東北、この一枚。(1)南三陸・志津川のタコ iRyota25 2013.07.22 2 2,109 0 昔は西の明石、東の志津川って言われてね。ここで獲れるタコはほとんどが東京に直送だったのさ。それがあの津波の後、タコが獲れなくなった――。 南三陸に入ると、いろいろな場所でタコのオブジェを目にする。有名な仮設商店街「さんさん商店街」だってタコだらけ。顔出し看板
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月16日) iRyota25 2013.07.19 1 1,897 0 2013年7月16日、晴れ。(宮城県仙台市→七ヶ浜町→東松島市) ◎「驚くべき一日」インクレディブル! あったこと、感じたことのみ記す。 本当は昨日会ったロシナンテスの人たちと一杯やりたいと、熱望に似た思いを募らせつつ、仙台に宿をとった次の朝は早かった。 ホテルでの朝食
南三陸 長須賀つながりビーチ 子供海広場、7月20日オープン iRyota25 2013.07.19 3 2,141 2 大粒の雨が降りしきるビーチ。今日はカモメたちの集会場だが、明後日にはこどもたちの歓声でいっぱいになる! ここは南三陸町長須賀の浜。知る人ぞ知る極上のビーチ。以前は多くの観光客も集めてきた。もちろん地元のこどもたちにとっても自慢の海だった。でもあの大津波で海
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月15日) iRyota25 2013.07.16 1 1,646 0 宮城県亘理郡亘理町・宮城県名取市閖上 亘理町の民家を一軒借り受けて、活動の基地としているNPO法人ロシナンテス。その名前はドンキホーテの愛馬の名にちなんでいる。この会を立ち上げたのは九州のある高校のラグビー部出身の人たち。部は違うが、父さんと同じ高校の人たちだ
狐崎の定置網に期待ワクワク。 iRyota25 2013.07.12 1 2,250 0 マンボウが泳いでるの見たことありますか? 石巻の沖合でもクロマグロが獲れるのご存知ですか? 「牡蠣養殖のいろは」を教えてもらったり、ビーチクリーン活動「石巻海さくら」でお世話になったりしてきた狐崎浜の漁師さんたちが、日々の定置網漁の現場から獲れたて海の幸情報
除染から3年後、トン袋の中身はどうなっているか。 iRyota25 2013.07.11 3 5,129 0 暗闇の中から、大きな黒い塊の群れがヘッドライトに照らされて現れる。 それは道沿いに並べられたトン袋。 福島県双葉郡川内村、日没後の国道399号。集落の道路脇に、除染で出た廃棄物がずらりと並べられていた。おそらくは、搬出先が決まるまでとの条件で。 たくさん入る。ク
ガレキと呼ばないで(富岡町のクルマたち) iRyota25 2013.07.11 3 6,001 0 震災から約2年間、立ち入りが制限されてきた福島県双葉郡富岡町。 避難指示解除準備区域として昼間の限られた時間の立入が可能になった町には、 津波で被害を受けたクルマが多数残されていた。 もしも、自分が運転している時にクルマが津波に巻き込まれたら…。 青い初夏の空の
ガレキと呼ばないで(クツ) iRyota25 2013.07.10 2 1,975 0 長く警戒区域に指定され、自由な立ち入りが制限されてきた富岡町を歩くと、いろいろな場所でクツを見かけた。 震災と原発災害に見舞われるまで、誰かがきっと履いていたクツ。人が歩くためにつかってきた身近なアイテム。 被災地でクツを見かけるたびに持ち主のことが気にかか
ガレキと呼ばないで(富岡町の町なかで見たもの) iRyota25 2013.07.10 2 2,773 0 がらんとした住宅造成地の真新しい道の先に、ガレキの仮置き場がありました。 富岡町は、今年の3月まで警戒区域として立入が厳しく制限されてきたため、被災した建物やクルマなどの撤去はまだほとんど手付かずです。 津波の被害を受けた建物が点在するだけの平面的な空間には
海辺の地をゆく「いわき市薄磯・豊間」 2013年6月22日 iRyota25 2013.07.09 3 3,107 0 2013年6月22日(834日目)の福島県いわき市薄磯・豊間 塩屋埼灯台。 美空ひばりファンならきっと訪れたことがあるだろう。「みだれ髪」の歌が流れるスピーカー内蔵の歌碑や、永遠のひばり像が建てられた観光スポット。木下惠介監督の映画「喜びも悲しみも幾歳月」の記念碑もあ
この人と語りたい。第2回「本柳真一さん@久之浜」 iRyota25 2013.07.09 4 2,452 0 まだ成長するのなら、火を吐くとか尻尾が生えるとか空飛べるとかしてくれねーかなぁ。人外で構わんから。 人外っていうのは、人間に似てるが人間とは違うキャラクター。 昔風に言うなら、こんな意味か。 たとえ鬼神と化そうとも、我、なすべきことをなすのみ。 車窓の向こうに
この人と語りたい。第1回「伊藤泰廣さん 大曲浜獅子舞保存会会長」 iRyota25 2013.07.09 2 3,900 0 揃いの法被に赤い鉢巻をぎゅっと締め上げた一団から、伊藤泰廣さんが進み出て挨拶する。 「私たちの舞いをご覧になって、どうぞ元気をお持ち帰りいただきたい。」 キリリとした笛の音に勇壮な太鼓の響き。 獅子舞がはじまる。 大曲浜獅子舞保存会(東松島市)。大曲浜の町は津
ガレキと呼ばないで(楢葉町木戸周辺の変化) iRyota25 2013.07.05 1 2,484 0 2013年6月22日、2カ月ぶりに楢葉町に入った。 最初に木戸駅周辺に来たのは今年の3月7日、次は4月19日。 ガレキと呼ばれるのを拒んでいた被災した物やクルマ、そしてあの貨車はどうなっているのだろうか。 伸びる夏草のほか、恐ろしいほど変わらない光景 想像していたことだが
息子へ。被災地からの手紙(2013年6月29日) iRyota25 2013.07.05 2 1,745 0 こんな人がいるものなのか、と思った。 大曲浜獅子舞保存会の会長、伊藤泰廣さんを紹介された瞬間、その瞳に射抜かれた。 黒いダイヤ。 というと比喩で石炭や黒曜石なんかのことを言うけれど、その瞳は正真正銘、 黒い金剛石そのものだった。 相手の瞳孔を貫いて、心の底まで
東北の友人たちが言うことには。その11「聞きたくない話」 iRyota25 2013.07.04 5 2,006 0 今年の春、被災地からこども達の受け入れ活動のお手伝いをしていた時のこと。 バスの到着を待つ間、東北から付添で来ていたNさんと、5分間ほど立ち話しした。 いま住んでいる町のこと、商店街の先行きのこと、昔住んでいた町の再開発のこと。話しているうち、震災直後の話にな
いわき市からのショートステイ。田植え体験へようこそ! iRyota25 2013.07.02 5 2,857 0 6月22日からの土日を使って、伊豆の国市にこども達がやってきました。 いわき市の久之浜第一小学校から。 今回のショートステイは、福島から静岡に避難している県外生活者をサポートしている「はままつ東北交流館」の佐藤大さんと、伊豆を拠点に被災地支援を続ける「伊豆どろ
息子へ。被災地からの手紙(2013年6月23日) iRyota25 2013.07.02 3 2,816 0 2013年6月23日 福島県いわき市久之浜→静岡県伊豆の国市 震災で負った被害が、そのまま2年以上放置されていた富岡町から、楢葉町、いわき市の久之浜、薄磯海岸、豊浜とまわって帰った翌日の朝――。 父さんは、久之浜からやってきた小学生たちが乗るバスに手を振って、お見送りし
息子へ。被災地からの手紙(2013年6月22日) iRyota25 2013.07.01 4 2,584 0 2013年6月22日 福島県いわき市久之浜~富岡町 伊豆への短期ツアーに出かけるこども達を乗せたバスを見送った後、久ノ浜の駅前広場で佐藤大さんと長く話した。 大さんは第一原発の5・6号機がある双葉町の出身で、彼自身も原発で働いていて、巨大地震の瞬間は敷地内の事務棟にい
富岡町は花の町 iRyota25 2013.06.28 5 2,570 1 原発から約10キロ。今年の3月にようやく警戒区域が解除された富岡町には、 いまもなお震災の爪痕と、原発事故の影響が色濃く残る。 そんな富岡町に初めて入った。 人の姿をほとんど見かけることのない町の中に、色とりどりの花が咲き乱れていた。 富岡駅近くの住宅前に咲いて
原発から10km。富岡町のいま iRyota25 2013.06.28 5 9,522 0 JR常磐線富岡駅。 たんまりと水がたまった「立入り禁止」の標識。 印刷した紙をパウチしたものらしいが、 虎ロープに括り付けるための小さな穴から入ってきたのだろうか。 原発事故から2年余り、警戒区域に指定され続けていた時間の重さを感じる。 月の下交差点から駅方向へ
東北の友人たちが言うことには。その10「原発の地元の現実」 iRyota25 2013.06.25 4 1,906 0 被災地では、支援慣れという言葉や、自立をサポートすることが大切といった話を耳にすることが増えてきた。被災地から帰ってそんな話しをすると、「震災は終わった。あとは自助努力だけで十分だ」と勘違いする人がたくさんいる。 簡単に理解できることなどない 早朝のいわき市
息子へ。被災地からの手紙(2013年6月21日) iRyota25 2013.06.24 3 2,375 0 2013年6月21日 福島県いわき市・小久地区 久之浜の商店街の前の道を山の方に向かてクルマで5分も行くと、小久という集落に着く。行政区は大久といって、久之浜ではないけれど、久之浜の町の「在」(田舎)にあたる集落。きっと昔から海辺の久之浜との間で、人や物をはじめいろ
放射能に負けないコメ作り 2013「田植え」 iRyota25 2013.06.21 3 2,920 0 いわき市久之浜の西に広がる田園地帯。小久集落の佐藤三栄さんの田んぼ。もう何度も通ったつもりだったが、実際に田んぼにイネが植えられているのを見たのは始めただった。 しかも、ぜひとも田植えをお手伝いしたいと思っていた田んぼなのだが、田植えは数週間前に終わってい
祝!ユネスコ記憶遺産登録。サン・ファン号発進せよ! iRyota25 2013.06.20 2 3,269 0 江戸時代が始まったばかりの慶長18年(1613年)、太平洋を渡った日本生まれのガレオン船がありました。その名はサン・ファン・バウティスタ号。 海外貿易を徳川家が独占する中、仙台の雄、伊達政宗が遠くヨーロッパへ向けて送り出した西洋式大型船には、数々のロマンが込めら
息子へ。被災地からの手紙(2013年6月11日) iRyota25 2013.06.19 3 2,005 0 2013年6月11日 静岡県伊豆の国市韮山 違和感のあるニュースだった。震災から2年と3か月目の夜、NHKが流したニュース。それは、女川町生涯教育センターの話から始まった。 宮城県女川町の生涯教育センターの最上階、機械室まで逃げ上がった末に、なんとか生き延びた人たちの話