おかえりなさい故郷へ iRyota25 2016.08.26 4 2,560 0 お盆が過ぎればもう秋、と言われるが、東北では「もうすぐ寒くなる」のが毎年のお決まり。しかし今年は七夕祭りの後も、お盆休みが終わっても残暑が続いている。お盆で里帰りしたひとたちの思いが、真夏日続きの町なかにいまでも残っているかのようだ。 お盆前、大船渡や陸前
ヘルメット着用のビーチ「よみがえれ白砂青松」 iRyota25 2016.08.06 5 2,588 0 青い海と白い砂浜が陸前高田に戻ってきた。 「なつかしいわ〜」 寄せてくる波と戯れるように浜辺を行き来しながら写真の女性はつぶやいた。 「サンダルで来ればよかったわ」 8月6日午前、陸前高田の防潮堤工事現場で開催された住民のための見学会での一こま。 ヘルメット着用
気仙沼のカツオを仮設住宅自生の穂ジソと iRyota25 2016.09.24 6 2,052 0 大島行きフェリーのお土産は、海の市で買ったカツオ。観光名所の魚市場には観光客用特別価格の所も少なくないが、気仙沼の海の市場はとてもリーズナブル。購入したカツオのサクはなんと一人前100円ほど。 地元で活動しているボランティア団体の事務所に持っていったら、その団
みちのく見語り聞き語り百ばなし~1~ iRyota25 2017.03.01 2 2,579 0 1春 おらだちゃ東北の者には、春は特別なんだぁ 今年ゃ早くて、二月の半ばにゃタラの芽が出だとか バッケ(フキノトウ)をめっけだりして みんなが春めいた話、はじめていだぁ 今年は雪も少にゃぁし、春が早っい感じだぁ こないだ、スーパーの売り場にソラマメが並んでだぁ い
リニューアルした神戸・新長田の鉄人28号 iRyota25 2016.12.10 2 1,772 0 神戸市新長田のシンボル、鉄人28号がリニューアルして再登場。 新長田の鉄人モニュメントは2009年に誕生したが、完成後7年間で塗装の傷みが目立つようになったため、今年10月から約1カ月をかけてお色直ししたのだとか。 再塗装に当たって、ボディカラーは原作に近いコバルトブ
三陸めかぶ冷麺は天才だ!【道の駅やまだ】 iRyota25 2016.10.31 4 2,490 0 岩手と言えば『盛岡三大麺』だ。わんこ蕎麦にジャジャ麺、そして冷麺。いずれも甲乙つけがたいものながら、さわやかな酸味のあるスープに弾力ある麺、さらにキムチなどがあしらわれた冷麺を三大麺の筆頭に推す声も大きい。 山田町の南、船越半島の付け根に位置する道の駅やま
5年6カ月後の空にそびえる「奇跡の一本松」 iRyota25 2016.09.13 4 5,009 0 樹脂で固定されたその松はいつ見ても変わることはないはずなのに、一本松の表情は一日として同じことはない。 震災からもう5年6カ月。9月10日と11日、陸前高田の奇跡の一本松に行ってきた。 晴れているか曇っているか雪空か、風は強いか、ツバメが飛んでいるか、野に花が揺れ
【東北の風の道】戦災と震災(第4号) iRyota25 2016.08.06 5 5,692 2 夏祭りの準備が進められる大船渡市。東北では8月7日の月遅れの七夕を中心に、各地でお祭りが行われるが、今年は日曜日にあたるため、祭りの日程がこの土日に集中している。大船渡市盛の市街にあるショッピングセンター「サンリア」のホールにも七夕の笹飾りが登場。夏祭りに向
8月6日と8月9日 iRyota25 2016.08.09 7 2,319 0 今年の8月6日午前8時15分は、移動中の車中だった。ハンドルを握りながらでは黙祷もできないので、原爆記念公園のあの場所がたくさんの人たちと、白い花で埋められている様子を想像しながら、平和公園の碑文の言葉を思う。 「過ちは 繰返しませぬから」 しかし、どうやって? 8
見つけたボール iRyota25 2017.02.13 1 1,076 0 夢を見た。誰かとキャッチボールをしていて、どこかに飛んでいったボールを探す夢。この辺だろうかと目星を付けた場所で見つからなくて、どこだろうとあちこち探し回ったのにどうしても見つからない夢。 よくありがちな夢だ。 夢なんて、いい夢だから覚えておこうと思っていた
【お囃子の練習スタート】祭りの音色がこの町の空に響く iRyota25 2016.07.27 6 2,535 0 町に太鼓が鳴り響く。夏日の落ちた空に鳴り響く。陸前高田の夏祭り「うごく七夕」。いよいよお囃子の練習がはじまった。 予定の開始時刻に先立って、6時前から鳴り出した太鼓。それが呼び太鼓となって、夕暮れの町から若者たちが集まってくる。 練習の最初は中学生を中心に小
台風一過、午前九時 iRyota25 2016.08.23 4 1,905 0 台風9号が通り過ぎた早朝の陸前高田。まとまった雨が降ると必ず水浸しになる交差点付近で、10人近くの現場作業員が働いていた。 交差点を左折すると、かさ上げされた土地に作られた道路に通じる。しかし、作業員たちは脇目も振らず一心にスコップで道路の土を掻いている。豪雨
岩手県最大規模の災害公営住宅オープンへ iRyota25 2016.07.08 6 3,884 0 このごろ陸前高田では、「栃ヶ沢にできる新しい公営住宅に入居するのよ」という嬉しそうな言葉が仮設住宅などで時々聞かれる。近々入居が始まる予定の「災害公営住宅(陸前高田市栃ヶ沢地区)」は、9階建て2棟合計戸数301戸の大きな復興住宅。その建物は見上げるばかり。壮観
東北の地に蕎麦を蒔いたトヨタグループのボランティア。なぜ住田町でだったのか iRyota25 2016.10.31 4 2,130 0 7月末の夏祭りに合わせてやってきて、トヨタグループのボランティアチームが住田町の畑で蕎麦を蒔いてから3カ月。蕎麦畑の蕎麦はしっかり実をつけていた。 彼らが夏にやって来た時には、『デンボク設置』という農作業が物珍しくて、ボランティアさんたちのさらにサポートとい
【タイムカプセル】広田ビーチ2013年 iRyota25 2016.09.16 3 1,958 0 2013年夏 2013年夏、大船渡から陸前高田へ向かう途中でたまたま通りがかったそのビーチは、おどろくほど美しかった。 海はどこまでも青く、波が引いた砂浜に一瞬現れる水の鏡は、波と戯れる人たちの姿を映し出していた。 砂浜にわずかに漂流物はあったものの、海で泳いでいる
大島行きフェリーから見た気仙沼港 iRyota25 2016.09.21 5 2,041 0 汽笛を鳴らして船が出る。静かに埠頭を離れたフェリーはホテルや観光施設に並行して大島へ向かう。初秋の日差しがまぶしい。係留されている船が白く輝く。 出航してからしばらくは、気仙沼のみなとまつりで海上のねぶたとも言うべき「海上うんずら」が運行するのと同じような
(お知らせ)【東北の風の道】3号「おかえりを言いたい」は日曜日に発行 iRyota25 2016.07.29 4 2,035 0 夏祭りの季節です。東北各地で祭りの準備が進められています。 3大祭り、4大祭りと言われるお祭りには何万人もの観光客も訪れて、東北が一年で一番賑わう季節です。 たとえ、たくさんの観光客が訪れることはなくても、それぞれの地域に伝えられてきたお祭りには、都会に暮らす
【東北の風の道】震災から5年4カ月(第1号) iRyota25 2016.07.15 4 2,947 0 気仙川の河口から3kmほど遡った河原に1本の木が生えている。元々は2本並んで立っていたであろう1本は完全に枯死してしまったが、もう1本は体半分枯れながらも、残る半身で青々とした緑を茂らせている。 ここから海は見えない。しかしこの場所は津波で大きな被害を受けた。枯れ
4枚の「クマ注意」 iRyota25 2016.08.04 5 3,208 0 震災以降、継続して活動を続けているトヨタグループのボランティアに参加させてもらった時のこと。その日の活動は蕎麦の種まき。種まき自体は子どもたちと一緒にあっという間に完了したのだが、その後、シカの害を防ぐための電線を張る作業がなかなかどうして大変だった。 ク
かさ上げされた土地で感じた『意外』 iRyota25 2016.10.31 3 2,051 0 御蔵山は山田町の町のほぼ中心、海の近くにある小さな丘。江戸時代にはこの場所に、南部藩の出先機関が置かれていて、米や海産物など年貢として納める品物の蔵があったのだという。お上の蔵が置かれていたから御蔵山。まさにそのままのネーミングなのだが、そんな施設が小高い
【東北の風の道】まつり・つどい・いのり(第2号) iRyota25 2016.07.23 3 6,729 0 東北の各地が夏の祭りに向けて燃えている。 陸前高田の町でも8月7日の七夕祭りの準備がたけなわだ。お手伝いしている祭り組では、平日22時、23時過ぎまで作業が続けられることもざらだ。それでも祭り組の人たちは「今年はまだ午前0時を回ったことはないんですけどね」と笑う。
気仙沼でラーメンなら、漁火ごだいの「海鮮塩」 iRyota25 2016.09.12 6 3,372 0 ホタテ、カキ、エビ、イカ、ワカメ、メカブにノリにフノリ。気仙沼の海の幸がふんだんに盛り込まれた海鮮塩ラーメンは、潮風香る豊かな気仙沼の海そのものだ。 気仙沼から太平洋に突き出す唐桑半島はカキ養殖のメッカ。カキのみならず、ホタテやワカメの養殖も盛んな上、暖流
「毎度ごひい〜きありが〜とおっ」の意味すること iRyota25 2016.10.31 5 2,200 0 お世話になっている知り合いの仮設住宅で作業などさせてもらっていると、昼間に裕次郎か何かの歌の口笛が聞こえてくる。口笛だけでなく「毎度、ごひい〜き、ありが〜とおっ」と決まった節回しの歌声も交じる。 さすがに裕次郎の口笛だけでは分からないが、歌声で誰が来たのか
仮設住宅からの引っ越しの行く先 hometown_of 2018.03.31 1 1,331 0 震災から7年が経過して、多くの仮設住宅が閉鎖されている。多くの仮設住宅が閉鎖されるということは、そこから引っ越しする人がたくさんいるということだ。まちの再建が遅れている陸前高田市でも、ことしの3月末日をめどに、学校関連の敷地に建てられた仮設団地のすべてが閉鎖
【振り返り・仮設住宅】間取り図(2DKタイプ) hometown_of 2018.02.26 2 19,769 0 「単身用 1DK」に続いて、一般社団法人プレハブ建築協会のホームページの参考図面を引用しながら、応急仮設住宅の暮らしについて紹介する。 災害への取り組み一般社団法人プレハブ建築協会 小家族用 2~3人用 2DK(約29.7㎡) 大雑把にいって1DKタイプは、6帖ほどのスペース2