津波実話・悲話・奇譚。繰り返される物語 iRyota25 2016.03.04 3 7,477 0 これからご紹介する物語がいつの出来事だったのか、読んで想像してみてほしい。 濁流の中に病身の兄を護る 下閉伊郡山田町の佐藤コツルさん(25)は、津浪だ!という声に驚いて、永らく病床にある兄を背負うてようやく家を出たが、その時はもう漫々たる水が前後に迫っていた。
【壊されゆくもの・つくられるもの】大船渡プラザホテル iRyota25 2016.06.19 1 5,371 0 解体が始まるとあっという間だ。1週間ほど前にはまだかつての面影が残されていたが、もはや外壁も一面を残すばかり。 復興の象徴でもあった明るい茶色のホテル 解体が進められている建物の名は、大船渡プラザホテル。震災前から大船渡市民に親しまれてきたが、2011年3月11日の
【熊本地震】本震とされた揺れが前震に。地震の被害がさらに拡大 sKenji 2016.04.18 2 3,532 0 被害状況 今月14日の夜に発生した平成28年熊本地震は、その後も断続的な揺れが続き、16日未明には最大規模のマグニチュード7.3の地震が発生。本震とされていた最初の地震が前震に訂正されました。マグニチュード3.5以上の余震も2004年の新潟県中越地震を抜いて、過去最多の165
スティンギティンギ…… iRyota25 2016.03.11 4 1,289 0 とあるきっかけでアルベルトと友達になった。20代後半の頃のことだった。アルベルトは中部地方にある大手電子機器メーカーの技術者として働いていたインドネシア人。ちょっと小柄で、澄み切った瞳をしたイケメンくんで、私より3つくらい年下だった。 初めてアルベルトと会った
戦争の足音の中にあった昭和三陸津波 iRyota25 2016.02.26 3 7,981 0 1933(昭和8)年3月3日午前2時31分――。 その時刻、三陸一帯はうっすら小雪に覆われ、氷点下10度前後の厳しい寒さのなかで寝静まっていた。そこに突如として襲ってきた震度5の強震であった。 「人々は夢もなかばに驚いて起き出て、あるいは陰惨の空を仰いで、あるいは海を臨ん
【復興支援ツアー2015】akaheruさんが聞いた「地元でしか聞けない話」 iRyota25 2016.02.29 4 1,879 0 3世代5人で東北を旅したakaheruさんが、こころに残ったと強調するのは語り部ガイドの方から聞いた話でした。 実際に被災された方の話を直に聞くことで、どう考えて行動し助かることができたのか、どういった判断ミスが起こって命を落としてしまったのかを、被災していない地域
3月11日、〈東北復興支援社内イベント2016〉を実施しました ~後編~ sKenji 2016.03.17 3 2,333 0 東日本大震災の発生から5年となる先日3月11日、犠牲になられた方々への追悼と震災の風化防止、次に来る災害への備えを目的として、勤務先の会社で社員全員参加のもと「東北復興支援社内イベント」を行いました。 今日は前編に続き、主に防災備蓄品について話し合ったグループ
地震の揺れの大きさは震度だけではわからない。住宅選びは地盤も重要 sKenji 2016.06.28 1 2,225 0 熊本地震の揺れと地盤の関係を調査している産業技術総合研究所と新潟大学の研究グループによると、火山灰が積もった軟弱な地盤では、 場所により地震の揺れが1.5倍前後大きくなった可能性があることがわかったそうです。 熊本地震 火山灰の軟弱地盤で揺れ1.5倍に増幅か/熊本
鮭のように逞しく地域に戻ってきた戸倉小学校【南三陸町】 iRyota25 2016.03.10 3 3,097 0 2015年10月、南三陸町の戸倉小学校が生まれ変わって開校した。震災で校舎が破壊された後、ずっと隣の地区にある志津川小学校に場所を借りて授業を行ってきたが、ようやく自分たちの地域の校舎に帰ってくることができた。 避難場所だった校舎の屋上まで津波が到達したにも関わ
大震災から5年[NHKの紹介ビデオ] iRyota25 2016.03.07 3 3,370 0 東日本大震災からもうすぐ丸5年となります。多くのメディアが被災地の変化したこと、変わらぬこと、時間経過とともに顕在化してきた新たな問題などを伝えています。NHKのニュースウェブは、空撮などで撮影した南三陸町の5年間、震災遺構の第一号として保存が決まった宮古市田
今の女川の復興工事を物語るもの sKenji 2016.02.19 4 2,450 0 今月上旬、宮城県の女川町に行ってきました。以前、町の郊外までは行ったことがあったものの、駅周辺の中心部を訪れるのは今回が初めてです。 女川には南三陸町から雄勝町を経由して入りました。しかし、町に着いた時はすでに夜。あたりは真っ暗で様子がよくわかりません。と
【復興支援ツアー2015】我が家の防災強化を学ぶ旅レポート by leoleo leoleo 2016.01.15 5 6,763 0 今年は東北への旅行を介して、我が家の防災意識を高めるために被災した現地でどのような防災への取り組みが行われているかを自分たちの目で実際に確かめることを目的として出発しました。 一日目 一日目はまず自宅からタクシーで駅に向かいました。久しぶりの旅行で家族みんな
ロッシーたちが東北にいてよかった iRyota25 2016.01.21 5 4,346 0 外務省医務官(超エリート)だったひとりの医師(川原尚行さん)が、アフリカ赴任中に発起した。発起という言葉は最近はあまり使われることがないが、志を立て、そのために行動する決意をすること。彼の行動は発起と呼ぶほかないものだった。人を救うことが医師の使命なのだと
2016年3月11日のつどい【石巻】 iRyota25 2016.03.11 3 2,262 0 3月9日に仙台で開かれた有識者委員会で石巻市門脇・南浜地区につくられる復興祈念公園の基本設計が決定したと河北新報が伝えた。これまで「石巻市南浜地区復興祈念公園(仮称)」とされていた名称は「石巻南浜津波復興祈念公園」に決まったとのこと。 <復興祈念公園>「石巻
【熊本地震】依然、続いているエコノミークラス症候群の危険性について sKenji 2016.06.21 1 2,320 0 先日、衝撃的なニュースを目にしました。熊本地震の避難者2,000人余りを検診した結果、およそ1割の方に「エコノミークラス症候群」を引き起こすおそれのある血栓が見つかったというのです。 避難者の1割に血栓 エコノミークラス症候群起こすおそれ(NHKニュース&スポーツgoo
【復興支援ツアー2015】防災・減災につなげる東北旅行レポート by sKenji sKenji 2016.02.14 3 8,011 2 今回の東北旅行のテーマは「防災・減災」です。東日本大震災の被害を受けた地域の現在を見たり、震災を体験された方の話などを通じて、自分自身の防災意識の向上、そして次に来るであろう自然災害の被害軽減に役立てたいという意識で見て回ってきました。 1日目 いざ、東北へ
『がんばろう!石巻』2代目看板がつなぐ思い kozaitsu 2016.04.12 2 2,042 2 『がんばろう!石巻』の大看板が移動になりました。 看板周辺の工事のために元の場所から100メートル南に移動。 五年と1ヶ月間祈りの地となったこの地を見守り続けてくれた先代の看板。 老朽化に伴い移動とともに2代目の看板に交代となりました。 本当にお疲れさまでした。 2
【遺構と記憶】神戸の壁のベンチ iRyota25 2016.06.03 1 3,440 0 現代アートなのかと思ったら、それは震災遺構だった。 設置されているのは、神戸市中央区の海辺に震災後に新たに作られた街、HAT神戸にある「人と防災未来センター」の前。プレートにはこう記されている。 「神戸の壁」ベンチ 1927年に建てられた新長田・若松市場の防火壁が阪
【復興支援ツアー2015】3世代で行く、防災学びの旅レポート by akaheru akaheru 2015.12.25 5 8,044 0 ◯ツアー目的 昨年も東北を訪れましたが、今回は震災から自分の身、家族の身を守るために、普段から震災に対してどういった心構えを持っておくべきなのかなど、より深く学べるように意識してまわりました。 ○日程 2015年12月5日(土)~2015年12月8日(火) 〇参加メンバー 自
【復興支援ツアー2015】バイキンマンさんが見つけた大切なこと iRyota25 2016.02.26 3 1,944 0 海から200mほどしか離れていない戸倉小学校(南三陸町)は、5年前の大津波で校舎がまるごと海に呑み込まれてしまいました。小学校の屋上は避難場所に指定されていたそうです。それでも児童は無事でした。お隣にあった保育所のこどもたちも無事でした。そのわけは――。 今回の復
【熊本地震】建物の倒壊について。2回の震度7に耐えるとされる「耐震等級3の住宅」 sKenji 2016.05.23 1 4,436 0 平成28年熊本地震の発生から1ヶ月以上が経ち様々な問題が山積しているなか、住宅を損壊された方々のことが心配です。 先日、ニュースを見ていると、ご自宅が全壊した方が「家が無くなってしまった。家が無くなってしまった」と繰り返し口にされていました。思い出が詰まった家
【熊本地震】アスベスト飛散の危険性とその対策について sKenji 2016.06.01 1 2,662 0 熊本県の公式WEBサイトに気がかりな情報が掲載されていました。 「被災した建物からのアスベスト(石綿)飛散・暴露防止のための対策」というものです。 被災した建物からのアスベスト(石綿)飛散・暴露防止のための対策熊本県 熊本地震だけに限ったことではなく、これまでも
神戸市役所で見つけた岩手日報の号外 iRyota25 2016.03.25 2 2,393 0 神戸市役所4号館1階にある防災展示室。大きなガラスには、KOBE防災ポータルサイト「SONAE to U」のロゴマーク。中には防災に関するさまざまな情報やグッズが展示されている、とても役立つスペースですが、入口に置かれたテーブルの上に岩手日報の号外を発見! 号外の日付は201
【復興支援ツアー2015】 3世代で行く東北旅行レポート byバイキンマン baikinman 2015.12.16 5 9,582 0 出発前 今回は「次世代へつなぐ防災減災の学び」という目的で旅を計画しました。 事前に子どもたちには震災の絵本を読み聞かせて、災害について一緒に学ぶことにしました。 はしれ、上へ! つなみてんでんこ 2011年3月11日。 東日本大震災のあの日襲ってきた大津波をみんなでい
息子へ。被災地からの手紙「あざ笑うかのような災害のパターン」 iRyota25 2016.05.31 1 2,046 0 熊本で最初に震度7の地震が起きてから10日後、介護施設の避難所で出会ったおばあさんがこんな話をしてくれた。 家がどうなっているのか分からない不安 「最初の地震が起きたのは、手術で入院していた病院から退院したばかりの時だったんですよ。もう怖くて怖くて、すぐに避難