気仙沼で初日の出を見たあと、正月恒例の権現さまの舞いを見ようと内陸部に出かけたら、知り合いのカップルに出会った。知り合いのカップルの知り合いのお宅のお母さんに、ちょっと寄って行ってと誘われて、権現舞いのお振る舞いのお手伝いをすることになったんだが、なんとお節料理と酔仙の美味しいお屠蘇までいただいてしまった。
年の初めから至福の時。今年一年の運を使い果たしてしまったのではと心配になったほど。
お節料理もお酒もとっても美味しくて、この地域の人たちが長い時間の中で伝えてこられたものをしっかり堪能させてもらったよ。
料理やお酒よりもさらにありがたかったのは、お母さんのお話。築200年のお宅の歴史から震災のことまで、たくさんたくさんお話をいただいた。その内容はおいおい話そうと思うけど、人のつながりが、たとえば舞いとかお祭りとか、料理とか、何気ないおしゃべりの中に現されているありがたさが、胸の奥にじわっとあたたかく沁みた。
2016年、そんなつながりを大切にしていきたいと思う。
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