1本だけ満開という状態が続いていた大船渡「桜の開花宣言標準木」が、三陸鉄道の線路側にあると知ってから、三鉄と桜のツーショットを狙っていたのだが、なかなかいいタイミングで三鉄が走って来てくれない。「時刻表を見て列車の時間に合わせてここに来ればもれなく撮れる」という当たり前のことにようやく気がついて撮影したのがこの一枚。
春の空は移り気で、さっきまでの青空はいつの間にやら花曇り。三鉄の車両も赤白青の三鉄カラーではなくてちょっと残念。
それでも桜を訪ねて歩いてみると、大船渡の桜の名所、川沿いの桜も満開だった。
土手から川原に下りると景色も変わる。
菜の花やナズナ、地元でフグリ草と呼ばれるオオイヌノフグリもきれいな花をつけている。
薄紅色の桜と、柳の芽生えのやわらかなコントラストも美しい。
だけど残念なのは満開に花開いたのが月曜日の朝だったこと。
静かに花咲く桜もいいけれど、やはり人の姿がなくっちゃちょっと物足りない。前日の夕方、桜はここまで咲き誇ってはいなかったが、同じ土手道には楽しそうに遊ぶ子どもたちの姿があった。桜の美しさは愛でる人があってこそ際立つ。
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