ちいさいおうちの手づくりクリスマス会 iRyota25 2016.12.11 2 2,177 0 「ちいさいおうち」は、盛岡市のNPO法人うれし野こども図書室が陸前高田市に設立した小さな図書室。市内竹駒町にある陸前高田市図書館のお隣にある。 12月11日、ちいさいおうちのクリスマス会が開催された。 音楽あり、影絵あり、プレゼントありのクリスマス会は、ちいさいお
マルカン大食堂と、私たちの「これから」 iRyota25 2017.02.24 2 1,920 0 かつてデパートだった建物の入口を入ると、そこにはカフェやクラフトショップ、展示ブースやキッズコーナーがある場所に変身していた。デパートというより、誰もが立ち寄れるウェルカムなスペースといった感じ。 マルカン大食堂は日本の未来のリトマス試験紙 マルカン大食堂の
WILDLIFE in TOHOKU「ツバメ飛ぶ」 hometown_of 2017.04.27 2 1,254 0 大船渡のショッピングセンターの屋内駐車場で、幼稚園帰りの子どもがお母さんと一緒に天井を見つめて話している。遠くて声は聞こえてこないが、何を話しているのかは分かった。 「ほら、あそこ、ツバメさんの巣」 お母さんが天井の一角を指差す。ツバメがシュッと飛んでいく。
岩手県下某所の桜 hometown_of 2018.05.09 2 1,565 0 4月下旬、岩手県某所に見事なまでの桜のトンネルが現れた。 東北三大桜の名所といえば、青森県弘前市の弘前城公園、岩手県北上市の北上展勝地、秋田県仙北市のみちのくの小京都・角館が有名だが(ほかにも諸説あり)、この場所の桜もまた見事だ。 北上展勝地の桜が満開で、周
復興工事の現場作業員の思い iRyota25 2017.02.24 2 1,269 0 いまのところ、あまり評価が高くないのだけれど、わたし自身はとてもたいせつなことの「とば口」を見つけたように感じている。というのは、国道45号線沿いの「えびすさま」のこと。 この「えびすさま」、3週間ほど前から国道45号線沿いに、海に向かって立てられている。コンク
2016年から2017年へ。陸前高田「うごく七夕」〜被災から変わっていく町が生きる現実であるということ〜 iRyota25 2017.01.07 2 5,976 0 一本松茶屋の交差点を曲がって国道340号線に入る。気仙川に沿うようにぐるっと迂回して走り、奈々切の跨線橋を越えると、目の前に長い坂道が見えてくる。陸前高田市高田町大石の坂道だ。登り切った所には市役所の仮設庁舎がある。今年の夏には県内最大規模の災害公営住宅であ
WILDLIFE in TOHOKU「田んぼのカモメ」 hometown_of 2018.05.09 2 1,954 0 早くも田植えが始まった東北北部。それでも、昨年撮影した写真の日付と見比べると、今年は若干遅いみたいだ。 鮮やかな緑色の苗が植えられた田んぼと、水が張られて空や雲を映す田んぼが市松模様に並び、空にはツバメが飛び交う。そんな初夏ならではの風景の中でちょっと違和
山菜の季節になると思い出す理不尽なこと hometown_of 2017.04.21 2 2,511 0 ようやく東北にも春が来て、花の便りとともに聞かれるのが山菜の話。もうそろそろばっけ(ふきのとう)は終わりだが、次はここみだ、わらびだ、しどけ(モミジガサ)だ、そしてタケノコだと地元のお茶っこでも盛んに話題になっている。 そんなある日、岩手県が発行している広
釜石市鵜住居の駅の場所はどこ? iRyota25 2017.02.24 2 2,541 0 釜石市の北、鵜住居地区で進む災害復旧工事。鵜住居といえば、小中学校の生徒が助け合って津波被害を逃れた土地として知られる。近年では同じ近隣で被災して亡くなられた方も少なからずいたことから呼称に修正が必要と言われるようになってはいるものの、「釜石の奇跡」として
楽しげな閉店セール hometown_of 2017.04.14 2 2,586 0 陸前高田未来商店街にある手芸用品のスタイルさんで閉店セールが始まった時の様子。 営業不振で商売を終えることになった店舗のセールとは、ずいぶん雰囲気が違って見える。「SALE」の小旗なんてまるで万国旗みたいな飾り付け。店頭には閉店のよろこびが溢れ出ていた。 それも
桜咲く春の吹雪 hometown_of 2017.04.14 2 1,431 0 大船渡市長が桜の開花宣言というニュースが流れたのは4月7日頃のこと。翌日の新聞にはしっかり写真入りで掲載されていたので、大船渡に行くたびに桜を探して回ったのだが、開花宣言の標本木は見つからず。それどころか、桜の見所として知られる土手沿いも、町に点在する桜の木
浄土寺の河津桜 hometown_of 2018.05.09 2 1,586 0 3.11が近づいて心ここにあらずな状態になるということはあるが、3月の声を聞くと、このまちの人たちは別の意味でもそわそわしてくる。庭先のスイセンが咲いた。どこそこの梅が満開だ。そろそろバッケも出て来るかなあ。春を恋いこがれる思いが募るのだろう。そんな言葉をあち
【岩泉・台風10号被害】土砂に埋まった野球場 hometown_of 2017.04.26 2 1,879 0 岩泉球場は、4月20日に全面営業再開した道の駅いわいずみの隣にある。楽天球団による「フィールドサポート・プログラム」(地域との交流を深め野球の普及促進を行うプログラム)により、楽天イーグルス岩泉球場と呼ばれる野球場だ。しかし、いまは、昨年台風10号の被害で大量
【遺構と記憶】季節のめぐりの中で。陸前高田の米沢商会 iRyota25 2013.06.19 2 2,270 0 旧市役所庁舎も体育館もマイヤも見えなくなって、ランドマークがなくなった陸前高田の町中に立つのは、米沢商会さんのビルです。 町のほぼ中心部、市役所のすぐ近くの東浜街道沿いにあって、パッケージプラザという包装用品のフランチャイズ店として、町並みのなかで営業して
【遺構と記憶】田老の防潮堤、1年という時間 iRyota25 2014.01.23 2 2,546 0 問題:どっちがどっち? 田老の防潮堤に1年ぶりに登った。下の2枚の写真のどちらが新しいか分かりますか? てっぺんばかりではない。防潮堤の周辺は時間経過を感じられない光景ばかり。知らないうちにタイムマシンに乗っていたのかなんて思ってしまうほど。 船の位置までほぼ
桜満開の大船渡 hometown_of 2017.04.21 2 1,391 0 1本だけ満開という状態が続いていた大船渡「桜の開花宣言標準木」が、三陸鉄道の線路側にあると知ってから、三鉄と桜のツーショットを狙っていたのだが、なかなかいいタイミングで三鉄が走って来てくれない。「時刻表を見て列車の時間に合わせてここに来ればもれなく撮れる」
【岩泉・台風10号被害】流されてしまった橋 hometown_of 2017.04.25 2 2,584 0 国道を走っている時にはまったく気づかなかった。対岸の狭い道路を走りながら、カーブの向こうに何だか大きな人工物が倒れているのに気がついて、よく見てみるとそれはひっくり返った橋だった。 よくよく見てみると、国道の側に橋が掛かっていた土台の部分があった。ぱっと見
津波警報発令。その時わたしはどう行動したか iRyota25 2016.12.24 2 6,720 0 その朝、わたしは仙台市の隣の多賀城市にいた。前の日に鹿島神宮で「どうかこれ以上、地震や天災で人々が苦しみませんように」と願をかけた後、歌枕として有名な「末の松山」の写真を撮影するために、多賀城で夜明けを待っていた。 三十六歌仙の一人清原元輔が詠んだ「契りき
三島から経由してマスターに託したもの hometown_of 2017.04.14 2 1,413 0 3月末に開催された手芸の展覧会で、展示場所を少しだけ借りて、三島の仲間からお預かりしたクラフト作品を飾らせてもらった。 「静岡県三島市の佐野比呂子さんが作ったアイデア小銭入れです。平行四辺形に切った革をスナップで止めて三角形にしています。小銭入れにもいいし、
「こどもは大人、大人もこども」陸前高田のこどもの日 hometown_of 2017.05.06 2 4,607 0 5月5日、こどもの日。陸前高田のかさ上げ地にオープンして1週間あまりのアバッセたかたでは、朝9時の開店早々、入口近くの広場にカラフルなエレキギターが並んだ。ん、エレキギター?? 餅まきという名のお菓子まき 広場(正式にはパブリックスペースという名称)には「餅まき
今年も開催される陸前高田気仙町の「けんか七夕」 iRyota25 2016.07.23 2 6,270 0 その「けんか」は一度見たら忘れることができない。肚の底にドスンと響くぶつかり合い。そしてお囃子。長い長い綱の引っ張り合い。 勇壮という言葉はこの祭りのためにあるのではないかと思えるほど、力強く魂を揺さぶる祭り。陸前高田の気仙町に長く伝わる七夕祭りだ。 けんか
「虎舞の稽古」祭りは世代をつないで iRyota25 2017.01.12 2 1,719 0 陸前高田大石祭り組の虎舞、今年は1月15日に開催されることに決まった。元々虎舞が行われていた小正月の開催は久しぶりのこと。 震災後に建て替えられた公民館に笛の音が響く。太鼓が床を振るわすと同時に、虎が躍動する。この日は虎舞の稽古だ。 震災後にこれまで参加させて
みちのく見語り聞き語り百ばなし~1~ iRyota25 2017.03.01 2 2,394 0 1春 おらだちゃ東北の者には、春は特別なんだぁ 今年ゃ早くて、二月の半ばにゃタラの芽が出だとか バッケ(フキノトウ)をめっけだりして みんなが春めいた話、はじめていだぁ 今年は雪も少にゃぁし、春が早っい感じだぁ こないだ、スーパーの売り場にソラマメが並んでだぁ い
海から見た一本松 iRyota25 2016.12.16 2 1,630 0 被災から復興に向かう町の姿を海から見ると、地上から見たのとはまったく異なる光景を目にすることができる。気仙沼や山田でそのことを学んだが、陸前高田の「奇跡の一本松」の場合、海の方から見てみたいと思うことにもうひとつ別の理由があった。 それは、一本松が立ってい
雲の上への集団移転 iRyota25 2016.07.15 2 1,916 0 陸前高田市の沿岸西部に位置する長部は漁業を中心とする集落だった。津波に大きな被害を受けた集落の背後の山の上に、長部の新しい町の建設が進んでいる。 山を切り開いて造成された土地はいま住宅の建築ラッシュ。新築工事が進められる各区画には色とりどりのハウスメーカー