 長野と群馬県の県境にある日本百名山の四阿山(あずまやさん)。山の形が「あずまや」の屋根に似ているところから、この名がついたと言われている。山頂からの眺望が素晴らしく、嬬恋や菅平を望むことができる。 日本百名山の著者・深田久弥は四阿山とその隣にある根子岳につ
【シリーズ・この人に聞く!第116回】美的センスも高い落語家 林家たい平さん kodonara 2015.09.04 2 3,601 0 日曜日の夕方家族で観れる国民的長寿番組『笑点』でもお馴染の、林家たい平師匠。人の心を明るく照らす笑顔と元気のいい話っぷりで、落語という奥深い伝統芸を万人に伝えてくれる若きナビゲーターのような存在です。美大卒業後に落語家の道を選択したユニークな経歴。ご家庭で
ダイアナ妃のわすれもの Rinoue125R 2015.08.31 3 1,483 0 こんな夢を見た。ダイアナ妃が国会前のデモのステージに上がって人道主義について語っている。デモに参加した何十万人もの人々は彼女の言葉に耳を傾けている。数十万人の人々が集う場所がしーんとして、ただ彼女の言葉だけが人々のこころに染み込んでいく。数十万人の静寂を静
実物の「千人針」70数年前の祈り iRyota25 2015.08.28 6 11,607 0 「千人針」―― 言葉もすでに風化してしまったかもしれないが、戦地に赴くことになった兵士たち、つまり夫であったり、息子であったり、許嫁であったりした人たちのために、「銃後」の女性たちが無事を祈りつつ、まるで刻むかのように糸の玉止めを結んだもの。 8月の末、三島市