息子へ。東北からの手紙(2016年3月18日)「二杯目のお茶の温かさ」【神戸・新長田】 iRyota25 2016.03.25 5 1,951 0 神戸・新長田、大正筋のアーケード街を歩いていて「南三陸さんさん商店街」の青いのぼり旗を見つけた。いや本当は、コーヒーの温かさを探してこの商店街を何往復も歩き回っていたのに、ほぼまる2日、気づかずにいた。さんさん商店街のロゴマークに見慣れていたせいか、何度も
東北の電器屋さんに教わったニッポン百年の計のカギ iRyota25 2013.10.03 5 2,329 0 むかしむかし、日本の家にはコンセントがありませんでした。 電気が家庭にやってきた当時、電気の使い道は電球の明かりなので、電気料金の契約も一軒のお家に一灯というのが一般的だったからです。お家の家電は電灯ひとつ。だからコンセントなんて存在しない。 でも、そのうち
6年を経て、ようやく動き始めた町 hometown_of 2017.03.30 5 1,572 0 ほんの数カ月の間に町の姿は一変する。とくに被災地では。 いわき市久之浜を訪れたのはほぼ3カ月ぶりなのに、まるで別世界に思えるほど景色は変わっていた。旧浜街道沿いにお店や民家が建ち並んでいたのは、震災前の景色として見せてもらった写真の中にある記憶。実体験をとお
大川小学校に新しいイルミネーション iRyota25 2014.01.07 5 9,126 3 手に寄せられた思い。手を形づくったたくさんの手 2014年1月2日、大川小学校に新しいイルミネーションが灯された。 新沼暁之さんたち「311Karats。」の始動。 テーマは「手」。 今回デザインを任されたのは、つきやまちかさん。 長崎からやって来て、女新沼などと呼ばれながら
まさか災害が……。愛する子を誰に託すか。 iRyota25 2014.03.25 5 2,046 0 海から1.5キロ。この距離を遠い(安全)と見るか、危ないと見るか。 東日本大震災の津波で宮城県南部の山元町東保育園の園児2人の遺族が、保育園を運営する町などに対して起こした訴訟に、一審である仙台地裁は遺族の請求を棄却した。と東北のブロック紙、河北新報に報じられ
夏の終わりの Cafe はまぐり堂 iRyota25 2013.09.26 5 2,310 0 時間がゆっくり流れていく。 夏の終わり、ランチタイムを少し過ぎた頃。 お店にはお客さんがまだたくさんいて、あちこちでお喋りの花が咲いていた。 やっと歩けるようになったくらいの女の子がふたり、 隣の席に坐った女性の方へ、よちよち歩いたり、ばたんとこけて、はいはい
東北の友人たちが言うことには。その9「南海トラフ巨大地震」 iRyota25 2013.05.29 5 2,043 1 中央防災会議の作業部会が取りまとめた「南海トラフ巨大地震」対策の最終報告書が公開された。 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ 内閣府のページからダウンロードして全文を読むことができる。 あれっ? と疑問に思う点がいくつかあった。 まだ実際に聞いたわけ
こどもたちと未来を。石巻・女川⇒伊豆ツアー iRyota25 2013.04.05 5 1,908 1 「冷てー!」 「でも、おもしろーい!」 桜は満開だけど、曇り空でちょっと肌寒かった3月30日の静岡県・伊豆。狩野川の水の中にこどもたちの声が響いた。 カヤックに乗って川の中州へ上陸したり、ライフジャケットを着て急流の中を流されたり、水を掛け合ったりして楽しんだの
10代の卒業生たちが意見表明「大川小の校舎を残して」 iRyota25 2014.04.17 5 2,671 0 メッセージが回ってきました。 哲也に続いて、校舎を残してほしいという仲間の言葉を是非聞いてください。 みんな哲也と同じ気持ちでした! ※ 拡散希望 ハフィントン・ポストに掲載された記事へのシェア・拡散が広がっている。 石巻市では、被害を受けた大川小学校を解体する
いわき市からのショートステイ。田植え体験へようこそ! iRyota25 2013.07.02 5 2,758 0 6月22日からの土日を使って、伊豆の国市にこども達がやってきました。 いわき市の久之浜第一小学校から。 今回のショートステイは、福島から静岡に避難している県外生活者をサポートしている「はままつ東北交流館」の佐藤大さんと、伊豆を拠点に被災地支援を続ける「伊豆どろ
ヘルメット着用のビーチ「よみがえれ白砂青松」 iRyota25 2016.08.06 5 2,488 0 青い海と白い砂浜が陸前高田に戻ってきた。 「なつかしいわ〜」 寄せてくる波と戯れるように浜辺を行き来しながら写真の女性はつぶやいた。 「サンダルで来ればよかったわ」 8月6日午前、陸前高田の防潮堤工事現場で開催された住民のための見学会での一こま。 ヘルメット着用
海辺の地をゆく「石巻市・巻石」再訪 2013年4月15日:時代を越えて伝えられていくもの iRyota25 2013.05.15 5 2,953 0 2013年4月15日(767日目)の宮城県石巻市・巻石、住吉公園 以前にも写真で紹介した石巻の巻石を撮影していたら、ご近所のおじさんが自転車でやってきて、立ち話でいろいろ教えてくれました。 海辺の地をゆく「石巻市・巻石」2012年11月17日 石巻の町の名前の由来ともされる巻
【大震災を自分事に】ロッカーの荷物をどうするか iRyota25 2015.03.13 5 1,516 2 私がつとめる会社では3月11日、追悼の集いに続いて防災について考えるミーティングを行いました。午後1時から始まって8時過ぎまで。半日にわたって通常の業務がストップしましたが、震災の日に社員全員で考えることができたのはたいへん貴重な時間でした。 追悼についても防災
WILDLIFE in TOHOKU「くるみとカラス」 iRyota25 2017.02.03 5 1,876 0 写真の中にくるみの実があるの、わかるかな? ほら、こっちの写真には、1ッコ、2コ、3コ6個は写っているみたい。 くるみの樹は川や沢の近くの日当りのいい場所で大きく成長するそうで、東北の川沿い、たとえば写真を撮影した気仙川の岸辺にもたくさん生えている。大きな立派な
【東北の風の道】(第5号)2016年を振り返る「あの道のいま」 iRyota25 2016.12.23 5 3,500 0 しばらく休止状態だった「東北の風の道」を再開します。これから年内にお届けするページのテーマは「2016年の振り返り」。その最初の1本は、福島県の沿岸部を南北に結ぶあの道、国道6号線沿線を巡る旅です。 変わったこと、あの日のままのこと 詩人の黒田三郎は「道」という詩
「毎度ごひい〜きありが〜とおっ」の意味すること iRyota25 2016.10.31 5 2,112 0 お世話になっている知り合いの仮設住宅で作業などさせてもらっていると、昼間に裕次郎か何かの歌の口笛が聞こえてくる。口笛だけでなく「毎度、ごひい〜き、ありが〜とおっ」と決まった節回しの歌声も交じる。 さすがに裕次郎の口笛だけでは分からないが、歌声で誰が来たのか
震災から3年。ようやく養殖ホヤの水揚げ再開! iRyota25 2014.03.19 5 1,712 1 3年という時間の長さを改めて思う。 被災した人々にとって3年は区切りでも何でもない。きっとただの通過点。 ただ、この水産物に関わる人たちにとっては間違いなくうれしい区切りの3年だろう。 女川町で震災後に種付けを行った養殖ホヤを水揚げ(宮城14/03/04) 震災直後の荒れ
【東北の風の道】戦災と震災(第4号) iRyota25 2016.08.06 5 5,363 2 夏祭りの準備が進められる大船渡市。東北では8月7日の月遅れの七夕を中心に、各地でお祭りが行われるが、今年は日曜日にあたるため、祭りの日程がこの土日に集中している。大船渡市盛の市街にあるショッピングセンター「サンリア」のホールにも七夕の笹飾りが登場。夏祭りに向
新しい復興ツーリズム「もっと自然に東北へ」 iRyota25 2015.09.01 5 2,084 0 8月29日土曜日の日経新聞が夕刊トップで宮城の復興ツーリズムを特集していたので、概要をご紹介。 記事で紹介されたのは「南三陸町観光協会」による津波避難や避難所生活を体験する防災キャンプ、「名取市環境物産協会」が進めるメガネ型ウェアラブル端末で震災後と現在の被災
3月30日は旧暦のひな祭り hometown_of 2017.03.30 5 1,521 0 自治会の運営で利用ができるようになったばかりの県営栃ヶ沢アパート(岩手県陸前高田市)。その事務室のホワイトボードに、「3月30日、ひな祭りお茶会」と予定が書き込まれていた。朝のラジオ体操の後には、お茶道具を運ぶから手伝ってねという呼びかけもあった。 お茶会の先
ガレ花ロードを桜ロードに iRyota25 2014.02.13 5 5,645 0 日本各地で大雪と猛吹雪が吹き荒れた2月8日・9日。いわき市久之浜で桜の苗木の植樹が行われた。植えられた桜は、早咲きで知られる伊豆の河津桜。一日も早い復興を祈念して早咲きの河津桜を! その桜の苗木には、早咲きというだけにとどまらない熱い熱い想いが込められている。
息子へ。東北からの手紙(2015年3月11日)ここに故郷あり iRyota25 2015.03.11 5 2,251 0 いわき市久之浜の神社の宮司さんに、びっくりするようなジャンボシュークリームをふるまっていただいた後、原発事故で立ち入りが規制されている地域の神社の話を聞かせてもらった。地震で倒れたままの神社の写真も見せてもらった。避難区域に指定されている地域の神社では、震
陸前高田の町なかに残されたビル iRyota25 2013.05.22 5 3,269 0 陸前高田の駅前から、東浜街道を右に曲がって2ブロック目の角。 あるいは、陸前高田市役所から南に2ブロック歩いた角。 陸前高田の町なかに残る米沢商会のビル まだ、高田の町に壊れた建物が残されていた頃から、このビルは気になる存在だった。 外構はしっかりしていそうだが
【遺構と記憶】津波に立ち向かい、未来を見つめる龍の松 iRyota25 2016.06.23 5 2,753 0 その松は今日も岩井崎に立っている。 からだをよじ曲げるようにして、しかしすっくと頭を上げて海に向かって立っている。ここは気仙沼市階上(はしかみ)の岩井崎。太平洋に突き出した芝と松林が美しい景勝地として震災前から知られてきた。とくに岬の先端にある潮吹岩は有名
東日本大震災・復興支援リポート 「心の瓦礫はまだまだ残ったままなんだ」 iRyota25 2012.11.05 5 2,868 0 復活は見えない。それでも雄勝で“海の仕事”に戻る 大津波の後の町の様子を見たことがある人なら、雄勝という地名を聞いただけで胸が締め付けられるような気持ちになるかもしれない。それほど被害は大きかった。海沿いの住宅も公共施設もほとんどが壊滅した。津波被害の後の雄