戦争の記憶を風化させないための活動(1) Rinoue125R 2013.05.30 3 2,952 0 父の話をしよう。 父は昭和が始まった数カ月後、福岡県の小倉市(現:北九州市)に生まれた。そして、平成が始まってから数年後、事故により他界した。ほぼ、昭和という時代をまるごと生きて、亡くなっていったわけだ。自分の父親ながら、頭脳明晰なひとであった。料理の上手
ガレキと呼ばないで(クツ) iRyota25 2013.07.10 2 1,975 0 長く警戒区域に指定され、自由な立ち入りが制限されてきた富岡町を歩くと、いろいろな場所でクツを見かけた。 震災と原発災害に見舞われるまで、誰かがきっと履いていたクツ。人が歩くためにつかってきた身近なアイテム。 被災地でクツを見かけるたびに持ち主のことが気にかか
ガレキと呼ばないで(誰かが落とし穴に落ちないように) iRyota25 2013.06.06 3 1,902 0 シロツメクサがいっぱい咲いている陸前高田の町なかで、不思議なもの見つけた。 これなーんだ? たぶん一升瓶のケースの壊れたものなんだけど、どうしてこんなところに入っちゃったのか。それが問題なんだ。 下の写真のように見れば、分かりやすいかな。 そう。歩道に開いた穴
ガレキと呼ばないで(2013年4月19日・楢葉町木戸-3) iRyota25 2013.05.14 4 1,956 2 貨車から消防自動車のところまでの途中で、見慣れないものに出会いました。 海も近いので、最初は漁船の燃料をためるタンクかと思いました。 でも缶の内部が白く塗装されています。近くで見るとホウロウ引きされているようにも見えます。食べ物を入れるものだったのでしょうか
放射能に負けないコメ作り「2013年・障壁」 iRyota25 2013.05.09 4 2,516 0 いわき市小久でお米づくりを中心とした農業を営んできた飯島助義さんは、原発事故の年からまる2年が経過した今年、所有する田んぼのうち大きな面積の場所でのお米づくりの再開を決意しました。 同じく小久地区の農家で放射能に負けないコメ作りを行ってきた佐藤三栄さんたちの
再出発の時を待つ奇跡の一本松 iRyota25 2013.06.06 3 1,778 0 2013年6月4日。修復作業が進む高田松原の一本松に行ってきました。 相変わらずゲートは閉ざされたまま。 松のまわりには作業用のやぐらが組まれたままです。 でも、やぐらの一番上の部分を良く見ると・・・。 作業している人の姿が見えました。 ニュース報道によると、枝の向
東北の友人たちが言うことには。その2「このお金は使えない」 iRyota25 2013.05.17 4 1,518 0 陸前高田では、いろいろな意味で孤立無援に思える苦しい状況の中で戦っている人と知り合いになった。 彼女がいまどんな状況におかれているのか、ここで詳しく話すことはできない。約束だから。ただ、ほとんどすべてが破壊された陸前高田の町の、更地と化した最前線のすぐ近く
ガレキと呼ばないで(2013年4月17日・陸前高田) iRyota25 2013.05.08 4 2,217 0 4月3日の再オープンから「東日本大震災の記録と津波の災害史」という常設展が行われている気仙沼市のリアス・アーク美術館に向かいました。少し早く着きすぎたので、陸前高田まで足をのばしてみると、数か月前まで残っていた市役所やマイヤ(ショッピングセンター)などの建物
震災記録写真・富岡町から南へ ~その2(久之浜)~ sKenji 2013.07.04 2 1,749 0 楢葉町から久之浜へ (2013.6.22) 楢葉町からいわき市久之浜地区に移動する。 車を降りて最初に目についたのは、家の基礎部分だった。今朝から見てきた震災の爪痕だった。薄曇りの天気がさらに圧し掛かってくるようだった。 海岸線を歩いてみた。女子学生が二人いた。 学校帰
祝!ユネスコ記憶遺産登録。サン・ファン号発進せよ! iRyota25 2013.06.20 2 3,269 0 江戸時代が始まったばかりの慶長18年(1613年)、太平洋を渡った日本生まれのガレオン船がありました。その名はサン・ファン・バウティスタ号。 海外貿易を徳川家が独占する中、仙台の雄、伊達政宗が遠くヨーロッパへ向けて送り出した西洋式大型船には、数々のロマンが込めら
震災記録映像 ー富岡町2(富岡駅→海岸) sKenji 2013.07.03 2 1,592 0 福島県双葉郡富岡町のJR富岡駅から海岸までの区間の動画を撮りました。 富岡町は福島第一原発から約10㎞に位置し、2013年3月に警戒区域が解除された町です。まだ、震災直後のような状況が残ったままです。 富岡町 (富岡駅→海岸) 撮影日:2013年6月22日 場所:富岡町(富岡駅
大川小学校―Angel of Hope―。2013年4月14日 iRyota25 2013.04.26 4 2,674 0 震災から2年を迎えた3月に設置された慰霊碑です。 2013年4月14日の大川小学校を写真アルバムでご紹介します。 今日も大川小学校にはたくさんの人が訪れています。 友人と、家族と、あるいは団体で。やってきた多くの人が、今日もこの場所で話す言葉を失ってしまいます。 大川
東北の友人たちが言うことには。その3「ストーブは反射型がいい」 iRyota25 2013.05.21 3 1,913 1 女川町だって、何の備蓄もしていなかったわけじゃないのよ。 ただ、女川は緊急物資を公民館の地下にしまっていたっていうんだ。 公民館は町役場の隣にありました。女川駅や4階建ての生涯教育センターのすぐ近くでした。津波はね、駅も役場も呑み込んで、生涯学習センターの屋
海辺の地をゆく「気仙沼漁港」 2013年4月17日 iRyota25 2013.05.20 3 1,976 0 2013年4月17日(769日目)の宮城県気仙沼市・気仙沼漁港 早朝の気仙沼漁港に散歩に行ったら、埠頭は工事用の資材や重機でいっぱいで、とっても忙しそうな状況でした。 上の写真で積み上げられた、黒いゴムのようなものは、防舷材とよばれる係留用の資材です。左の写真のように
石ノ森萬画館、リニューアルして正式発進! iRyota25 2013.04.25 4 2,212 0 昨年11月17日、日本中のマンガファンの後押しでいったんReオープンした後、この2月から正式再開に向けてのリニューアル工事に入っていた石ノ森萬画館が、いよいよ2013年3月23日にオープン! スタッフの大森盛太郎さんに新しくなった萬画館のイチオシを案内してもらいました。
【遺構と記憶】季節のめぐりの中で。陸前高田の米沢商会 iRyota25 2013.06.19 2 2,349 0 旧市役所庁舎も体育館もマイヤも見えなくなって、ランドマークがなくなった陸前高田の町中に立つのは、米沢商会さんのビルです。 町のほぼ中心部、市役所のすぐ近くの東浜街道沿いにあって、パッケージプラザという包装用品のフランチャイズ店として、町並みのなかで営業して
GWにおすすめ。東京から日帰りで行く久之浜(PLAN-2) iRyota25 2013.03.29 4 8,787 1 被災地に行きたいけど、電車と徒歩で簡単に行ける場所はどこかにないかな? そんなご要望にお応えしましょう。東京から電車で2時間半の近場で、駅から歩いて被災地を見学できて、仮設商店街でたくさんお話を聞くことができる場所。それは、いわき市久之浜(ひさのはま)。 レ
ガレキと呼ばないで(2013年6月4日・岩手県大船渡市越喜来) iRyota25 2013.06.13 2 2,606 0 岩手県大船渡市から国道45号を北上。三陸道路と呼ばれる自動車専用道路区間が終わって、坂を下ったあたりから海沿いへ。 地名は越喜来。「おきらい」と読む。吉浜村、越喜来村、綾里村が合併して気仙郡三陸町になった後、2001年に大船渡市に編入された海辺の町だ。 45号から海
小さくても御利益満載!石巻の萬画神社 iRyota25 2013.06.10 2 3,021 0 あっ、こんなところにいたんだ! 少し肌寒い風と、初夏の日差しが同居した6月初旬の石巻。 街なかを散歩していて、ついに萬画神社の御神体に出会うことができた。 津波で流されてしまった、という噂も流れた。 無事の姿を発見したというブログ記事もちらほらあった。 でも、肝
こどもたちと未来を。石巻・女川⇒伊豆ツアー iRyota25 2013.04.05 5 1,975 1 「冷てー!」 「でも、おもしろーい!」 桜は満開だけど、曇り空でちょっと肌寒かった3月30日の静岡県・伊豆。狩野川の水の中にこどもたちの声が響いた。 カヤックに乗って川の中州へ上陸したり、ライフジャケットを着て急流の中を流されたり、水を掛け合ったりして楽しんだの
東北の友人たちが言うことには。その1「におい」 iRyota25 2013.05.17 3 1,630 1 「あ、また同じ話だ」と感じることがある。頻繁にある。それも、イヤな風に感じるではなく、同じ話を聞くたびに、刻まれた言葉がひと鑿ずつ深くなっていくような感覚。 たとえばこんな話。 「あの時の様子は、写真とか映像とか、あとは直接話したりすることで、いろいろと伝え
こどもたちと未来を。「こども∞感ぱにー」田中雅子さん(ケロちゃん) iRyota25 2013.04.12 4 2,856 0 この場所に来て、ケロちゃんが石巻に残る決心をした理由がよくわかりました。 黄金浜ちびっこあそび場。 ここはこどもたちが自由にのびのびと遊ぶ場所。 保護者や地域の人たちやケロちゃんこと田中雅子さんたちスタッフが一緒になって楽しんでいる場所。 広場の入り口近くでは
明日を目指すお店リポート「商店街には駄菓子屋さんがなければね」あかもの屋さん iRyota25 2013.04.04 4 3,584 2 久之浜第一小学校の校庭に、震災の後いち早くオープンした仮設商店街「浜風商店街」があります。小学校の南、グラウンド側の入り口を入って左手、プレハブ店舗の一番手前に位置するのが「あかもの屋」さん。久之浜の町でずっと昔から人気を集めてきた駄菓子屋さんです。 小学
小さな浜に3月11日にオープンしたカフェでのキャンドルナイト iRyota25 2013.03.11 6 2,765 1 牡鹿半島のつけ根、石巻市蛤浜。9軒の人々が肩を寄せ合って暮らしてきた、牡鹿半島の浜(漁業を中心にしたコミュニティ)の中でも一番ちいさな浜。浜の神社には江戸時代の年号が刻まれた碑石が、まるで当たり前のように置かれていた、暮らしが連綿と受け継がれてきた浜。その
ガレキと呼ばないで(2013年4月19日・楢葉町木戸-1) iRyota25 2013.05.08 3 1,591 0 3月に被災した消防自動車が置かれていた楢葉町の木戸地区です。少し奥まで足を進めたところで、目を疑う光景に遭遇しました。 おそらく田んぼだった場所に、被災した自動車が横向きに立っていたのです。 運転席は潰されているようです。 ここまで潰れるものなのか、と驚かされ