夜中に起きることを繰り返す娘が、体内時計を整えるメラトニン(薬名はメラトベル)を服用するようになってからきょうで272日になりました。
「7時間以上連続して寝てくれたらOK」という基準で成績をつけると、146勝126敗。勝率はあまり改善されていません。
しかし最近、希望が持てそうなふたつの試みを始めています。
このままじゃ倒れるよ
ママが、かかりつけの先生に、娘が自分の部屋でひとりで寝るようになったこと、寝つきはすごくいいし眠りは深くなったが、相変わらず夜中に起きてしまうので親が対応していることをお話しすると
「危険がなさそうなら放っておいてみたら?毎回付き合ってたらお父さんもお母さんも倒れるよ!」
と言ってくれたのです。わたしとママが交代でそうしてみようというのは何回か試していましたが「対応しない」という提案をスパッとしてくれたことで、わたしたちも「ふんぎり」がつきました。
冷蔵庫を開けられないためのストッパーは毎晩装着しています。たまに怪力でストッパーが壊されることはあるけれど、冷蔵庫が開いていたらそれはその時。しょうがないと割り切ってみよう。
あとはガスコンロのボタンをロック(押したことはないですけど)。パジャマのままシャワーを浴びようとすることもあるので、洗面所と浴室もカギをかけておく。
わたしとママは寝室にカギをかけて、娘が起きたとわかっても対応せず寝ていよう。そう決めたのです。
意外なことに…
結果から書きますと、夜中に中途覚醒した娘をそのまま放っておいても今のところ特に問題は起きていません。
まず、寝室のドアノブを力ずくでガチャガチャやるだろうと予想していたのに、意外とすぐにあきらめることがわかりました。ガチャガチャしに来ない日もあります。
ガチャガチャがしつこいときはトイレかも知れないので、その時は状態をチェック。必要ならトイレに連れていき、そのあとiPadや絵本を与えたスキに親は寝室へ戻り、再びカギをかけます。
あちこちの収納が開けられていても「食い意地の強さ」が幸いして(笑)食べ物以外は触らないことがわかりました。仮にお菓子を見つけても娘は自分で開封できないので、あきらめてそのまま床に放置されています。
娘が手に取ることのできる絵本を数冊だけに限定しました。なので散らかると言ってもたかが知れています。
最初のうちは何かと心配したものでしたが、このような状態が何回か確認できたことで、娘の物音やドアノブのガチャガチャでいったん目覚めてもそのあと眠りにつけるようになってきました。
中途覚醒の時刻が早ければ二度寝まで約3時間、中途覚醒したのが3時半以降だと朝までiPadや絵本を見て過ごしている娘。ケラケラと声を出して笑っていることが多いです。
そんな時、カギをかけて出てこないわたしたちのことをどう感じているのか、まったく謎です(ただし朝になって顔を合わせたら甘えがすごく強い時があります。かわいそうだしかわいい)。
なにはともあれわたしたち親の睡眠時間は確実に増えました。
重兵器登場
娘の睡眠そのものをさらに改善できるかもしれない試みも始めています。
娘を寝かしつけるとき「顔や肩にわたしたちの腕を乗せるよう要求される」ことをご紹介したことがあります。
これは「ある程度の重さ」が娘に安心感を与えるのだろうと予想していました。心に不安のある人や発達障害を持つ人が、適度な重さや締め付けなどの「圧迫刺激」で安心を得るケースがあることもわかっています。
そんな人たちのために北欧発の「チェーンブランケット」というとても重い毛布があるのですが、これがレンタルでさえかなり高くて、なかなか手が出ません…。
と思っていたら、娘の作業療法の先生が「カインズで『重いふとん』っていうのが売ってますよ」と教えてくれたのです(ニトリにも「重い毛布」という商品があります)。これは価格もお手頃!ということでさっそくカインズへ行って買ってきました。
ガラスビーズが入った「重いふとん」の総重量はなんと「7kg」!かなり重いです。普通のふとんのつもりで持ち上げようとすると、手首や指の関節をグキってやられるので注意しましょう。
これを娘の部屋のふとんとして採用したところ…
はっきりと効果あり♪
寝つきはさらに良くなり、朝まで寝ている日が増えました。仮に中途覚醒しても「6時間は寝たあと」という日が増えています。
おもいおもいのすいみん
わたしも本来は固いふとんを重ね、重圧につぶされて寝たいタイプなので、娘の気持ちがよくわかります。この「重いふとん」で娘の睡眠がさらに良質になり、さらに長くなってくれたら最高です。
冬がやってきます。娘が起きてしまった時に暖房しなくていいんだろうか、この「重いふとん」だけじゃ寒いかな、あたりがこれからの検討事項です。
娘は連続だろうが2回に分けてだろうが「トータル6時間」眠れば問題なく元気に過ごせる(以前は7時間でした)こともわかってきたし、娘が中途覚醒してもわたしたち親は寝ることを優先するようになったので「娘が連続7時間以上寝たらOK」という勝敗設定を見直しする時なのかもしれません(わたしたちが熟睡していて、娘が何時に起きた&二度寝した、がわからない日もありますからw)。
そう思えるぐらい親子ともども睡眠が改善されてきました。これがことし一番うれしいできごとかもしれません。
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